2024_J1_第13節・・ゲームを活性化させる、ポジティブ・エネルギー(闘う意志)・・そして、その伝播・伝染・・そのメカニズムに、思いを馳せていた・・(アントラーズvsヴェルディ、3-3)
レビュー この、スーパーな「引き分け」における、ヒーロー・・
わたしは、キャプテン森田晃樹と、前半途中に、前戦からポジションを下げ、そのボランチパートナーに収まった見木友哉を、挙げたい。
あっと、もう一人・・
そう、前半の途中から、最前線に入っていた見木友哉を、「一列下げ」る決断をした城福浩。
彼は、ここまでヴェルディの総合力を「充実」させたヒーローだ。
えっ・・!?
たった一人のプレイヤーによって、ゲームの流れが大きく変わるのかって!?
そんな、クエスチョンマークの嵐が、吹き荒れそうだけれど・・
そうなんだよ・・
不確実なサッカーじゃ、たった一人でも、チームの雰囲気を、ガラリと変えられるモノなんだ。
そのテーマについては、「このコラム」をご参照あれ。
そのコラムの主役は、このゲームを中継したエネーチケー総合で、森岡隆三とともに解説を務めた、ラモス瑠偉。
そして、テーマは、「マインドの伝播・伝染」。
まあ、ご一読アレ。
ということで・・
見木友哉が、素晴らしいキャプテン森田晃樹のボランチ・パートナーに入ったコトで、チーム全体の「闘う雰囲気」が、何倍にも増幅したというテーマ。
そこでの実際のプレーの骨子は、言わずもがなだけれど、チェイス&チェック(寄せ)。
ゲーム立ち上がり(前半)のヴェルディは、5分に、鈴木優磨にPKを決められ。
その3分後には、名古新太郎に、縦パスから抜け出され、追加ゴールを決められてしまう。
そんな、信じられないネガティブ展開になってしまったこともあったんだろうね・・
とにかく、ヴェルディ選手たちの、積極性や攻撃性が、完璧に、消え失せてしまったんだ。
観ているコチラも・・
・・まあ、たまには、こんなコトもあるさ・・
・・ゲームは、もう、終わってしまったな・・
そんな冷めた目で、ゲームを「後追い」するばかりってな、体たらくだった。
でも、そのとき・・
そんな、あり得ないほど「受け身で消極的なプレー姿勢」に対して、ベンチ(城福浩)が動いた。
そして・・
ゲーム内容の「ポジティブ変容」の立役者となった見木友哉が、彼らの「マインド」を活性化させる。
いや、もちろん、スーパーなリーダー、キャプテン森田晃樹の活躍も、あった。
でも、まあ、コラムを分かりやすくするために、ここでは、見木友哉に、「ゲーム変容の立役者」ってなヒーローになってもらうことにしたわけさ。
そして、このダブルボランチが「振りまく」、忠実で積極的、そして攻撃的なプレー姿勢という「刺激」が・・
急速に、チーム全体に「伝播・伝染」していくんだよ。
チト分かり難いかもしれないけれど・・
前述コラムで、ラモス瑠偉がブチかました「強烈な刺激」というポジティブ・エネルギー・・ね。
そして、それまで、様子見だったヴェルディ選手たちが、突き動かされはじめるんだ。
もちろん、ボール奪取プロセス(守備)において・・ね。
いつも書いているように、サッカーでは、その全てが、ボール奪取プロセス(守備)の内実によって、決まってくるんだよ。
それが、良くなかったら、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)の勢いだって、決して、アップさせられない。
サッカーの、根源的な「心理メカニズム」が、そこには、あるんだ。
そして、極限まで活性化したヴェルディが、ゲームの流れを支配し・・
(それまでのゲーム展開からすれば!?)あり得ないドローにまで持ち込んだっちゅうわけだ。
わたしは、そこに、このゲームの流れを、決定的に左右したポイントがあったと思っている。
とにかく、そのコトが、言いたかった。