2024_J1_(変則)第28節・・「後半」のサッカー内容では、フロンターレに軍配を挙げるのがフェアだと思う・・とにかく、面白い「ハーフゲーム」ではありました・・(レッズvsフロンターレ、1-1)

この試合についてのレギュレーション・・

選手やスタッフは、「前半」とおなじ陣容にする・・

でも、何人かの選手は、ケガなどで、入れ替えが認められた・・

またレッズでは、ヘグモ監督から、マチェイ・スコルジャ監督へと交代しているコトも容認・・

・・と、そんな、錯綜したゲーム状況で、「後半」がはじまった。

誰もが、こんなゲームは、経験したことが、ないに違いない。

フムフム・・

でも、私は、純粋に、ゲーム内容を、ニュートラルな視点で、観察するつもりではありました。

・・ってなコトで、ピックアップポイントだけれど・・

まず、なんといっても・・

そう、フロンターレ、小林悠。

この「後半」で、もっとも特筆だった「チャンスメイク」は、彼のヘディングだった。

ポジションの入り方、そしてヘディングの軌跡(イメージングするシュートコース!?)、素晴らしい。

彼は、浮き球ピンポイント勝負というテーマでは、リーグ屈指の「感性」を備えている。

そんな彼は、55分に、同点ゴールをブチ込んだだけじゃなく、64分にも、決定的なヘディングシュートをブチかますんだよ。

その惜しいヘディングシュート場面で魅せた、ギリギリの「動き」が、見事の一言だった。

そう、彼は・・

マークしていた大畑歩夢の「背後」から、その「眼前スペース」へ飛び出していく、決定的な爆発奪取をブチかましたんだよ。

もう完璧なヘディングシュート・・

でも、無情にも、わずかに、左ポストを外れてしまった。

そんなフロンターレの、素晴らしい「ゴール機会」ではあったけれど・・

全般的に、フロンターレにイニシアチブを握られつづけたレッズも、黙ってはいなかった。

前述した64分の、小林悠が創りだした「二つ目のビッグチャンス」の直後には・・

そう、その65分・・

今度は、グスタフソンを中心にした、クリエイティブな人とボールの動きから、パスを受けた渡邊凌磨が、見事なドリブルで相手のアタックをかわし・・

そして、左足で、「ズバッ」ってな音が聞こえてきそうな惜しいシュートを放ったんだ。

でも、そのシュートは、チョン・ソンリョン先生のスーパーセーブに防がれてしまう。

そんな、動的なゲーム展開が続いていた、79分・・

レッズが、「ほとんどゴール」ってなビッグチャンスを創りだすんだ。

そのプロセスでの主役は、サミュエル・グスタフソン。

最後尾からのタテパスを受けたサミュエルは、「想像を絶するタイミングとコース」の、ダイレクトパスを、タテへ抜け出した、渡邊凌磨に送り込むんだ。

それは・・

そう、いかにサッカーが、「シンプルなボールゲーム」であるかを再認識させられたシーンだった。

そのまま、ボールをタテへ持ち込み、うまく「タメ」を演出した渡邊凌磨。

最後の瞬間、中央でフリーになっていた松尾佑介へ、ラストパスを「置く」ように送り込むんだ。

もちろん、ダイレクトシュートっ!!

それは、誰もが、「あっ、ゴールだっ!!」って、確信した瞬間だった。

でも、シュートされたボールは、無情にも、左ポストを直撃しちゃうんだよ。

まさに、神様のいたずら。

さて・・

ということで、この試合。

前述したように、両チームともに、絶対的ゴール機会は、二つずつ創りだした。

でも、イニシアチブという視点では、(ゲーム開始時に!)「1-0」とリードを奪われていたフロンターレの「熱量」が上回った。

もちろん・・

人とボールの動きと「そのリズム」という視点では、この2チームは、互角のレベルにある。

それでも、熱量(=もちろん守備のチェイス&チェックとカバーリング等)で上回ったフロンターレが、多くの時間帯で、主導権を握った。

まあ、それでも、ゴール機会では・・

難しい評価だけれど、わたしの眼には、イニシアチブの内実で上回ったフロンターレに、軍配を挙げるのが、フェアだと映っていた。

まあ、面白い「ハーフゲーム」ではありました。