2025_J1_第9節・・ゲーム全体像は、たしかに「拮抗」・・それでも、そこには、雌雄を決する「唐突なチャンスメイク」もあった・・ここでは、そんな刺激的なテーマにも目を向けようと思った・・(マリノスvsヴェルディ、0-0)

たしかに・・

様々な視点で、かなり「拮抗」した勝負マッチではあった。

だけれど・・

まあ、だからこそ、その「拮抗」のニュアンスを、ちょっとだけ深掘りしようと思ったわけさ。

要は・・

そう、両チームのスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)の内実。

特に、「ゴール機会を創りだす」という、唐突なグラウンド上の現象について、重箱の底をつつこうと思ったワケさ。

もちろん、チャンスメイクは、ものすごく多岐にわたる「プロセス」ではあるけれど・・

このゲームでは、クロスと、ミドル弾ってなテーマに絞り込もうと思ったんだよ。

というのも・・

そう、このゲームで両チームが創りだしたゴール機会のほとんどは、その2種類の「最終勝負」によるモノだったわけだから・・

あっと・・

もちろん、全体的なイニシアチブと、「ゴール機会の量と質」という視点では、確実に、ヴェルディに軍配が挙がる。

その評価を、しっかりと踏まえたうえで、それぞれのゴール機会を、振り返ることにしたんだ。

まず、何といってもヴェルディ。

前述したように、全体的なイニシアチブと、それをベースにした、ゴール機会の創出という視点で、マリノスは、ヴェルディの後塵を拝した。

まあ、それには、アンデルソン・ロペスとヤン・マテウスという、仕掛けの大黒柱が不在だったこともあるんだろうね。

でも私は、逆に・・

彼らが不在であるからこそ、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)に、人のイメージングの差異による(!?)変化が生まれるかもしれないって、期待していたんだ。

でも、やっぱり・・

この外国人の二人は、マリノスの「自信リソース」でも、あるんだろうね。

二人を欠いたマリノスのスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)に、強烈な意志に支えられた「勢い」が、感じられなかった。

まあ、仕方ない。

対する、城福浩ヴェルディ・・

例によっての、積極的&攻撃的なボール奪取プロセス(守備)を、絶対ベースに・・

次のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)でも、軽快な、人とボールの動きを魅せながら、何度も、「結果」を掴み取れるまでの「実効プレー」をブチかましたっけ。

特に・・

そう、ここで、このコラムのテーマに入るわけさ。

このゲームでの城福浩ヴェルディは、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションという「仕掛け」は、うまく機能させられなかった。

それには、人数が必要になるし、ボールがないところでのアクションの量と質の大幅なアップも、必要になるわけだからさ。

ということで、ゲームを俯瞰して観れば、マリノス守備に、うまく守られ、攻めきれないというシーンがつづいたという評価が妥当かもしれない。

でも・・

そう、そんな「拮抗プロセス」のなかで、唐突に、ヴェルディに、ゴール機会が訪れるんだよ。

前半、二つも創りだした、クロスからのビッグチャンス。

一つは、染野唯月からのクロスに、木村勇大が飛び込んだシーン(素晴らしいダイビングヘッドだったけれど・・オフサイドだった)。

もう一つが、前半41分、宮原和也のクロスに、これまた、走り込んだ木村勇大が合わせたシーン。

この両方のクロスボール勝負シーンでは、その直前の、大きなサイドチェンジという「効果的なゲームメイク」も、大きく貢献したと思う。

あっと、クロス勝負・・

そこじゃ、もちろん、「フィニッシャー」による、直前の、爆発(全力ダッシュ)が、とても大きな意味をもつ。

そう、最後の瞬間に、相手マークを、少しでも(!!)引きはがすんだよ。

だからこそ・・

そう、クロスを送り込むチームメイトとの「イメージング・シンクロ」が、成否を分ける生命線になる。

その意味で、城福浩は、その「イメージング・シンクロ」を浸透させる、素晴らしい仕事をしていると感じていた。

もちろん・・

そう、いつも書いているとおり・・

クロスの「狙い目」は、相手守備ラインの「眼前スペース」が、もっとも効果的。

それが、フィニッシャーをマークしている相手の「眼前スペース」だったら、そりゃ、理想的さ。

相手とボールを観ている相手プレイヤーの「眼前スペース」に、最後の瞬間、スッと「影」がよぎる。

そんな感じね・・

あっと、もう一つ・・

こんな拮抗するゲームだからこそ活きる、「唐突」にゴール機会を創りだすプレー。

そう、ミドル弾・・

後半には、交替出場した山見大登からの、惜しい「クロス」シーンは、あったけれど・・

その山見大登が、後半30分にブチかました、バー直撃の「ミドル弾」も、秀逸だった。

それだけじゃなく、この山見大登は、前半では、あまり観られなかった、中盤スペースをリンスしちゃうような効果的ドリブルも、ブチかましたよね。

そんなタテのスペースを「つなぐ」ドリブルによって、マリノス守備ブロックのバランスは、確実に揺さぶられたっけ。

あっと、そのマリノス・・

彼らも、何度かは、ゴール機会を創りだしたよね。

たしかに、クロスからのチャンスもあったけれど・・

もっとも可能性が高かったのは、後半28分に創りだした、エウベルからのバックパスを、喜田拓也が、ダイレクトで叩いた、ミドル弾だった。

ということで・・

ゲーム全体は、たしかに「拮抗」ではあった。

それでも、前述したような、雌雄を決してしまうような、「唐突なチャンスメイク」もあった。

このコラムでは、そんな刺激的なテーマにも、目を向けようと思ったわけさ。