2023_CWC(クラブワールドカップ)・・レッズは、立派なサッカーで、世界にアピールしてくれた・・日本サッカー人の一人として、称賛と感謝の拍手をおくります・・(レッズvsアル・アハリ、2-4)

アル・アハリ・・

エジプトのチャンピオンチーム・・

たしかに、とてもスマートな組織サッカーを魅せる。

また、エジプトが輩出した「世界のスター」、リバプールで大活躍するモハメド・サラー。

たしかに、彼の、エジプトサッカー・イメージへの貢献は、絶大だ。

また彼らは、組織サッカーを絶対ベースに、とても効果的に「個の勝負」もミックスしていく。

ボール奪取プロセス(守備)でも、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)においても。

とはいっても、さ・・

わたしのヨーロッパ時代(1970-80年代)では、たしかに、エジプトは(アフリカ全般も)、個のチカラでは、世界でも認められていた(畏怖の念をもたられていた)けれど・・

でも、組織が・・ね。

フィジカル、テクニカルじゃ、まさに「世界レベル」ではあったけれど・・

タクティカル&サイコロジカルという側面じゃ、ヨーロッパ人エキスパートを安心させたモノさ。

・・あれじゃ、あいつ等は、まだまだ時間がかかる・・

・・何せ、組織ファクターでは、文化的なバックボーンがモノを言うからな・・

・・サッカーじゃ、自由な発想だけじゃなく、自己犠牲とかも含めた社会性のレベルも問われるわけだからな・・

・・ってな、感じで、当時のヨーロッパ人エキスパート連中は、エジプトを含めたアフリカを、まだまだ時間がかかるはずだって、そんなに警戒していなかったんだよ。

それが・・

その後30年で(国際化&情報化で!!)、アフリカサッカーのイメージが、格段にアップしたんだ。

このゲームでも・・

アフリカ代表のアル・アハリは、個のチカラを絶対ベースに、それを、しっかりと「組織プレー」にも転化できていたからね。

ということで・・

そんな強いアル・アハリに対して、我らが浦和レッズは、とても立派なサッカーを魅せつづけた・・というのが、このコラムの骨子なんだ。

たしかに前半は、かなり押し込まれる時間帯もあったし、ゴールも奪われてしまった。

とはいっても、レッズは、ボール奪取プロセス(守備)では、アル・アハリに、ほとんど、スペースを攻略させなかったんだよ。

そして後半・・

今度は、逆に浦和レッズが、イニシアチブを奪いかえしていくんだ。

その絶対ベースは、もちろん、ボール奪取プロセス(守備)。

それがうまくいっているからこそ、次のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)にも、人数をかけていける。

とにかく、後半のレッズは、とてもよかった。

高い位置でボールを奪いかえし、人とボールをしっかりと動かしながら、個の勝負でも、パスによる仕掛けでも、しっかりとスペースを攻略できていたんだ。

そして、まさに順当な、同点ゴールまで奪って魅せた。

でも・・

アル・アハリのスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)が、個のチカラを「より」前面に押すようになってからは、その危険度が、増していったんだよ。

そう、カウンター気味の仕掛けに、殊の外パワフルなダイナミズムを魅せはじめたんだ。

そして・・

まあ、仕方ない。

でも・・

我らが浦和レッズが、ゲームのなかで、しっかりとした「内容」で、世界に、その存在をアピールしたことは確かな事実だったと思う。

さてこれで、レッズの今シーズンは、お開きということになりました。

でも私は・・

CWC決勝をレポートし、元日の、日本代表、タイ代表のトレーニングマッチを観戦した後は、アジアカップまで、久保建英をはじめとした、ヨーロッパサッカーをレポートするつもりです。

とにかく浦和レッズの皆さん、お疲れ様でした。