2024_J1_第32節・・やっぱりミヒャエル(スキッベ)は、日本サッカーの進化&深化に対して、大いに貢献してくれている・・Danke Michael für Japanischen Fußball・・(サンフレッチェvsゼルビア、2-0)

レビュー

へ~~・・

前節コラムで、ゼルビアのサッカーについて、もしかしたら、ホンモノの(!)進化&深化のベクトルに乗るかもしれない(!?)ってな印象に、触れた。

そう、日本サッカーの進化&深化にとって、ポジティブな「変化」・・ね。

もちろん、そのポジティブ変化のバックボーンは、ゼルビア選手の「質」が、充実してきているからに他ならない。

まあ、「あの」ゼルビア監督さんが、自身が考える、超絶の徹底(戦術)サッカーの方向性を変えるとは思えないのだけれど・・

それでも・・

このゲームで(特に前半)ゼルビアが展開した、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)に、チト、ポジティブな「傾向の変化」を感じたのも、確かな事実だったんだ。

まず、何といっても、人とボールの動き。

要は、パスとフリーランニング基盤の、チームプレー的な組み立て・・ね。

そんな、ゲーム展開の「変遷」のバックボーンは、たぶん・・

・・ミヒャエル広島サンフレッチェに、完璧にイニシアチブを握られ、二つのゴールまでブチ込まれたゼルビア選手たちが・・

・・こんな屈辱的なゲームは、耐えられない・・

・・よし、イニシアチブを奪い返しにいくぞ・・

・・そんな積極的&攻撃的な、マインドの高揚に支えられ、実際に彼らは、しっかりと押し返していく・・

・・それも、人とボールを、クリエイティブに動かすなど、サッカーの内容でも、サンフレッチェを見返すかのように・・

・・前半の、ある時間帯では、ゼルビア選手たちの「覚悟」が、グラウンド上に、投影された!?・・

・・さて~~・・

わたしは、そんなゲーム内容の「変遷」について、こんな風に考えていた。

・・ゲーム内容を(質的に!)完璧に支配され、素晴らしい(クロスからのニアポスト勝負による!)二つのゴールまでブチ込まれたゼルビア選手たち・・

・・彼らは、サンフレッチェが展開するサッカーの素晴らしさを、体感させられた・・

・・そして、ゴールまでブチ込まれ、プライドも含め、失うモノがなくなった・・

・・そして、フッ切れた・・

・・よしっ、オレたちは、サッカー内容でも、サンフレッチェを、上回ってやる・・

・・そんなモティベーションと「覚悟」に後押しされ、二点ビハインドの状況で、しっかりと、人とボールを動かしながら、スペース攻略にチャレンジしていった・・

要は・・

前半のゼルビアが、サンフレッチェの素晴らしさに、強烈な刺激を受け・・

そして、そのことで、プロとしての意地がモティベートされた!?

・・オレたちだって、やれば、内容でも、ヤツらを上回れるんだぞっ!!・・

そう・・

不確実なファクターが満載のサッカーは、究極の、心理ボールゲームでも、あるんだよ。

前半のゲーム内容の「変遷」を観ながら、そんなコトに思いをめぐらせたモノさ。

・・やっぱり、怒りとか憎しみといった、人間心理の「ダークサイド」こそが、もっともパワフルな、闘う意志を高揚させるモティベーションなんだ・・

そんな、興味深い前半の「経緯」だったけれど・・

そう、後半は・・

そこでのゼルビアは、彼ら本来の、超絶の徹底(戦術)サッカーに戻っていったんだよ。

そんな、ある意味、低俗なサッカーを観ながら、思った。

・・彼らだって、やろうと思えば、(まあ、限られた時間帯ではあったけれど・・)前半のような、優れた「組織サッカー」を、魅せられる・・

・・そう、日本サッカーの進化&深化に、実効あるポジティブな影響を与えられるんだ・・

・・そして・・

・・日本サッカーの、全てのステーキホルダーから、称賛され、感謝される・・

まあ、そのあたりの考え方については、前節コラムも、ご参照あれ。

ということで、ミヒャエル広島サンフレッチェ・・

素晴らしく美しい質実剛健サッカーを、魅せてくれた。

試合後エネーチケーインタビューに応えたサンフレッチェ選手(加藤陸次樹!?)が・・

「この素晴らしいチームパフォーマンスのバックボーンは??」ってインタビュアーに聞かれ・・

・・それは、全員が、攻守ハードワークとリスクチャレンジへの、積極的&攻撃的マインドを、常に高みで維持できているからです・・

そんなニュアンスの内容を、語っていた。

そのインテリジェンス(インタビューへの受け答え!)にも、ミヒャエル・スキッベが成し遂げつづけている「優れた仕事」の一端を、感じていた筆者なのであ~る。

そう、自分自身で考え、判断し、勇気をもってアクションしていくという、超絶の「主体性プレー」。

へへっ・・

とにかく、ミヒャエルへの称賛は、こんな言葉で締めましょう・・

Danke Michael für Japanischen Fußball………