2025_J1_ (変則)第15節・・もろく壊れやすい「美しさ」の(!?)アルビレックス・・美しさと、勝負強さが、とても高いレベルで同居する「質実剛健サッカー」の フロンターレ・・興味深いネ~・・(フロンターレvsアルビレックス、3-1)

アルビレックス新潟・・

こんな優れたサッカーを魅せられているのに、それが、成績に反映されてこない。

以前から、アルビレックスの「良いサッカー」については、何度も採りあげた。

でも・・

そして、この試合。

相手は、優れたプロコーチ長谷部茂利が率いる、リーグ実力トップの一角、フロンターレ。

そして、試合を観るなかで、何か、成績に反映されない、アルビレックス課題バックボーンが、少しだけ、垣間見えた感じが・・

この試合まで、リーグ最悪の「33失点」を喰らっているアルビレックス。

たしかに、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)では、魅力的で優れたサッカーを魅せつづけてはいる。

そう、組織的なスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)の内実では、リーグ実力トップにも引けを取らないんだよ。

でも、その代償が・・

アルビレックスが、そんな優れたスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)を展開できているバックボーンは・・

人数をかけ、人とボールをしっかりと動かしながら、とてもスムーズに、組織的に攻め上がれているからに他ならない。

もちろん、人とボールの動きのリズムも、しっかりとマネージされている。

美しい・・

そして、特に後半、そんな流れるような動きのなかで、何度も、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションで、フロンターレ守備のウラの決定的スペースを、突いていくんだ。

でも・・

そう、そんな、ある意味「リスキーな動き」を駆使することで、変なカタチでボールを失ったときには、しばしば、大変なピンチに陥ってしまうコトがある。

例えば・・

前掛かりの意識が高い故に(!?)、前へのスペースへ飛び出す動きに出されたタテパスを、相手にカットされ、そこから逆襲を喰らってしまったら・・

そりゃ、戻り切れないシーンが出てくるのも、道理だ。

もちろん、どんなケースでも、頑張って「戻らなきゃ」いけないコトは、選手たちも、しっかりと理解しているさ。

そのことは、「想定外のボールロスト」に陥ったときの、アルビレックス選手たちの「強いアクション意志」を感じていれば、すぐに、分かる。

でも、結局は、「あっ・・遅れてしまった~・・」ってな感じで、足が付いていかなくなってしまうコトも多いんだよ。

また、ディフェンスでの「最後の半歩というファクター」でも、やはり、何かが、足りない・・と感じる。

失点二つ目の、フロンターレ・セットプレーでの神田奏真のダイビングヘッドゴール場面。

そこでは、アルビレックス選手たち全員が、ボールを「目で追って」しまっていた。

それじゃ、相手に、先にスペースへ入り込まれちゃう。

また3点目の失点シーンにしても、シュートを決めた奥村仁に対するマークが、甘く、遅れてしまっていた。

だからこそ・・

特にボール奪取プロセス(守備)では、次の展開を予測するという意味での「最後の半歩というファクター」が大事になってくるんだよ。

そう、次を予測するいるメージング・・ね。

まあ、それ以外でも、局面デュエルでの「意識と意志の爆発」が、十分じゃないとか、そんな心理的な課題もありそうだと感じた。

そんな、とても微妙なネガティブ要素の積み重ねが、ここにきて、アルビレックスが「降格リーグ」へ転落してしまった背景にあるのかもしれない。

対する長谷部茂利フロンターレ・・

彼らは、例によって、まさに、美しさと、勝負強さが、とても高いレベルで同居する「質実剛健サッカー」を魅せてくれた。

それは、それで、称賛に値する。

でも私は・・

まだ、アルビレックスの美しさに、心惹かれているんだよ。

でも、もしかしたら、前述したように(!)、それは、もろく壊れやすい「美しさ」なのかもしれないけれどネ・・