2025_J1_第6節・・優れたプロコーチ、城福浩と長谷川健太の激突・・前半は、長谷川健太、後半は城福浩が存在感を発揮・・その、前後半の「ゲーム内容の変化バックボーン」を探った・・(ヴェルディvsグランパス、2-1)

城福浩ヴェルディ・・

全体的に、サッカー内容が、よくないナ~~・・

そんなネガティブなゲーム展開のなか、見事な先制ゴールまで、決められてしまう・・

それだけじゃなく、絶対キャプテン&キャプテン&攻守の要である、森田晃樹が、ケガで交替退場せざるを得なくなってしまう・・

そんな、前半の、城福浩ヴェルディの「苦境」を観ながら・・

・・これは、今日は難しいな・・

・・まあ、そんな日もあるさ・・

そんな、例によっての、とてもイージーな感性に包まれていたよ。

でも・・

そう、後半のヴェルディが、完璧なイメチェンを果たしちゃうんだ。

その盛り返しの絶対ベースは、強烈な「闘う意志」。

前半は、イニシアチブにしても、シュートにしても、まさに「ジリ貧」だったんだよ。

それが、後半は・・

わたしは、城福浩ヴェルディの、そんな(劇的とも言えそうな!?)ポジティブ変化を体感しながら、こんなコトを思ったものサ。

そうそう・・

サッカーは、究極の「意志のボールゲーム」だったっけ・・

このところ、変なダゾン解説に、ネガティブに触発されている。

そう、カタチを分析の絶対ベースにしたり、それを根拠に、ゲーム内容を解説するような愚行が、鼻についていたんだ。

あのね・・

サッカーには、ボール奪取プロセス(守備)と、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)しかないんだよ。

選手たちは、攻守にわたって、具体的ターゲットにしぼって、イメージングを描きつづける。

そして、攻守にわたる「唯一の目標」に狙いを定めて、爆発するっちゅうわけだ。

もちろん・・

立ち位置の「調整」は、その「局面アクションの機能性」をアップさせるために、大事。

そう、チームメイトとの、「イメージング共有」が、大事なファクターなんだ。

でも、実際に、局面では・・

そう、局面でのプレーでは、立ち位置とかいった「カタチ」などとは、まったく関係なく・・

いかにボールを奪い返せるか・・

いかに、スペースを攻略していけるのか・・

選手たちは、そんな、究極の「意志ターゲット」に向けて、全力を傾注するんだよ。

だから、例えば・・

「トライアングル」というグラウンド上の現象にしても・・

スペースを攻略しようと、パスレシーブのフリーランニングを仕掛ける動きとボールの動きのなかで、自然と、トライアングルが「出来つづける」んだよ。

だからサ・・

「トライアングルを、つくれ~~っ!!」などと叫んでいるコーチって・・

まさに、狂気の沙汰じゃありませんか。

繰り返すけれど・・

もちろん、相互のポジショニングバランスへの、「鋭い、共有イメージング」は、大事。

でも実際には、選手たちが、そのポジショニングバランスを考えながら・・

攻守にわたる、局面の(ボールを奪い返そうとしたり、スペースを攻略しようとする)勝負にチャレンジしているわけじゃないんだよ。

そこじゃ、単に、(味方チェイス&チェックを糧に!?)ボール奪取の勝負アクションを、ブチかましているだけなんだ。

もちろん、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)での、フリーランニング(パスレシーブの動き)だって、同じなのさ。

そこじゃ、誰も、トライアングルや、味方とのポジショニングバランスといった「カタチ」なんて、気にしていないんだよ。

ということで、全体的な、ゲームインプレッションだけれど・・

この試合じゃ、ヴェルディ城福浩の、優れた「心理マネージメント」が冴えわたったとすることに、躊躇しません。

そう、最後の時間帯に投入された、稲見哲行と福田湧矢がブチかました、爆発的な「前からプレス」の闘う姿勢を観ていれば・・

そんな爆発アクションが、いかにチームを勇気づけ、次のボール奪取アクションを活性化するのか・・

・・などなどといった、監督による「マインド・マネージメント」が、素晴らしく「機能」したって、誰もが、納得するはずだよね。

わたしは、同じサッカー人の一人として、このゲームで、城福浩が魅せた、素晴らしい「心理マネージメントのウデ」に対して、心からの称賛と感謝の拍手をおくります。

あっと、長谷川健太グランパス・・

前半は、素晴らしいサッカーで、ヴェルディを圧倒した。

でも後半は、前述した、ヴェルディの「心理パワー」に、「勢い」を吸収されちゃった。

そんなだったから、思い切ったスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)も、出せず仕舞い。

特に、後半は、ボールがないところでのアクションの量と質が、まったくアップせず、チームメイト同士で、アナタ任せのプレー姿勢に終始したという印象が強かった。

それじゃ、ヴェルディ守備イメージングの「ウラ」を突くような、仕掛けだって、望み薄だよね。

これで、グランパスは、最下位に沈みつづけるっちゅうコトになった。

まあ、優れたプロコーチ長谷川健太だから、ここから、しっかりと立て直してくるとは思うけれど・・