2025_J1_第21節・・素晴らしい、攻守にわたる主体性プレー・・そこでの仕事(攻守ハードワーク)を探しまくるプレー姿勢こそが、称賛されるべき・・(横浜FCvsサンフレッチェ、0-4)

降格リーグに、どっぷり浸かっている、横浜FC。

勝ち点を失うコトなど、まったく許容できない・・

そんな危機感が絶対モティベーションの横浜FC・・

彼らが、ゲーム立ち上がりから、積極的&攻撃的なボール奪取プロセス(守備)をブチかましてくるのは、まあ当然の流れではあった。

そう、ゲーム立ち上がりから横浜FCが、かなりの強度で、イニシアチブを握りつづけたんだよ。

とにかく、横浜FC選手たちの危機感は、ハンパない・・

それが、ボール奪取プロセス(守備)のスタートラインである、チェイス&チェック(寄せ)や協力プレスの集散を、これ以上ない程、活性化していったんだ。

でも、そこは、百戦錬磨の、ミヒャエル広島サンフレッチェのこと。

とても、余裕をもって、彼らの前からプレスの「圧」を、受け止めるんだ。

そして・・

そう、次のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)では、少し押され気味であるにもかかわらず、しっかりと人数をかけて攻め上がっていくんだよ。

ミヒャエル広島サンフレッチェの、攻守ハードワーク(仕事)を探しつづける主体性プレーのクオリティーは、もう群を抜いているよね。

主体性プレー・・

いつも書いているとおり、その本質は、「プレイヤー自身の意識と意志」に根付いている。

彼らがアタマに描く、「こうありたい・・」、「これをやりたい・・」等などの、攻守にわたるイメージング(ポジティブ自己主張)を、ヒシヒシと感じるんだよ。

彼らは、決して「やらされている」わけじゃない。

そうではなく、常に、自分自身が、次の攻守ハードワークをアタマに描き、それを忠実に、そしてダイナミックに(≒それこそが主体性!)トレースしていくんだ。

とにかく・・

そんな選手たちの主体性プレーは、いうまでもなく、ミヒャエル・スキッベの、優れた心理マネージメントがバックボーンになっている。

まあ、2002年のレポートでも書いた「頃」のミヒャエルは、少し、頭でっかちの「戦術オタク」的なトコロがあった。

でも、日韓W杯で準優勝を遂げたドイツ代表のヘッドコーチだったコトもあったね。

そう、そこじゃ、監督ルディー・フェラーの戦術ブレインという立場だったんだ。

だから・・という側面もあったわけだけれど・・

戦術的なアイデアが主体で、机上の空論を並べ立てる(アカデミックな戦術ナラティブ!?)ような傾向「も」あったんだよ。

でも、その後・・

プロ現場での体感・経験を積むなかで、何が、サッカーにとって「本質的に大事」なコトなのかを、自分自身で(主体的に!?)現実的アイデアを、積み重ねたと、聞く。

まあたしかに、彼とは、2002年以来、直接的なコンタクトはなかったけれど・・

間接的に、そんな彼の、コーチとしての「成長プロセス」について、ドイツのプロコーチ友人たちから、聞いていたんだ。

そして実際に・・

そう、サンフレッチェでの彼の仕事ぶりは、とにかく選手たちに、主体的に(!)考えさせるというコーチング(心理マネージメント)姿勢が、前面に押し出されている・・って、聞いている。

それが、サンフレッチェでの、素晴らしいサッカー(仕事)の礎になっているっちゅうことか。

最後に、サンフレッチェ2点目、加藤陸次樹の、「心理的な粘り勝ちのゴール」。

GK大迫敬介の自ゴール前からフリーキック・・

そのスーパーロングボールに反応し、最後の最後まで決定的スペースへ走り抜けた加藤陸次樹。

その走りが、ボールの処理を誤った相手ディフェンダーからのこぼれ球を「ゴッツァンゴール」で決めた。

でも実際は、「ゴッツァン」じゃなく、彼の「忠実な汗かきランニング」が生み出した、ものすごく心理&戦術バックボーンが豊富なゴールだったんだ。

いや、見応え十分だった。

ということで、再び、リーグ優勝争いに名乗りを挙げてきた、ミヒャエル広島サンフレッチェ。

実力的には、ホント、リーグ優勝の栄冠を勝ちとるだけのバックボーンを備えている。

ガンバレ~、ミヒャエル~~・・