2025_J1_第18節・・レッズが展開したサッカーの、前半と後半の「ゲーム内容の変容」という興味深いグラウンド上の現象には、ものすごく重要な(サッカー的)フィロソフィーが内包されていた・・(グランパスvsレッズ、2-1)
すごい、「魂の闘い」だった。
堪能した。
その決勝ゴールだけれど・・
それを決めた、永井謙佑には、心からの称賛の拍手をおくるかない。
それに・・
そう、リーグ・サバイバル(降格リーグ!)において、崖っぷちのグランバスが・・
まさに天井知らずの「闘う意志エネルギー」ってな感じで・・
攻守にわたって、極限を突き抜けた(!?)闘いを魅せたコトも、しっかりと認識しなきゃいけない。
まあ、こんな「魂のサッカー」ができるんだから、長谷川健太グランパスが、「リーグ降格」の憂き目に遭うなんて、ちょっと想像できない。
このところのリーグ・・
「実力の差」が縮まってきただけじゃなく、ほとんどのチームが、積極的&攻撃的ボール奪取プロセス(守備)の実効レベルを、大きく高揚させていることで・・
多くの勝負マッチが、かなり「同格のせめぎ合い」になっているってな印象があるんだよ。
そう、すぺてのチームにおける、ボール奪取プロセス(守備)の実効レベルが、大きくアップしている(差が縮まっている!?)っちゅうコトなのかも・・
まあ、そのテーマについては、また機会を改めて・・
ということで、このゲームのテーマだけれど・・
まず、エネーチケー解説の井原正巳が、前半のレッズについて語ったコメントについて・・
・・どうもレッズは、前からのプレスを、うまく機能させられていませんネ~~・・
まさに、おっしゃる通り。
対するグランパスは・・
全体として(前述したように)しっかりと、すべてのボールホルダー(次のパスレシーバー)に対するチェイス&チェック(寄せ)をブチかましつづける。
いつも書いているように・・
サッカーの絶対ベースは、ボール奪取プロセス(守備)なんだよ。
それは、相手からボールを奪い返すだけじゃなく・・
「どのようにボールを奪い返すのか・・」によって、次のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)の内実が決まってしまうほどに、サッカー内容を左右する、重要なテーマなんだ。
そのボール奪取プロセス(守備)における、キーファクターこそが、チェイス&チェック(寄せ)と、それに連動するチームメイトたちの主体性プレーなんだよ。
テレンコ、テレンコ、なんて怠惰なリズムで「寄せ」たって・・
いや・・
しっかりと寄せはするけれど、相手ボールホルダーの「次のプレー」を(心理的にも!!)抑制するような、攻撃的エネルギーの発露がなければ、その「寄せ」なんて、まったく意味をなさない。
とにかく前半のレッズは、そんな「体たらくプレー姿勢」が目立ちに目立っていた。
「そのコト」は、明確に、数字にも、現れていたよね。
でも、後半(ハーフタイムね)・・
マチェイ・スコルジャは、(まあ、当たり前だけれど!?)選手交代を決断する。
原口元気、大久保智明、松本泰志を外し、代わりに、渡邊凌磨、金子拓郎、そして安居海渡を、投入したんだ。
そしてレッズのサッカーが、ガラリッと変容するんだ。
そう、レッズが、本来の、積極的&攻撃的なチェイス&チェック(寄せ)を絶対ベースにするボール奪取プロセス(守備)を機能させはじめたんだ。
なんだったんだろうね~・・
やっぱりサッカーは、究極の「心理ボールゲーム」っちゅうコトなんだろうね。
だから、一人でも、ホントに一人でも、前述したような、怠惰なチェイス&チェック(寄せ)で、守備をサボったら、周りのボール奪取プロセス(守備)のアクションだって、地に落ちちゃう。
とにかく・・
このゲームは、ボール奪取プロセス(守備)の内容が、いかに重要かを・・
如実に「あぶり出した」という意味で、日本サッカーにとっても、とても、意義のある学習機会になったって思っている筆者なんだよ。
まあ、たしかに、レッズは逆転されちゃったけれど・・
そんな彼らにとっても、このゲーム前後半における「コンテンツの変容」には、ものすごく大事なフィロソフィーが、内包されていたって思うわけさ。
そう、クラブワールドカップに臨む彼らにとって、とても大事なエッセンスが、そこにはあった。