2024_EURO_18・・決勝・・これぞ世界一・・そんな素晴らしい決勝だった・・(スペインvsイングランド、2-1)
スペイン、ルイス・デ・ラ・フエンテ監督が、こんなコトを言ったとか・・
・・ミスの少ないチームが、この大会を制する・・
ここでいうミスとは・・
もちろん、ボールまわりの出来事だけじゃない。
そう、このレベルのヤロ~たちが対峙しているのだから・・
攻守にわたる、ボールがないところでのアクションの量と質の方が問われるっちゅうわけだ。
特に、ボール奪取プロセス(守備)では・・
チェイス&チェック(寄せ)のミス、組織ボール奪取プロセス(守備)でのポジショニングミス、協力プレスでの「遅れ」、そして、瞬間的な、カバーリング、マーキングの連係ミスなどね。
また、ルイス・デ・ラ・フエンテは、こんなコトも語っていたとか・・
・・たとえ、相手よりも大きく(チカラが!)劣っていたとしても、勝つことはできる・・
・・ミスをせず、チャンスを創り、それを活かすことが肝心なんだ・・
深いネ~・・
もちろん、一発勝負トーナメントでの「ゲーム戦術」に特化した言い回しなんだろうけれど・・
その発言について、わたしは、その「深さ」に、感じ入っていた。
そう、いまの「J」での、「苦々しい現象」について、深く「思考しているニュアンス」も、含めてネ。
ところで、スペイン監督ルイス・デ・ラ・フエンテ・・
彼は、超一流の実力を備えた、まさに、美しい質実剛健サッカーを体現する、世界サッカーのイメージリーダーを率いるプロコーチなんだよ。
その彼が、前述の発言をした。
それは、とりもなおさず、繰り返し、「悔しい敗戦」を体感したコトがあるからなんだろうね。
悔しい敗戦・・
ゲームのイニシアチブを握るゲーム展開から、一発カウンターで沈められてしまう・・
内容的には、誰の目にも明らかに、自分のチームが優っている・・
それでも、相手の「徹底サッカー」にやられてしまう・・
そんな、悔しい敗戦・・ね。
徹底サッカーをブチかます相手は・・
・・どうやれば、より高い確率で、ボールを奪い返せるか・・
・・どうやれば、より高い確率で、ゴール機会を創りだせるか・・
・・決してリスクを冒すことなく、そんな「攻守のセキュア(安全・安定)プレー」に徹する・・
・・そんな、考え方ね。
でも、それじゃ、決して、サッカーの、美しさ、魅力を、進化&深化させられない。
それは、サッカー進化の歴史が証明している、確かな事実なんだ。
わたしも、ドイツで、何度も、そんな「歴史的な現象」を体感している。
そう、サッカーを進化させようする「志向」のなかで、その逆をいくような・・
まさに、「あだ花」のような、「勝つことだけ・・失点しないことだけ」をターゲットにするサッカーが、出現してくる・・
サッカーの歴史って、そんな「錯綜した現象」のオンパレードなんだ。
でも、そんな「後ろ向きのサッカー」は、時間の経過とともに消え去っていく運命にある。
わたしは、その(結果だけを追い求める!)あだ花サッカーを、ドイツで、何度も体感している。
あっと、ユーロ決勝だった・・
とにかく、ということで私は・・
だからこそ、この、両チームの美しい質実剛健サッカーが、ダイナミックに「対峙」した決勝を、感慨深く、観ていたのさ。
まあ、微妙なニュアンスだけれど「順当」に、優勝したスペイン・・
そんな、微妙な「実力の差」を体感しながらも、しっかりと、それをはね返し、立派な、勝利に値する優れたサッカーを魅せた、イングランド・・
たしかに数字では、スペインが、ゲームのイニシアチブを握り、ゴール機会の量と質でも、上回っていた。
とはいっても・・
そう、対するイングランドだって、しっかりと、美しい質実剛健サッカーを展開していたんだよ。
だからこそ、試合は、これ以上ないほど、エキサイティングに盛り上がった。
もちろん、両チームの、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)の内実では、少しの、ニュアンス的な違いはあった。
ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションの内実とか、「ココゾッ!!」のシチュエーションでブチかます、「個」の才能勝負プレーとか・・
とにかく、両チームともに、最後の勝負シーンでは、世界超一流リーグで鍛えられた「勇気」を、魅せつづけた。
そう、攻守ハードワークとリスクチャレンジあふれる、魅力的な勝負マッチ。
堪能したよ。
後から、もう一度ジックリと、フルマッチを堪能しようっと。
ということで、取り敢えず、このままアップします。