2025_ ルヴァン杯、決勝・・高質でダイナミックなエキサイティングマッチ・・同じサッカー仲間として、心からの称賛と感謝の拍手をおくりたい・・でもスペース攻 略プロセス(攻撃&仕掛け)では、普遍的な(!?)課題も、見え隠れ・・(レイソルvsサンフレッチェ、1-3)
そうか~、やっぱりゴールは、セットプレーからだったか~~・・
そうなんだよ・・
両チームともに、攻め込むけれど、うまく「流れのなかから」ゴール機会を創りだせないんだ。
もちろん・・
最高のボール奪取プロセス(守備)を魅せつづけた、ミヒャエル広島サンフレッチェには、順当に勝ちとった勝利に対して、心からの称賛と感謝の拍手をおくるけれどネ・・
特に・・
もう、かれこれ20年、直接ハナシはしていないけれど・・
「新しいHP」で、何度も、当時のフォトを掲載しているように、ミヒャエル・スキッベとは個人的にも接点があったわけだからサ。
そのミヒャエルは・・
2002年日韓W杯で、ドイツ代表、ルディー・フェラー監督のヘッドコーチをつとめた後・・
レーバークーゼン、トルコのガラタサライ、ヘルタ・ベルリン、グラスホッパーズ・チューリヒ、ギリシャ監督などなど・・
さまざまなクラブや国家代表でキャリアを積み、その集大成として、サンフレッチェ監督に就任したわけだ。
その、「キャリア」と呼ばれるモノのコノテーション(言外に含蓄される意味)だけれど・・
わたしは、そのなかで、もっとも大事だったのが、心理マネージメントの「ウデの進化&深化」だったと確信している。
ミヒャエルについては、長年の親しい友人だった、世界的プロコーチ、故クリストフ・ダウムとも話したコトがある。
そう・・
・・ミヒャエルは、「サッカーコーチングの何たるか」というテーマについて、もっとも大事なエッセンスを積み重ね、自分のモノにしたってネ・・
「人間力」という、海のものとも山のものともつかない「何か」・・!?
そんな「人間的な魅力」が、この試合でも光り輝いていた、サンフレッチェ選手たちの、主体性プレーの内実に、如実に反映されていたと思うんだよ。
イレギュラーするボールを足であつかうサッカー・・
瞬間的に、状況が変化してしまう・・
そんな不確実なファクターのなかで、瞬間的に、勇気と責任感をもって、仕事(攻守ハードワーク)を探しつづけるという、主体的な「プレー姿勢」。
それは、選手たちを、心理・精神的に、本当の意味で「解放」できていなきゃ到達できない「高み」なんだよ。
わたしは、そんな、サッカーを「高める」根源的エッセンスを、このミヒャエル広島サンフレッチェに、もう長いあいだ、感じているっちゅうわけだ。
あっ、ちょっと語りすぎ・・
ということで、このゲームでビックしたい、唯一のテーマ・・
それは、冒頭で示唆したけれど、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)の内実だね。
ミヒャエル広島サンフレッチェは、セットプレーから、3点をブチ込んだ。
それに対して・・
これまた、攻守にわたって、立派な「主体性プレー」を積み重ねたリカルド柏レイソルだったけれど・・
うまく、流れのなかから、決定的スペースを攻略できなかった。
まあ、たしかに・・
細谷真大が、見事に決定的スペースを攻略しブチ込んだ「追いかけゴール」は、見事の一言ではあったけれど・・サ。
それは、流れのなかから決定的スペースを攻略したという意味で、サッカーの美しさを象徴する、素晴らしいゴールだったんだよ。
とはいっても、レイソルにしても、サンフレッチェ同様、流れのなかでは、うまくスペースを突いていけないシーンが目立っていたんだ。
そう・・
足もとパスばかりで、スペースパスが、ない。
このテーマについては、「コア・コラム・シリーズ」で、かなり以前に発表した「このコラム」も、ご参照いただければ幸いです。
そう、両チームともに、ボールがないところでのアクションの量と質に、課題が見え隠れするんだよ。
また、パスを出す方にしても・・
全力スプリントで決定的スペースへ走り抜けるチームメイトに気づいてはいるものの・・
そのチームメイトが狙う決定的スペースへの「リスクチャレンジ・パス」をブチ込むコトに、十分な自信と勇気がない。
だから、分かってはいるモノの、結局は、安全な展開パスに、「逃げて」しまう。
わたしが言いたいのは、まさに、このポイントなんだ。
勇気は、(心理・精神的な!?)トレーニングを積み重ねるコトで、いくらでも強化できるんだよ。
もちろん、その進化&深化によって、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションだって、どんどんレベルアップさせられるし・・
観ている方にとっても・・
そんな、スペース攻略っていう、最高にエキサイティングな「勝負シーン」に手に汗にぎれる。
そう、だから私は・・
そんな最終勝負シーンを増やすコトこそが、いまの「J」に求められているって主張したいわけサ。
もちろん・・
「組織」ばかりじゃなく、勇気をもった「個のドリブル勝負」だって、サッカーの魅力を、倍増させる。
まあ、とにかく、このところの、流れのなかで決定的スペースを攻略していくような「最終勝負シーン」が、あまりにも少なすぎる・・
そのコトが、言いたかった。
ということで・・
ゲーム自体は、とても高質でダイナミックなエキサイティングマッチだった。
堪能した・・
両チームに対して、同じサッカー仲間として、心からの称賛と感謝の拍手を、おくります。
