2024_J1_第2節・・レッズは、もっと「解放」されたサッカーにチャレンジしなきゃ・・対するヴェルディは、「このまま」の勢いで、進化&深化を上積みしていって欲しい・・(レッズvsヴェルディ、1-1)
レビュー
またまた、立派なサッカーで存在感をブチかました、ヴェルディ。
ということで、このコラムでは、まず、彼らにスポットを当てようかな。
とにかく、私は、じ~っと・・
ヴェルディが展開するボール奪取プロセス(守備)の機能性に、目を凝らしていた。
何せ・・
前節で対峙した、「あの」強いマリノスに対しても・・
とてもハイレベルな「機能性」をブチかましながら、彼らのスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)を、ほとんどの時間帯で、抑え切っていたわけだから・・
そして、この試合でも・・
「あの」強力なレッズの、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)に対しても、ほとんどゴール機会を創りださせなかった。
まあ、たしかに・・
ダゾン試合後インタビューで、アレクサンダー・ショルツが語っていたように・・
このゲームでレッズが展開した、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)は、うまく機能していなかったわけだけれど・・ね。
そのヴェルディの、ボール奪取プロセス(守備)・・
とにかく、チェイス&チェック(寄せ)での「メリハリ」がいい。
そう、彼らは、行くトコロと、待つトコロを、とても柔軟に「切り分け」ているんだよ。
要は・・
守備プロセスでの、選手たちのイメージングが、とてもうまくマネージされているということ。
だからこそ、ボール奪取プロセス(守備)での、選手たちの協力コンビネーションが、とても素敵に「シンクロ」しつづけるんだよ。
ヴェルディ守備の「基本」は、ポジショニングバランス・オリエンテッドな、組織ディフェンス。
そのバランスは、素早く効果的な攻守の切り替えから、すぐに、整えられちゃう。
もちろん、ゲーゲンプレス(プレスバック)も、効いているし、そこからの素早いチェイス&チェック(寄せ)も、うまくリードできている。
また、マーキング&カバーリングは言うまでもなく、局面デュエルでも、チームメイトたちとの「イメージング・シンクロ」は、抜群だった。
だからこそ、協力プレスの輪も、とてもうまく機能しつづけていたんだ。
ヴェルディ選手たちは・・
そんな、ボール奪取プロセス(守備)においてだけじゃなく・・
スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)においても、抜群の「スキルとダイナミズム」を魅せつけつづけていたっけね。
うまく、サッカーを「回せない」レッズ・・
そんな彼らについて、ダゾン解説の松木安太郎が・・
「レッズは、もっと前からプレスで、ヴェルディを押し込んでいくと思っていたんだけれど・・」と語っていた。
いやいや・・
レッズ選手は、ヴェルディ選手の、ボール絡みの「スキル」が、甘く見たモノじゃないって「体感」しつづけていたんだよ。
だからこそ、そう簡単には、前から行けなかった(行けなくなった!?)んだと思う。
とにかく、ヴェルディ選手たちの、ボール奪取プロセス(守備)は、自信に満ちあふれていた。
それもまた、前節マリノス戦と、同じような「ゲーム展開テンデンシー」だったと感じた。
また、ヴェルディの、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)。
局面で、ヴェルディ選手が魅せる、ボールを扱う「スキル」もまた、レッズ選手たちに、ある種の「受け身のサイコロジカルエフェクト」を与えた!?
わたしの眼には、レッズ選手たちの、攻守でのプレー姿勢が、どんどん「用心深く」なっていったって、映っていた。
何せ、「あの強力」なレッズ強者どもが、うまく、フッ切れたスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)をブチかましていけなかったんだから。
彼らは、常に、タイミングを「失ったかもしれない」って、不安に陥っていたのかも・・
だから、うまく、アタックを仕掛けても、うまくボールを奪い返せず、逆に、「寄せた」ことで、その逆モーションを取られちゃったりする。
そんな、この試合では、うまくいかなかった、レッズ・・
ゲームを観ながら、こんなコトを思っていた。
・・やっぱり、攻守にわたる「局面デュエル」の、スキルの内実が、プレイヤーの心理面に与える影響は、とても大きい・・
・・その局面デュエルで、うまく勝てるかどうかが、次のデュエルへの「心理パワー」を決める・・
・・レッズ選手たちは、チーム総合力じゃ、ヴェルディより上だって確信していたけれど・・
・・ただ、実際のグラウンド上での局面プレーでは、その「差」を、体感できず・・
・・そのコトによって、彼らの「ネガティブ心理」が、必要以上に(!)増幅された!?・・
ところで・・
ダゾン試合後インタビュー・・
そこで、野中智子さんが、レッズ監督ヘグモに対して、こんな質問をした。
・・悔しい結果になったと思うが・・
そう、わたしも含め、周りで観ている誰もが・・
ゲーム内容として、ヴェルディが「あのまま」勝ち切るのが、フェアな結果だったと、思っていたっちゅうわけさ。
わたしは、とにかくレッズが・・
様々な意味で、攻守にわたって、もっと「フッ切れた」プレーを「イメージ」しなきゃいけないと感じた。
どうも、優等生サッカーになっている(ミスをしたくないという後ろ向き心理!?)・・
彼らは、タテパスにしろ、勝負のクロスボールや、フッ切れたドリブル勝負にせよ、もっと「思い切って」仕掛けていかなきゃいけないんだよ。
このゲームでの、彼らのスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)じゃ、誰もが、「次にレッズが何をやるか・・」、明確に、見えていたわけだからね。
彼らは、もっと・・
ロジカルな組織サッカーのなかに、解放された「個の勝負マインド」をブチかまさなきゃいけない。
あっと、ヴェルディは・・
もう、「このまま」ガンガン、冷静ななかにも、激しさを秘めたスピリチュアル・エネルギー(闘う意識と意志パワー!!)を、グラウンド上で炸裂させて欲しい。
ホント、城福浩は、抜群にハイレベルな「仕事」をパフォームしているじゃないか。
サッカー仲間として、心からの称賛と感謝の拍手を、おくりますよ。
ガンバレ~・・