2025_ クラブワールドカップの4・・故ヘネス・ヴァイスヴァイラーが示唆した、「これからのサッカーの進化プロセス」を体現する、「世界選抜チーム」によるスー パーマッチを目の当たりにして・・(PSGvsバイエルン・ミュンヘン, 2-0)(レアル・マドリーvsボルシア・ドルトムント, 3-2)
・・いいか、これからのサッカーでもっとも重要になるファクターは、フィジカルなんだ・・
・・もう、戦術的なファクターは、考え尽くされた・・
・・後は、フィジカルの進化によって、どんどん「周りのファクター」が引き上げられ、変化や進化を繰り返すんだ・・
もう、40年近く前、わたしの師でもある、ドイツ伝説のスーパープロコーチ、故ヘネス・ヴァイスヴァイラーが、そんな教えを授けてくれたことがあった。
そして今・・
そう、その進化プロセスを、鮮明に思いだし、肌身に体感しているっちゅうわけだ。
・・両チームが、まさに、シームレスに、攻守(ハードワーク)に躍動していますよね・・
ダゾン解説の、水沼貴史、佐藤寿人が、異口同音に、そんな素敵なコメントをする。
まさに、おっしゃるとおり・・
攻守の切り替え・・
素早く、効果的に「それを実行する」なんてコトは、今では、まさに当たり前。
両チーム選手たちは、次を「予測」し、例えば、仕掛けていくプロセスのなかでも、次のボール奪取プロセス(守備)を、完璧にイメージングしているんだよ。
「逆」もまた、同じ。
ボール奪取プロセス(守備)に集中しながらも、奪い返した「次の仕掛け」をイメージングする。
ところで・・
ヴァイスヴァイラーが言う、フィジカルというサッカー要素だけれど・・
そのサッカー要素には、フィジカル、テクニカル、タクティカル、サイコロジカル、そして神様スクリプトがある。
ヘネスは、技術や心理・精神的なファクターは、自然と向上していく。
また、個人戦術、グループ戦術、チーム戦術など、ヘネスが言ったように、確かに、「あの時点」で、ほぼすべてを網羅する「理解や発展イメージ」は、醸成・共有されていたと思う。
そして、これまたヘネスが言ったように・・
次の段階の「技術・戦術」的な進化&深化は、スピード、パワー、持久力などといった「フィジカル」の進化に「応じて」、自然とアップしていった。
CWC準々決勝を観ながら(まあパルメイラス対チェルシー戦も思い起こしながら!?)、そんな、ヘネス・ヴァイスヴァイラーの教えを、思い起こしていたっちゅうわけさ。
たしかに・・
とにかく、準々決勝まで生き残った全ての「世界選抜チーム」は、例外なく、攻守が、ものすごいスピードで入れ替わりつづける。
そして、そこここで、もうあり得ないほどの「出力」の、局面デュエルが展開される。
もちろん、次のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)では、人とボールの軽快な動きを絶対ベースに、最終勝負では、自信と確信にあふれた「個の勝負プレー」がブチかまされる。
そんな、レベルを超えた、「組織」と「個」の、スーパーバランスに、酔いしれた。
まあ、とにかく・・
そこで展開されている「グラウンド上の現象」を、言葉で表現しようなどといった野心も吹き飛ぶくらいの、超絶の「プロの仕事」のオンパレードなんだよ。
もちろん大原則は、ボール奪取プロセス(守備)。
そこじゃ、以前にはいた、「才能」という天からの授かり物に「甘える」ような怠惰なプレイヤーは、もう、存在すら、許されない。
それもまた、ヘネス・ヴァイスヴァイラーが言った、これからの進化&深化の「内実」の1部なんだろうな~・・
クラブワールドカップを観ながら、そんなコトに思いを馳せていた。