2024_日本代表(WM最終予選)・・中国の集中力ダウンを見越して、忍耐強くプレーをつづけた森保一ジャパン・・その、美しい質実剛健サッカーに、乾杯っ!!・・(中国vs日本, 1-3)

サスガに、老練なイヴァンコヴィッチ・・

森保一ジャパンの、組織的なスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)を、しっかりと受け止められる「忠実イメージング」を、徹底させている。

そう、日本の人とボールの動きと、そのリズムが、とても巧妙に、抑制されているんだ。

だから森保一ジャパンは・・

ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションに代表される、彼らの「シークレット・ウェポン」を、うまく繰り出していけない。

イヴァンコヴィッチは・・

森保一ジャパンのスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)での、人とボールの動きのリズムを、うまく抑制するようなイメージングを、とても効果的に機能させている。

そう、日本の、次、その次のパスレシーバーに対する「抑え」が、効いているんだよ。

でも・・

そんな、チト消化不良気味のゲームが進むなかで、森保一ジャパンは、徐々に、「組織プレーと個人勝負プレーのバランス」を、うまく高揚させはじめるんだ。

主役は、久保建英、伊東純也、中村敬斗といった、個の勝負が持ち味の「勝負師」たち。

もちろん彼らは、「組み立て段階」では、人とボールの動きとそのリズムに、しっかりと「乗って」いく。

でも、仕掛けゾーンに入ってからは・・

持ち味の「個の才能プレー」を、徐々に、前面に押し出しはじめるんだよ。

もちろん、勝負ドリブルだけじゃない・・

「それ」と見せ掛けた、素早いパス&ムーブからの、ウラ取りコンビネーション・・

また、そんな「ウラ取りフリーランニング」でボールをもったときの、危険極まりないドリブル勝負。

そして、決定的な勝負パスをブチ込んだり、そのままシュートへ持ち込んだり。

そんな、「静から動」へと、ゲームが変容しはじめるなかで・・

中国ディフェンスも、ちょっとビビりはじめたんだけれど、そんなゲーム展開のなかで、森保一ジャパンが、セットプレーから、先制ゴールをブチ込んじゃう。

まさに、ピンポイントの、久保建英のコーナーキック・・

そして、そのボールの「軌跡」を、明確にイメージングしていた小川航基が、ズバッと、キャノン・ヘッドシュートを中国ゴールへブチ込んだ。

解説の誰かが言っていたけれど・・

・・そうそう、これこそが、勝負強いチームの証じゃありませんか・・

誰の発言か?

中村憲剛だったと思うけれど・・

その発言に、久しぶりに、よいハナシが飛び出したって感じた。

実は・・

それまでの「数字」のハナシが、鼻についていたんだよ。

もちろん、基本的な「ポジショニング」と、互いの「バランス」についての「イメージング」は、大事。

でも、グラウンド上の現象は、そんな「カタチ」で決まるわけじゃないんだよ。

グラウンド上の現象・・

それは、あくまでも、攻守の目的を達成するための、個々の「イメージングやアイデア」、そして勇気をもったアクションを積み重ねるコトこそが、決定的に大事。

そう、主体的に仕事(攻守ハードワーク)を探しつづけるプレー姿勢ね。

・・選手たちは、トライアングルを創ろうとプレーしてわけじゃない・・

・・そうではなく、スペースで、パスを受けるために動くことで、結果としてトライアングルになっているっちゅうのが実際・・

その視点では、前半の(チト攻めあぐねていた!?)森保一ジャパンが、すこし、「カタチのイメージング」に、しばられ「過ぎて」いたっちゅうことなのか!?

まあ、確かにそれには・・

イヴァンコヴィッチが植えつけた、ボール奪取プロセス(守備)イメージング「も」、かなりうまく機能していたっちゅうコトも、あるよな。

そんなだったから・・

日本のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)での人とボールの動きが、少し、停滞気味になってしまった!?

まあ、そんな分析も、アリかもね。

ところで、そんな停滞気味のゲームを「活性化させた主役の一人」久保建英。

じっと、彼の「仕掛けイメージング」を観察していた。

そして、思った。

立ち上がりの、中国の「抑えられ気味」のサッカーでは、とにかく、シンプルにボールを動かすことを意識していたけれど・・

時間の経過とともに・・

そう、わたしは、彼が、相手ディフェンスを(そのバランスを)崩していくためには、個の勝負プレー「も」大事だって思いだしたと、感じたんだ。

そして、仕掛けのスパイスとしての「変幻自在ドリブル」が、威力を発揮しはじめる。

それにともなって、伊東純也も、個の仕掛けをブチかましたり、久保建英との、素早い、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーション(素早いワンツーね)を光り輝かせたり・・

そう、彼らは、主体的に(テメー等のアイデアベースで!!)、組織と個のバランスを、活性化させていったんだよ。

それが、前半での、ゲームの流れの「変容」を生み出した、隠れたメカニズムだったと、思う。

あっと・・

もう一つ、言いたいことがあった・・

それは、後半になって、中国ディフェンスが「緩慢」になりはじめたという事実。

チェイス&チェック(寄せ)だけじゃなく、次、その次のパスを狙う、アクションの量と質が、明らかにダウンしはじめたんだ。

そして、それにともなって・・

前述したように、森保一ジャパンの選手たちが、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)で、その動きが、より積極的&攻撃的にアップした。

そう、選手たちが、主体的にポジションチェンジを繰り返すようになったんだよ。

彼らは、主体的に、「テメーで、より効果的に、パスを受けようと」、様々なアイデアを駆使しはじめたんだ。

それは、決して、はじめから決められた「カタチ」なんかじゃない。

そうではなく、攻撃&仕掛けでのメイン・ターゲットである、「ある程度フリーでボールをもつ」という状況(=スペースの活用!)を、創りだそうと・・

そう、彼らは、主体的に考え、勇気をもってアクションをつづけたんだ。

とにかく、イヴァンコヴィッチの「老獪なゲーム戦術」が、うまく機能するなかで・・

忍耐強く、彼らの集中力がダウンすることを見越しながらプレーをつづけた森保一ジャパン。

彼らが魅せた、まさに美しい、質実剛健サッカーに、乾杯っ!!