2025_J1_第36節・・内容的にも(特に後半)、順当な勝ち点3をもぎ取った、鬼木達アントラーズに、乾杯!!・・(アントラーズvs横浜FC、2-1)

最後の最後までつづいたエキサイトメント・・

そう、両チームがブチかまし合った、最高レベルの「意識と意志と意地」。

堪能した。

まず前半、そんなサイコロジカルなチカラで上回った横浜FCが、イニシアチブを握った。

降格リーグに取り込まれ、もう完全に「後がない」横浜FC。

だから、攻守にわたる彼らのガンバリは、もちろん、プロとしての(生活がかかっているからこその!?)意地でしょ。

それに対して、リーグ優勝を・・というか、過去8年「無冠」の汚名を晴らすコトを強烈に意識する、鬼木達アントラーズ。

だから、彼らが後半になって、大きく盛り返してきたのも、当然の流れだったんだろうね。

もちろん、その絶対ベースは、ボール奪取プロセス(守備)の内容アップ・・

それが、うまく回りはじめたからこそ、次のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)での、ボールがないところのアクションの量と質も、大きくアップさせられたんだよ。

そして、人とボールの動きが活性化し、たまには、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションだって、効果的に機能させられるまでに、サッカー内容がアップした。

そんな、ゲームの流れを観ながら・・

・・アントラーズ鬼木達の、ハーフタイムの檄が、効いた・・

・・だからこそ、ボール奪取プロセス(守備)での熱量も、これ以上ないほどアップした・・

・・そして、その心理エネルギーが、次のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)をも大きく活性化した・・

・・後半のゲームの流れを観ながら、そんなコトを考えていた。

そう、鬼木達アントラーズが、やっと、本来の実力を魅せはじめた・・ってね。

もちろん、戦術的な指示が、うまく機能したという側面もあるだろうし、そのことについて、外様のこちらは、それがどんな指示だったのかなんて、知る由もない。

だから、そのゲームの変化をみながら、こんなコトを考えていたんだよ。

戦術プランに「命」を吹き込むのは、選手たちのサイコロジカルなチカラ(強烈な意識と意志と意地のパワー)なんだ・・

たぶん、監督さんの、クレバーな「戦術変更と檄」によって・・!?

「強い」アントラーズが、やっと、本来の実力を発揮できるようになったっちゅうわけだ。

そしてアントラーズ選手たちは・・

後半の「ポジティブな流れ」を体感し、勇気を与えられ、攻守アクションが、何倍にも増幅した・・

そうなんだよ・・

選手たちは、自分たちの「意識と意志と意地」によってゲームフローを「逆流させられた」という体感によってこそ、もっとも強烈にモティベートされるモノなんだ。

そんな「微妙な変化」を感じながら、わたしは・・

やっぱり、不確実なサッカーは、究極の「心理ボールゲーム」なんだ・・

・・「分析ベースの戦術プラン」っちゅうのは、その多くが、机上の空論に過ぎないんだよ・・

ちょっと、そんな思いにかられたモノさ。

そういえば・・

わたしの師匠でもあった、故ヘネス・ヴァイスヴァイラー、故リヌス・ミケルス・・

そんな世界サッカーのレジェンドたちが、異口同音に、こんなニュアンスの内容を、口を滑らしたかのように吐き出したコトがあったっけ・・

・・たしかに戦術プランは大事さ・・

・・選手たちに、大まかなアクションイメージングを与えるっちゅう意味でね・・

・・でも、結局プレイヤーたちは、特に才能に恵まれたヤツらは、自分のやりたいプレーのなかで、実力を発揮して、チームに貢献できるモノなんだ・・

・・だから、オレたちコーチは、ヤツらを解放してやるために、何が、もっとも効果的な「心理スティミュレーション(刺激)」になるかってなテーマに取り組むわけだ・・

・・もちろん、才能あるヤツらの「やりたいプレー」を、その他大勢の縁の下の力持ちチームメイトが、支援するようなチーム戦術ということさ・・

・・それが、もっとも成功に近づくために、効果的な発想っちゅうことだ・・

・・そう、結局オレたちは、才能を、待つしかないんだよ・・

・・でも、どんなにリスクがあり、難しくても、美しく勝とうとする姿勢を失ったら、そりゃ、もう、サッカー人じゃ、ネ~~よな・・

なるほどネ~・・

あっと、このゲームで効果をもたらしたと私が感じた、前半の横浜FCがブチかました、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)での「戦術イメージング」だけれど・・

そのウチのいくつかは、こんな感じ・・

・・櫻川ソロモンのアタマとキープ力の活用・・

・・アダイウトンの、超速ドリブル勝負を、うまく活用しようとするイメージング・・

・・そして何といっても、細井響の、スーパーロングスローイン・・

サッカーでは、何が起きるか分からない。

だからこそ、瞬間、瞬間で、インプロビゼーション(即興アイデア)を、効果的に表現できるようにトレーニングしなきゃいけない。

そう、だからこそ、決して、カタチから入っちゃいけないんだよ。

あっと、またまた、ゲームから離れてしまった。

とにかく・・

そう、内容的にも、順当な勝ち点3をもぎ取った、鬼木達アントラーズに、乾杯!!