2024_J1_第23節・・城福浩ヴェルディには、いまの「チーム戦術ベクトル」を、このまま「高み」でキープして欲しいと願っています・・(ヴェルディvsゼルビア、0-1)

レビュー

フ~ム・・

城福浩にとっては、とても悔しい敗戦ということだろうね。

後半・・

あれほど、サッカー内容の「差」を魅せつけたのに、結局は、そのまま「0-1」で押し切られた。

いや・・

「押し切られた・・」のではなく、「逃げ切られた」と表現するのがフェアだね。

それほど、サッカー内容で、ヴェルディが、ゼルビアを凌駕していたんだ。

もちろんそこには、ヴェルディが、1点ビハインドだったという背景もある。

それでも、サッカーの「開放度」からいったら、かなりの「差」があったのは、確かな事実だと思う。

サッカーの開放度・・

ヴェルディの、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)には、しっかりとした「変化」があった。

そう、選手たち自身の感性にもとづいて創りだす、変化。

だからこそ、確固たるベースに支えられた「主体性プレー」と言える。

そこでの、重要ファクターが、ボールがないところでのアクションの量と質。

ヴェルディ選手たちは、「タテのポジションチェンジ」など、自らが主体になった判断と決断で、人の動きに「変化」を創りだしていたんだよ。

それに対してゼルビアでは・・

そう、彼らのスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)には、確固たるカタチ(約束事)があるから・・

彼らは、ある状況「まで」は、決して、バランスを崩さない(崩せない)んだよ。

でも、最終勝負プロセスになったら・・

たしかに、後方からの、(味方を追い抜いていくような!)決定的スペースへの「入り込み」はある・・

でも、そこに至るまでのプロセスでは、仕掛けのカタチが決まっているっちゅうわけだ。

その、ゼルビアの、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)だけれど・・

J2から、トップリーグに上がったことで、メンバーも、大幅に刷新されたよね。

要は、「個の才能レベル」がアップしたというコトなんだけれど・・

そのことで、たしかに、最終勝負の仕掛けパワー(ダイナミズム)は、少しはアップした。

とはいっても・・

基本的な、最終勝負の「仕掛け方イメージング」は、変わり映えしないわけだから・・

サッカーは、ロボットがプレーしているわけじゃないんだよ。

わたしは、そんなゼルビアの「カタチから入る」サッカーが、好きではない。

とはいっても・・

もちろん、ツボにはまったら、危険極まりないよ。

一発ロングからの、「高さ」を活かした、アドバンテージのある競り合い・・

そして、ソコからのセカンドボールを(事前に、イメージング浸透されたカタチに基づいて!?)協力プレスで支配し、ゴール機会を創りだしちゃったり・・

また・・

スペースでボールをもった「突貫小僧」が、脇目も振らずに(これも、イメージング浸透!?)ドリブル勝負をブチかましていったり・・

まあ、このところ、ゼルビアについて、何度か書いているように・・

たしかに、人とボールの動きという視点で、少しは、進歩しているのかもしれないけれど・・

でも、その「動き」にしても・・

基本的には、「足許パス」を、つなくだけなど・・

一発ロングや、一発クロスを送り込める状況を創りだす状況を創りだすための、「徹底した」モノだっていう印象が、強いネ。

ということで、ゼルビアのスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)では・・

ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションに代表される、美しい人とボールの動きなど、ほとんど観られないというのも、確かな事実だね。

とにかく・・

特に後半では、人とボールの動きの量と質という視点で(意識と意志ベースの主体性という視点で!?)、両チームには「有意の差」があったというコトが言いたかった。

それでも、城福浩ヴェルディが、前半戦の「大敗」のリベンジを果たせなかったというのも、確かな事実。

だからこそ・・

彼らには、いまの「チーム戦術ベクトル」を、このまま「高み」でキープして欲しいと願っている筆者なのであ~る。

ガンバレ~、城福浩ヴェルディ~~・・