2024_J1_第18節・・ヴィッセルが魅せた、素晴らしく積極的&攻撃的なサッカーに舌つづみを打っていた半面・・鬼木達フロンターレの(このゲームに限った!?)凋落ぶりに、ちょっとショックを受けていた筆者だった・・(ヴィッセルvsフロンターレ、1-0)

レビュー

ヴィッセルの、完璧な、順当勝利。

この「順当」のバックボーンは、言うまでもなく、充実した、ボール奪取プロセス(守備)だった。

とにかく、彼らがブチかましつづけた守備ハードワークは、称賛に値する。

それがあるからこそ、次のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)も、素晴らしく機能する。

その意味は、もちろん、ボールがないところでのアクションの量と質・・ね。

試合後のダゾンインタビューで、日々野真理さんの質問に対して、武藤嘉紀が、こんな素敵なニュアンスの内容をコメントしていたっけね。

・・チーム全体の、攻守ハードワークが、とてもうまく相乗効果(シナジー)を生み出した・・

・・それが、この勝利の原動力だった・・

いいね~、武藤嘉紀。

まさに、おっしゃるとおり。

特に・・

両サイドバック(初瀬亮と酒井高徳)&両サイドハーフ(佐々木大樹と武藤嘉紀)の、攻守にわたる機能性が、得も言われぬ程の「実効」を発揮した。

そう、互いに、使い、使われる関係性の、ハイレベルな機能性ね。

彼らの、相互信頼が、確固たるレベルにあると、感じる。

もう一つの、(グループとしての)使い、使われる、素晴らしい関係性としては・・

言うまでもなく、センターゾーンで存在感を発揮した、「タテ・カルテット」の、機能性だよね。

アンカー扇原貴宏、その前の、井出遥也と山口螢、そして、言わずもがなだけれど、ワントップとして、攻守にわたって大車輪の活躍を魅せつづけた、大迫勇也。

また、交替して入った、宮代大聖、広瀬陸斗、井手口陽介、ジェアン・パトリッキも、前任者に優るとも劣らない「アクティブな闘い」を魅せた。

また、後半では・・

勢いを、少しは取り戻し、攻め上がっていたフロンターレの「逆」を突くようなカウンターから、ヴィッセルは、何度も、まさに100%のチャンスを創りだしたっけネ。

とにかく、この日のヴィッセルだったら、どんな相手も、苦労するに違いない。

対する、鬼木達フロンターレ。

徐々に、攻め上がれるようには、なったけれど・・

とにかく前半は、まったくといっていいほど、エネルギーが沈滞していた。

そのバックボーンは・・??

もちろん、現象面として、ボール奪取プロセス(守備)で、ヴィッセルの後塵を拝しつづけたという事実はあるけれど・・

結局は、攻守にわたる(ボールがないところでの!)アクションの、量と質で、完璧に、ヴィッセルに凌駕されたということだね。

その物理的、戦術的、心理・精神的な「要因」については、まあ、はっきりとは、分からないネ。

ゴミスが、ミスキャスト!?

たしかに、局面デュエルとか、局面ボールキープでは、それなりの存在感は、魅せた。

でも、「そこ」に至るまでの、ボール奪取プロセス(守備)におけるチェイス&チェック(寄せ)が、いい加減すぎる。

またスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)でも、ボールがないところでのアクションの量と質で、チームメイトたちに、「価値」を感じさせられていなかった。

わたしは、「名前だけ」でワントップを張っているゴミスに対して、とてもネガティブなイメージをもっているんだけれど・・

それでも、こんな「やり方」を徹底していれば・・

そう、鬼木達の指示として・・

・・とにかく、ゴミスの足許にパスを、付けろ・・

・・そして、彼がタメを演出しているときに、少なくとも、2人は、その周りのスペースへ、フリーランニングを仕掛けろ・・

・・そんな、チーム内の(明確な!)決まり事があってもよかったのかな・・って、感じていた。

まあ、その「キャスティング」に対して、チームのなかに、ボイコット的な雰囲気が出てきていたとは、思わないけれど・・

それでも、ゴミスが、チームのダイナミズムを引っ張り上げる原動力には、まったく、なっていなかったのは、確かな事実だと思うのさ。

とにかく・・

実力チームである「べき」、鬼木達フロンターレの、ビックリさせられるほどの「ダウン状態」に、ちょっとショックを受けていた筆者だったんだよ。

まあ、だからこそ・・

優れたプロコーチ、鬼木達が、どのようにチームを、この苦境から、這い上がらせ、普段のパフォーマンスに戻していくのかという、別の視点での興味がつのってくるよ。

とにかく、ガンバレ~、鬼木達フロンターレ~・・