2023_皇后杯、決勝・・でも、このコラムじゃ・・エキサイティングだった勝負マッチドラマではなく、そこから、興味深いテーマをピックしましたよ・・(浦和レッズレディースvsINAC神戸レオネッサ、1-1, PK=5-6)

それにしても・・

そう、WEリーグに代表される女子サッカー(ナデシコ)は、日進月歩の勢いだね。

ところで先日(1月27日、PM4時から1時間15分!!)・・

テレビ東京で、女子サッカーを特集したドキュメンタリーが放送された。

ものすごく興味深く、面白い内容だった。

そこでは、いかに、フットボールネーションでの女子サッカーが、様々な意味合いで、進化&深化を遂げているか、再認識させられた。

わたしの(ドイツでの)恩師である、故ゲロー・ビーザンツさん。

彼は、ドイツ女子サッカーの生みの親でもある。

わたしは、ドイツ留学当時、ビーザンツさんから声をかけられ、何度も、ドイツ女子代表のトレーニングに呼ばれたモノさ。

あっと、日本の女子サッカー・・

帰国後に「読売サッカークラブ」でコーチをはじめたころ・・

カリオカ(ラモス瑠偉)が、女の子たちと、ボールで戯れているシーンを、何度も、目撃した。

そのコトもあって・・

澤穂希など、その後、「ナデシコ」の進化を引っ張りつづけ、海外でも活躍した「強者女子」たちにも、視線を投げつづけたモノさ。

そして、そんな「女サッカーのとの関わり」が、2011年ドイツ女子W杯のすぺてのスケジュールを追いかける決断につながった。

そのことについては、2011年当時のコラムシリーズを、ご参照アレ。

あっ、そうそう・・

その2年前(2009年)に、ドイツ、マンハイムで行われた、ドイツ女子代表とのトレーニングマッチも、現地観戦し、コラムもアップしたっけね。

さて、日本の女子サッカー・・

皆さんもご存じのように、日本を代表する女子プレイヤーの多くは、アメリカ、イングランド、フランス、イタリア、スペイン、ドイツなどで(本当の意味で!!)活躍している。

そんな彼女たちの大活躍を観ながら、感じながら、「ナデシコ隆盛」への思いをめぐられたモノさ。

ということで、遅ればせながら・・

素晴らしくドラマチックな勝負マッチになった、今シーズン皇后杯決勝からピックしたテーマのうち、女子サッカーの「魅力」という視点で、コラムを1本アップしようと思ったわけさ。

その女子サッカー・・

もちろん、男子と比べたら・・

そう、フィジカル的な側面では、たしかに、まだまだ、劣る。

スピード、パワーに代表される、局面デュエルの内実・・などネ。

それでも、サッカーを「彩るファクター」は、フィジカルだけじゃない。

そう、テクニック、タクティック、サイコロジカル、アンロジカル(要は、神様ドラマね)・・等など。

それらの要素で、いまの女子サッカーは、長足の進歩を遂げているんだよ。

彼女たちは、とにかく、しっかりとボールを止められる。

そう、素晴らしいトラップに代表される「ワンタッチ・コントロール」ね。

このテーマについては、The Core Column」で発表した、このコラムや、あのコラムをご参照あれ。

とにかく、しっかりとボールが止まるようになってから、彼女たちのサッカーの進化スピードが、格段にアップしたコトは、間違いのない事実だと思う。

それが、キックの質だけじゃなく、戦術的なファクターをも、格段に進化させた。

そして今では、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)の内実でも、「魅力」を放散しているんだ。

そう、彼女たち「も」また、しっかりと、ボールがないところで勝負を決められるまでに進化しているんだよ。

要は・・

そう、人とボールの動きと「そのリズム」の、大きな進化&深化・・ね。

サッカーの魅力・・

その、もっとも大きな要素の一つは、何といっても、「個の才能」の迸(ほとばし)り。

ロナウジーニョ、ディエゴ・マラドーナ、メッシ、ジョージ・ベスト・・等など。

数え上げたらキリがない。

でもわたしは、それと同等か、それ以上の「魅力が詰め込まれているグラウンド現象」に、パスゲームがあると思っているのサ。

要は・・

どのように、スペースを攻略していくのかっちゅうポイントね。

たしかに、才能バチバチのドリブル突破やタメ等は、魅力的さ。

でもわたしは、それ以上に・・

そう、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションによるスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)にこそ、サッカーの魅力の本質が秘められているって思っているんだよ。

個の「才能ドリブル突破」にしたって、スペースでボールを持てなきゃ、うまくいかないコトの方が多いわけだからね。

そのためにこそ、しっかりとした人とボールの動きと、その良いリズこそが(パスコンビネーションこそが)大事だっちゅうコトなんだ。

その視点で・・

そう、女子サッカーに「も」、本質的なサッカーの魅力が、詰め込まれていると思うんだよ。

わたしは、今回のアジアカップでも・・

それぞれのチームの「サッカー内容」は、人とボールの動きと「その良いリズム」にかかっているという論を展開している。

とにかく私は・・

ナデシコのサッカーを観ながら、その、素晴らしい人とボールの動きと「その良いリズム」に舌つづみを打っているんだ。

その意味もふくめて・・

いまでも、「あの」澤穂希ちゃんのスーパーパフォーマンスとリーダーシップパワーに、感謝しても、感謝しきれないって思っている、筆者なのであ~る。