2025_日本代表(親善)・・このアメリカでのアウェー2戦は、とても深く、広い意義のある学習機会だった・・(アメリカvs日本, 2-0)
ガップリ四つの、勝負マッチ・・
全体的には、そんな評価が、成り立つかな・・
両チームともに、攻守にわたって、世界トップにも抗していける、とてもハイレベルな主体性プレーを展開したんだ。
攻守にわたる、組織プレーでも、個人勝負プレーにおいても・・
そのコトだけは、確かな事実として残る。
とはいっても・・
たしかに、実際のゴールだけじゃなく、「ゴール機会の量と質」という視点でも、アメリカに「やられてしまった」というコトも、たしかな事実だった。
もちろん・・
そう、次に当たれば(W杯本大会において!?)、その「ゴール機会やゴール」という視点でも、まったく違う展開になるかもしれない。
そう、結果ではなく、ゲーム内容は、そんな期待を抱かせる前向きな内実だったんだよ。
とにかく・・
そう、トレーニングマッチとして、ものすごく価値ある「学習機会」になったコトだけは、誰も否定できない、たしかな事実ではあった。
ということで・・
ここからは、気がついたポイント(小さなトコロ!?)を、いくつかピックします・・
まず、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)における、個の勝負の内実。
その視点では、明らかに、アメリカに一日の長があった。
プリシッチ、センデハス、バログン等など・・
それには、守備における「個のチカラ」も、要素として俎上に載せなきゃいけない。
そう、日本の「個」が、何度か、アメリカの「攻撃の個」に、やられてしまったんだ。
それに対して・・
アメリカ守備の「個のチカラ」は、ハンパなく強かった。
1対1での「駆け引き」、局面デュエルでの「スキルやスピード&パワー」などなど・・
日本は、そのディスアドバンテージ(劣勢)を、「組織を駆使して」超えていかなきゃいけない。
そう、相手の「個の才能」にパスを入れさせない工夫や、マーキング&カバーリングのスキルアップ、そして例によっての「最後の半歩というファクター」などね。
そして、次の視点が・・
エネーチケー解説の林陵平も指摘していたけれど、ゲーム&チャンスメイキングの質。
そう、言わずもがなの鎌田大地。
実は・・
そう、わたしは、藤田チマに、大いに期待していたんだ。
でも、このゲームでの彼は、とても「遠慮」がちにプレーした。
そう、いつもの、自信にあふれたゲームメイキングが影を潜め、ほとんどが、「勝負パス」ではなく、安全な「逃げパス」に終始しちゃったんだ。
そんな藤田チマに対して、後半から交代出場した鎌田大地は、抜群の存在感を発揮した。
そう、わたしが、よく使っている「空間認知能力」を、効果的に発揮したんだ。
それは、「三次元認知能力」とも言えるけれど・・
とにかく彼の場合は、ボールをもつ前から、誰が、どこにいて、どんな仕掛けイメージングを抱いているかを、正確に把握できているっちゅうコトなんだろうね。
そして、そのイメージングを、うまく活かせるような、タテへの「ヤリの一刺しパス」をブチかます。
もちろん、ほとんどのケースじゃ、展開パスを正確につなぐよ・・
でも、その展開パスにしても、次の、テメ~の「フリーランニング」をイメージしているんだ。
そう、ワンツー狙いの「緩い安全パス」ね。
そんな硬軟ミックスの「仕掛けイメージング」が秀逸だった。
ドイツ(プロ)サッカーコーチ連盟主催の国際会議で知り合った、鎌田大地を「現場で!」知っているドイツ人プロコーチと、話し合ったコトがある。
・・そう、ヤツの、仕掛けイメージングは、レベルを超えているよな・・
・・そのコトは、チームメイトたちも、理解していた・・
・・だから、ヤツの守備でのサボリは、大目に見ていたし、ヤツにボールが入りそうになった次の瞬間には、タテのスペースへ抜け出すんだ・・
・・そして、ソコに、高い確率で、縦パスが送り込まれてくる・・
フ~ン・・
そのときは、そんな「感性」で聞いていたと思う。
でも、テーマは、「世界」と対峙しなければならない日本代表だからね。
やっぱり、ボール奪取プロセス(守備)でのサボリは、ダメなんだよ。
そう、森保一ジャパンは、「組織」で、「個のチカラの差」を埋められなきゃいけないわけだから。
それでも、今の彼は、大きく進化&深化し・・
森保一の、鎌田大地に対して期待していた「コンテンツ」が、鮮明に見えてきている。
また鎌田大地自身も、新しいチームにおいて、「王道の進化&進化プロセス」が大事だって、体感「させられた」コトで、大きく伸びたと思う。
それって、たしかに疲れるけれど、彼自身も、やっていて楽しいはずだよね。
そして、この試合でも、ボールを奪われた直後には、全力で「寄せ」るハードワークを、何度も魅せていた(実際に何度もボールを奪い返した!)。
そうなんだよ、才能の「進化ブレイクスルー」を体感するのは、楽しいコトこの上ないんだ。
だからこそ、攻守ハードワークをサボる天才には、厳しい言葉をブチかます筆者なのです。
へへっ・・
あっと、最後に、もう一つ特筆ポイントを付け加えたい。
望月ヘンリー・・
どんどん良くなっている。
それは、彼自身の、自信と確信レベルがアップしたからに他ならない。
だから、周りに「変な遠慮」がなくなった。
そして、だからこそ、スピードと高さっていう、彼の「強み」が、存分に発揮されるようになった。
日本代表においても、町田ゼルビアにおいても・・
彼は、森保一ジャパンにとって、「掛け替えのない武器」になりつつあると思う。
さて・・
まあ、たしかに、負けてしまったことは、ヤナ感じではあるけれど・・
それでも・・
いままで、ベンチを温めるコトが多かった「新しい名前」が・・
グラウンドで、存分にチカラを発揮し、光り輝けたというコトも、このゲームでの、大いなる「成果」だったと反芻している筆者なのであ~る。
それにしても、森保一・・
サッカーに関する、知識や分析能力が高いのは、当たり前として・・
それにプラスして・・
人のハナシを聞く「謙虚な態度」といい、決めるところは「勇気をもって自身で決断する」トコロとか、選手やスタッフに対する思いやりとか・・
やっぱり最後は、人間性だよ、人間性・・
わたしは、double「H」、アンド、One「C」ってな感じで、大切なヒューマン・クオリティー・ファクターを定義しているんだよ。
Honest(誠実), Humble(謙虚) and Consideration(思いやり)・・ネ。
あっ、スミマセン・・
とにかく、これからの森保一ジャパンの進化&深化が、楽しみです。