2024_J1_第20節・・このゲームは、グランパスに、ほとんどゴール機会を創らせず、逆に、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)では、グランパス守備を振り回すなど、レッズの、完勝といっても過言じゃなかった・・(グランパスvsレッズ、0-1)

レビュー

そうだな~・・

やっぱり、両チームのスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)の内実を、比べるべきだろうな。

スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)・・

そこには、ある程度フリーなボールホルダーを、創りだすという意味合いがある。

そんなファクターで、明確に、レッズに、一日の長があったんだ。

まずなんといっても、人とボールの動きが、スムーズで鋭く、創造的で効果的。

とにかく、その「動きのリズム」が、チーム全体で、明確に、シェアされていると感じる。

この感性のシェアこそが、人とボールの動きで、もっとも大事なファクターなんだ。

そう、一つのステーション(ボールホルダー)のところで、「動き」が停滞してしまったら・・

それは、次、その次の仕掛けイメージングの、「瓦解」を意味するからね。

逆に、チーム全員が、次、その次に、どのようなタイミングで、ボールが動くのか(パスね)のイメージングを共有できていれば、対応する、人の動きだって活性化する。

そして、その積み重ねが、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションってな、理想的な「人とボールの動き」を創りだすんだ。

とにかく・・

今日は、その「動き」という視点で、レッズに一日(以上の!?)長があったっちゅうわけだ。

それと、もう一つ・・

そう、レッズでは、人とボールの動き(組織パス)の良いリズムに「乗る」ように、勇気マンマンの「個のドリブル勝負」も、ブチかまされていた。

そう、組織と個のバランスという視点ね。

でも、一つだけ残念だったのは・・

大いに期待していた武田英寿の、「突貫小僧ドリブル勝負」が観られず仕舞いだったことなんだ。

彼には、良いカタチでボールをもったら、絶対に、「突貫小僧ドリブル勝負」を、ブチかまさなきゃダメだと、進言したいね。

何せ、彼には、それをブチかませるだけの「天賦の才」があるのだから・・

でも彼は・・

このゲームで「先発」を掴んだことで、プレー姿勢が、「守り」に入ってしまった!?

いつも書いているように、サッカーは究極の心理ボールゲームなんだよ。

・・ミスや失敗を冒したくないからと、安全プレーに奔ったら、それはサッカーではなくなってしまう・・

・・そうではなく、誰もが、チャンスとなったら、ドリブルや、タテへ抜け出すワンツーなど、積極的&攻撃的に、最終勝負をブチかましていかなきゃダメなんだ・・

その視点では、今日のレッズに「も」、課題が見えていたよね。

それって・・

チーム&ゲーム戦術コンセプトに則ったイメージング(自己規制!?)という、ワナにはまっている!?

何度も書いているように・・

たしかに、チーム&ゲーム戦術コンセプト(イメージング)は、大事だよ。

でも、「それ」に、引っ張られ「過ぎた」ら、それもまた、サッカーじゃなくなってしまうということなんだ。

難しいネ・・

ということで、このゲームは・・

グランパスに、ほとんどゴール機会を創らせず、逆に、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)では、グランパス守備を振り回すなど、レッズの「完勝」といっても過言じゃない内容ではありました。