2025_J1_第29節・・素晴らしく積極的&攻撃的なサッカーを魅せたミヒャエル広島サンフレッチェ・・彼らは、優勝を目指すに相応しいチカラを内包する、優れたチームであるコトを証明した・・(サンフレッチェvsサンガ、1-1)
まさに、白熱したエキサイティングマッチだった。
もちろん、皆さんもご覧になたとおり、内容的には、ミヒャエル広島サンフレッチェが、圧倒した。
それでも、サンガの天才ストライカー、ラファエル・エリアスが、これまたサンフレッチェの天才ディフェンダー塩谷司の強烈なプレッシャーに、振り向きざまに「股抜きシュート」を決めた。
それは、天才たちが魅せた、強烈にエキサイティングで、深~い、一瞬のせめぎ合いだった。
堪能した・・
とはいっても・・
ゲームを通してイニシアチブを掌握し、勝利の女神が微笑んでもおかしくなかったのは、 ミヒャエル広島サンフレッチェだった。
彼らは、先制ゴールだけじゃなく、それ以外でも、パーやポストを叩くシュートを放ったり、決定的なゴール機会を創りだした。
まあ、サッカーだから、こんなゲームもあるさ・・
それでも選手たちは、この試合で魅せた「内容」に、自信と確信レベルを深めたに違いない。
そう・・
・・オレたちは、リーグ優勝に相応しい、強いチームなんだ・・
・・ってね。
さて・・
全体的なゲーム内容だけれど・・
まず、チョウ・キジェに鍛え上げられた京都サンガが、ブチかました、前からプレス。
彼らは、ボール奪取プロセス(守備)において、素晴らしい闘いを魅せたんだ。
前半は、サンフレッチェも、「前を向いて」、自由に仕掛けていけなかった。
そんななか、チョウ・キジェ京都サンガは・・
そう、原大智と、前出の天才、ラファエル・エリアスのコンビによるカウンターが炸裂する。
この二人が絡むショートカウンターの、危険なコト。
もちろん頻度は高くないよ。
それでも、一度ツボにはまったら、どんな守備も、蹴散らされる。
この二人がブチかます(ショート)カウンターは、それほどの威力を内包しているんだよ。
チト、舌を巻いた。
とはいっても・・
そう、ミヒャエル広島サンフレッチェの最終ラインが、個の二人によるカウンターで蹴散らされ(かけ)たのは、一度だけだった。
そして前述した同点ゴールを奪われちゃう。
それは、カウンターではなく、右サイドからのクロス攻撃だった。
そしてクロスを受けたらフェエル・エリアスが、「あの天才」ディフェンダー、塩谷司の「マタ」を抜いたコントロールシュートをブチかましたっちゅう次第。
あっと、もう一つ、このゲームでピックしたい特筆ポイントが、あった。
それは、ミヒャエル広島サンフレッチェが魅せつづけた、組織的なボール奪取プロセス(守備)。
このゲームでは、やっぱり、佐々木翔、山崎大地、塩谷司で組む、スリーバックが特筆だった。
彼らが魅せつづけた、「最後の半歩ファクター(読み)」は、ホントに素晴らしかったんだよ。
この三人が魅せつづけた、次の相手アクション(最終勝負ポイント)をアタマに描ける(予想・読む)イメージング能力は、ホントに、傑出しているって感じていた。
もちろん、ミヒャエル・スキッベのコーチングもあるんだろうけれど・・
・・というか、ミヒャエルは、選手たちが内包する「才能」を、しっかりと、主体的に、表現できる方向へとリードできるんだよ。
わたしは、そんなコーチングを、「解放」って呼ぶ。
真逆なのは、「やってはいけないプレーを徹底させる」、規制(戦術)サッカーね。
それじゃ、決して、選手は、進化&深化しない。
そう、攻守にわたるハードワークを、主体的に探しまくるってな基本姿勢をべースに・・
選手たちは、常に、攻守にわたるリスクチャレンジをブチかます「勇気と確信」を、主体的に表現できなきゃいけないんだ。
そんな「プレー姿勢」を、わたしは、解放サッカーとか、主体性プレーとか、呼ぶことにしている。
そんな選手たちの、積極的&攻撃的な「主体性プレー姿勢」については、もちろん、観ていりゃ、分かる。
そして、そんな積極的&攻撃的リスクチャレンジ姿勢こそが、次の進化&深化の、絶対ベースなんだよ。
このコラムでは、そのコト「も」言いたかった。