2025_J1_第32節・・両チームは、攻守にわたって、立派な(魅力的な!)闘いを披露してくれた・・「J」の素晴らしいプロモーション・・プロサッカー仲間として、心からの称賛と感謝の拍手をおくります・・(横浜FCvsベルマーレ、1-0)

すごかったネ~・・

極限のサバイバル神奈川ダービー・・

その最高テンション(緊張感)が、もっとも直接的にぶつかり合ったのは、言うまでもなく、ボール奪取プロセス(守備)だった。

ディフェンスのファクター・・

攻守の切り替え(トランジション)、チェイス&チェック(寄せ)、局面デュエル、マーキング&カバーリング、協力プレスの集散、等など。

もちろん、これらの「グラウンド上の現象」は、重なり合い、もつれ合っている。

だから、このように厳格に「言葉で分類」することは、邪道かもしれない。

まあ、「とりあえず」ということで、皆さんご自身で、判断してくださいネ。

そして・・

そのファクターのなかでも、やっぱり、チェイス&チェック(寄せ)の内実が、ゲーム展開に、もっとも大きな「影響」を与えていたんだよ。

たしかに、両チームともに、積極的&攻撃的に、チェイス&チェック(寄せ)をブチかましていた。

もちろん、後半、両チームともに、そのエネルギーレベルは、徐々に減衰していった。

でも、一点をリードされているベルマーレの積極性&攻撃性が、勝るのは自明の理。

だから、終わってみれば、「数字」では、ベルマーレが、かなり上回ることになった。

でも、見返し、思い起こしてみたら・・

ゴール機会という視点では、横浜FCに、一日の長があったというのが、総体的な印象なんだ。

その、横浜FC優位性のバックボーンだけれど・・

横浜FCの場合は、「個の才能」を、活かし切るってなコンセプトが、うまく活かされていたと思う。

櫻川ソロモン、ジョアン・パウロ、後半から交代出場したアダイウトンといった「個」が、とても効果的に(特徴ある!)チカラを魅せつけたんだ。

対するベルマーレは、あくまでも「組織プレー」を、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)イメージングの主体として、攻め上がっていく。

微妙なディスカッションだけれど・・

その「組織」が、相手ディフェンスの「イメージング」を超越できていない場合、どうしても、フィニッシュまでたどり着き「難い」のが、現実。

それに横浜FCゴールには、「あの」ヤクブ・スウォビィク先生が、仁王立ちしているしネ。

だから・・

ベルマーレが、組織パスを駆使し、コンビネーションで「攻め切ろう」としても・・

横浜FCディフェンスやヤクブ・スウォビィク先生も、最終勝負シーンを、同じようにイメージング(予測&描写)できているっちゅうわけだ。

そうなんだよ、組織的に攻め切り、それでゴール機会を創りだすためには、相手の守備イメージングを凌駕できなきゃいけないんだ。

だからこそ、組織的に攻め込む場合、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションが、決定的な要素だってな視点が、出てくるわけだ。

その視点で、ベルマーレのスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)には、変化が乏しく、横浜ディフェンスの「イメージングの虚を突く」ような驚きファクターが少なかったとするのがフェアだね。

それにしても、前半32分にブチかまされた、細井響のボレーシュート(決勝ゴール)は、まさに「Sonntags-Schuß」だったじゃないか。

ゾンタックス・ショス(サンデイ・シュート)・・

ドイツ語の表現だけれど・・

昔は、日曜日は、教会での祈りの日(休息日)であり、仕事は休むのが義務だった。

だから、仕事(プロサッカー)をやってはいけない日曜日に、ゴールを決められるハズがないだろ・・ってなニュアンスなのかな・・

わたしは、「サンデイ・シュート」と呼ばれるドイツ語のニュアンスを、そう理解しているんだけれど・・

とにかく、「細井響のスーパーシュート」は、まさに、あり得ないほど「すべてを超越していた」というコトが言いたかった。

さて、降格リーグ。

風雲急を告げはじめた。

今節も、横浜FCとマリノスが、勝利を飾ったけれど、そこに至るまでには暴風雨が吹き荒れた。

そう、横浜FCが、一瞬、「降格圏」を脱出したのに対し、次の瞬間(1時間後ネ)には、マリノスの勝利が決まったことで、再び降格圏に沈み込んだんだよ。

とにかく、優勝争いだけじゃなく、降格争いも、血湧き肉躍るギリギリの闘いが展開されている。

残り6試合・・

お互い、不確実なサッカーの、素晴らしくエキサイティングなせめぎ合いを、とことん楽しみましょう。