2025_J1_(変則)第21節・・この試合でレッズが、リーグの残りゲームへ向けて、「勝者メンタリティー」の「センス」を、蘇らせるキッカケを掴んだことを、願って止まない・・(レッズvsベルマーレ、4-1)

何だろうネ~・・

この試合からピックすべきテーマは・・

もちろん、レッズは、この大勝を、フェアに手にしたと思う。

ボール奪取プロセス(守備)でも、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)においても。

そう、このゲームでのレッズは、攻守にわたって、とても粘り強い局面デュエルを魅せつづけたんだ。

その典型が、「あの」二つのセットプレー・ヘディング弾となって結実した。

とにかく、セットプレーでの「ボールの質」は、素晴らしかった。

その「質」は、言うまでもなく、高さ、強さ、ボールの種類、送り込まれるポイントに、集約される。

もちろんフィニッシャーは、相手マーカーとの「局面デュエル」で、よりアドバンテージのあるポジションを「勝ちとらなければ」ならない。

このゲームで魅せたセットプレーゴール・・

VARオフサイドで取り消されてしまった、サミュエル・グスタフソンの、幻のゴール。

相手マーカーとの「つかみ合い・押し合いへし合い」のなかで、ペストポジションに入り込んだ、マリウス・ホイブラーテンの先制ゴール。

そして、小森飛絢の、スマート過ぎる「入り込み」から、完璧なフリーヘッドをブチかました2点目。

この三つともに、素晴らしいセットプレー(幻)ゴールだったんだよ。

あっと、前節では、少し厳しいコメントに傾いた、小森飛絢だけれど・・

この試合では、「その」スーパーヘディングゴールだけじゃなく、ウラの決定的スペースへの飛び出し(最前線での起点プレー)など、存在感を発揮した。

彼についても、楽しみになってきたじゃありませんか。

あっと、前述した、セットプレーゴールにかけて言いたかったコトは・・

実力が伯仲している「J」では、相手守備ブロックを「振り回し」て、スペースを攻略していくような「美しい組織プレー」は、どんどん難しくなっているというコト。

だからこそ、いつも書いているように・・

ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーション、カウンター、セットプレー、個のドリブル突破チャレンジ(組織と個のハイレベルなバランス)等などのオーソドックスなスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)だけじゃなく・・

その「流れ」に、たまには、ロング&ミドル弾、シンプルな放り込みクロスといった、「仕掛けの変化」を、うまくミックスしていかなきゃいけないんだよ。

その意味でも、この試合でのレッズは、「仕掛けの変化」で、良いスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)をブチかましたって言えるだろうね。

そして、もう一つ、このコラムで言いたかったコトがあった。

まあ、全体的なテーマとしてだけれど・・

このゲームが、リーグ全体の「チカラの差」が、大きく縮まっているという事実を反映していたとも言えそうだっちゅうポイント。

フィジカル、テクニカル、またサイコロジカルでも、かなり「互角」の両チーム・・

そんな強者どもが、タクティカルと個のチカラによる「僅差」を、いかに結果に結びつけるかってな「せめぎ合い」で、ギリギリの限界を突き詰めようとしていたわけだ。

このゲームでのレッズは・・

マテウス・サヴィオ、金子拓郎、松尾佑介、両サイドバック(石原広教&荻原 拓也)といった「突貫小僧」どもが、勇気マンマンのドリブル勝負をブチかましていた。

あっ、と・・

後半から登場した関根貴大、大久保智明、そしてチアゴ・サンタナといった「勝負師」たちも、限られた自己主張の機会として(!?)、猛禽類の眼で、個の勝負のチャンスを狙っていたよね。

まあ、そんな「組織マインドと個のエゴ勝負」のハイレベルなバランスもまた、いまのレッズが内包する強さの源泉の一つだからね。

とにかく・・

このゲームでのレッズが、これからのリーグ戦の残りゲームへ向けて、様々な意味を内包する「勝者メンタリティー」の「センス」を、蘇らせるキッカケを掴んだことを、願って止みません。