2023_ACL・・昨日の2試合も簡単に振り返りましょう・・そして強いレッズのバックボーン(仕掛けイメージングのシンクロ!)というテーマも・・(レッズvsハノイ、6-0)

まず、昨日の2試合。

マリノス、フロンターレともに、強い相手と対峙した厳しいゲームを、しっかりと勝ち切った。

その2試合を観ながら・・

・・以前とは違い、日本チームは、美しい質実剛健サッカーを魅せられている・・

・・って、感じたモノさ。

以前だったら・・

こんな互角マッチでは、最後は、(特に韓国チームには!)必殺ゴールを奪われちゃうってな悔しい敗戦を、見せられるが常だった。

それが・・

そう、昨日の彼らは、とても充実したボール奪取プロセス(守備)から、組織的なスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)をブチかましながら、チャンス「も」しっかりとモノにしたんだ。

特に・・

ギリギリの、ボール奪取プロセス(守備)での、「意識と意志パワー」が抜群だった。

以前だったら、「パスなんてこないよ・・」ってなイージーマインドとか・・

単純に「視野のウラ」をねらわれて走り抜けられたり・・

そんな感じで、相手に「行かれて」しまったことで、結局は、「そこ」からゴールを奪われて負けてしまうってな悔しい敗戦が多かったんだよ。

そう、「最後の半歩というファクター」が欠けていた。

それが、このところはイメチェンしつづけているって感じる。

それって、守備でのイメージング(最後の半歩というファクター!)の高揚!?

まあ、そう言えるかもしれないね。

何せ・・

ボールがないところでのマーキング&カバーリングの内実が素晴らしいんだよ。

決して、イージーに「行かせ」たりせず、最後の最後まで、しっかりとマークしつづけたり、カバーリングを機能させたり。

そう、マリノスにしても、フロンターレにしても、攻守にわたって、ハードワークを探しまくる・・ってな、ハイレベル主体性プレーを魅せつづけたんだよ。

テメ~の仕事を、「主体的」に完遂するっちゅう覚悟・・ね。

頼もしい限りではありました。

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ということで、本日の、レッズ対ハノイ。

皆さんも観られたとおり、ハノイも、しっかりとボールを止められるし、パスもできる。

また、外国人を中心に、局面での「個の勝負」でも、圧倒的なパフォーマンスを魅せる。

でも・・

そう、人とボールの動きと「そのリズム」という視点で、レッズとの差は、歴然だった。

要は・・

そう、仕掛けの起点ができた「その次」の仕掛けプレーにおける、個々の選手たちの「イメージングのシンクロ状態」に、大きな「差」があったんだ。

レッズの場合は、仕掛けの起点からのパスに対する、ボールがないところでのアクションの量と質が、とてもハイレベル。

最初のパスが、出そうな状況では、例外なく、3人目、4人目が、スペースへ動いている。

そりゃ、しっかりとスペースを攻略できるのも、道理だ。

そう、人の動きが活発だからこそ、人とボールの動きに、「確固たるリズム」が生まれるんだ。

スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)では、やっぱり、人の動きこそが、ボールの動きを加速させるっちゅうことだね。

それがあれば、組織プレー最高峰の、ワンツーを積み重ねるコトで実現する、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションだって、スムーズに創りだせる。

もう、何度も書いているように、現代サッカーでは、相手守備の「イメージングを超える」人とボールの動きこそが、KFS、なんだよ。

KFS = Key Factor for Success・・ね。

もちろん・・

ディエゴ・マラドーナ、リオネル・メッシってな「超」天才がいれば、彼らの「個のドリブル勝負」が、ワンツー(ダイレクトパス)何本ぶんの効果を発揮するわけだけれど・・さ。

とにかく・・

サッカー内容を、「美しく」結果に結びつけたレッズに、称賛と感謝の拍手をおくります。

さて、最後に、ホセ・カンテ。

これまで私は、彼に対して、とても厳しく評価してきた。

それが、この数週間で、少しずつ、ポジティブに変わりはじめている。

そのキッカケは、何といっても、彼の、才能あふれる決定力

まあ、エイヤッ!のミドル弾の威力が、レベルを超えているっちゅうコトだけれど・・

マチェイ・スコルジャも、ボーランドリーグで、そんなホセ・カンテの「才能」を、よく分かっていたっちゅうコトか。

そのホセ・カンテ・・

前回コラムで書いたように、スルーパス・センスにも、非凡なトコロを魅せはじめている。

その背景には、こんな要素もあったりして・・

そう、彼は、ボールをもったときの「自分のプレー限界」を、よくわきまえているっちゅうコトね。

だから、パスを受けても、変に「こねくり回す」ことなく、とにかく、シンプルなリズムで、次のステーション(味方レシーバー)にパスを回す。

また周りのチームメイトたちも、そんなホセ・カンテの、プレー・イメージング(リズム)を、しっかりと把握しはじめているから、次のパスレシーブの動きも、活性化している。

だから、彼を中心に、人とボールが動くシーンも増えてきている。

そして、だからこそ、ホセ・カンテも、得意なスペースでパスを受けることで、ある程度の余裕をもって、「才能ミドル弾」を、ブチかませる。

そんな、良いリズムで、チームに溶け込みはじめているホセ・カンテなんだ。

もちろんそんなポジティブ展開の背景には、マチェイ・スコルジャの、ホセ・カンテのコトをよく分かっているからこその「忍耐」もあったというコトなんだろうね。

さて、これからのリーグ優勝争い、ACL、そしてルヴアンカップでのレッズの存在感は・・