2024_J1_第20節・・ミハイロ札幌コンサドーレの「意識と意志ポテンシャル」が、落ち込んでいないコトだけは、体感できた・・さて、これからだ・・(FC東京vsコンサドーレ、1-0)

レビュー

わたしが評価するときの、ベース・・

それは、何といっても、攻守にわたる、ボールがないところでのアクションの量と質なんだ。

ミハイロ札幌コンサドーレ・・

第17節(ヴェルディvsコンサドーレ)では、変なクラブ発表を受けて、こんなエモーショナルなコラムを書いた。

たしかに、その試合では、前述の評価基準で、かなり落胆させられたコトも確かな事実だった。

でも、その後のマリノス戦では、こんなポジティブなニュアンスのコラムをアップした。

そして、このゲーム。

ミハイロ札幌コンサドーレの立ち上がり・・

攻守にわたる、ボールがないところでのアクションの量と質で、それは、「意識と意志のポテンシャル」とも言い換えられるけれど、彼らは、ダイナミックな躍動感を魅せたんだ。

でも徐々に、強豪のFC東京も、盛り返していく。

その中心にいたのが、中盤の王様、松木玖生と、前戦の「突貫小僧」、俵積田晃太。

俵積田晃太の「突貫小僧ドリブル」については、たしか、以前に言及したことがあったような・・

FC東京は、松木玖生と「突貫小僧」を中心に、前へのダイナミズムをアップさせていったんだ。

そんな状況だからこそ・・

攻守にわたる、ボールがないところでのアクションの量と質が、本当の意味で、問われる。

だから私は、「そこ」に目を凝らし、少し、不満にかられるようになった。

そうなんだよ・・

ミハイロ札幌コンサドーレでは、どうも、ボール奪取プロセス(守備)のイメージングが、「後追い」になりはじめていたんだ。

FC東京の、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)を、うまく予測できていない。

わたしは、その予測能力を、「最後の半歩ファクター」と呼ぶことにしている。

そのイメージングが、うまく回りはじめたら、相手のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)を、より高い実効レベルで「抑制」できる。

でも、後半になってからのミハイロ札幌コンサドーレ守備は、どうも、「後追い」イメージングの方が強くなっていった。

それを象徴していたのが、73分に創りだされた、決定的ピンチ。

松木玖生が、(直前に!!)爆発スプリントをスタートさせた安斎颯馬への必殺スルーパスを、ダイレクトで送り込んだんだ。

そして、迷わずに、シュート・・

それは、コンサドーレの守護神、菅野孝憲によって弾かれたけれど、そのこぼれ球が、ディエゴ・オリヴェイラの足許へ転がっていったんだ。

誰もが、あっ、ゴールだっ・・

でも、そのオリヴェイラのシュートは、信じられないことに、わずかに、コンサドーレ右ポストを外れていったんだよ。

フ~~ッ・・

たしかに、押され気味のコンサドーレではあったけれど・・

彼らも、惜しいシュートを放つ場面は創りだせてはいた。

とはいっても・・

その時間帯でイニシアチブを握っていたのは、明らかに、ホームのFC東京だったんだ。

そして84分に、コトが起きてしまう。

安斎颯馬が、原川力からの、ダイレクト・クロスを、これまたダイレクトで、コンサドーレゴールに蹴り込んだんだ。

そこで、安斎颯馬のマークに戻ってきたのは、田中宏武。

でも結局、田中宏武は、安斎颯馬を抑え切れなかった。

田中宏武には、「入れ替わられてしまった」ことに対する悔しさは残るだろうけれど、それを、有意義な「学習機会」として次につなげなければいけない。

ということで・・

ミハイロ札幌コンサドーレでは、まだまだ、「意識と意志ポテンシャル」が、落ち込んでいないコトだけは、体感できた。

だから、これからの、長い「後半戦」への期待が高まる。

次は、これまた強敵の、アルビレックス新潟。

わたしも、気合いを入れて観戦しますよ。