2024_EURO_2・・そこには、美しい質実剛健サッカーの大原則メカニズムが、テンコ盛りだった・・堪能した・・(スペインvsクロアチア、 3-0)

世界最高のテクニック&スキル、そしてタクティックの祭典・・

そんな「EURO」の立ち上がりに、いきなり組まれたスーパーマッチ。

それは、’22-‘23ヨーロッパネーションズリーグ決勝と同じカードだった。

スペイン対クロアチア。

ネーションズリーグ決勝では、PK戦の末、スペインに軍配が挙がった。

そして、このゲームでも・・

両者ゆずらない、世界最高レベルの「せめぎ合い」ってな、ゲーム展開だが・・

でも、やっぱり、そんなゲーム展開だったからこそ・・

そう、スペインのモラータがブチ込んだ先制ゴールは、ショートカウンターからだったんだ。

クロアチアの後方から最前線へ送り込まれた「仕掛けロング」が、途中でスペインにカットされ、そこから一気にタテへ・・

それは、典型的なシチュエーション・・

クロアチアの、物理的&心理・精神的な「重心」が、「前へ」と押し上げられている状況でブチかまされた、スペインの最終勝負ショートカウンターだったんだ。

モラータへの、スーパー・スルーパスを送り込んだのは、ファビアン・ルイス。

そのファビアン・ルイスが、今度は、スペイン2点目を、個の才能ドリブルから、ブチ込んだ。

たしかに・・

この2ゴールともに、「特別な香り」を放散していたけれど・・

でも、私には・・

ダニエル・カルバハルが、ラミン・ヤマルの、「ここしかないっ!!」ってな、最終勝負クロスを、ダイレクトで、ブチ込んだ3点目が、秀逸の極みと、映っていた。

そこで送り込まれた、最終勝負クロスボール・・

それは、クロアチアGKと最終ラインの間に横たわる、まさに「猫の額」ほどの最終勝負スペース。

そこへ、これ以上ないほど正確な、ラストクロスが、送り込まれたんだ。

そして・・

「ここしかない」ってなタイミングで、ダニエル・カルバハルが、オフサイドギリギリで、猫の額に、入り込んだっちゅうわけだ。

鳥肌が立ったよ。

そしてゲームは、このスペインの3ゴールで、集結したわけだけれど・・

実際のゲーム内容は、この「数字」とは、まったく別物だった。

そう、その後に、クロアチアが創りだした、何度かのゴール機会もまた、まさに世界レベルだったんだよ。

人とボールの「夢のような動き」・・

そんな正確な「動き」を演出する、選手の、美しい、夢のようなワンタッチトラップの応酬。

もう、「これぞサッカーっ!!」ってな、美しい質実剛健サッカーのオンパレードだった。

サッカーの基本中基本は、ボールをしっかり「止める」コトだよね。

そのテーマについては、「The Core Column」で発表した、「こんなコラム」や「あんなコラム」をご参照あれ。

ことほど左様に、このゲームでも、そんなサッカーの大原則メカニズムが、美しく表現されつづけたんだ。

そう、両チームによって・・ね。

堪能させてもらった。