2023_J2_ 第41節・・試合後にマイクをとった城福浩が、最後の最後まで、決してあきらめずに闘い抜くって宣言した・・まさに、その覚悟こそが、選手たちの「足」を 限界まで動かすエネルギーになるはず・・(ヴェルディvs栃木、1-0)

そのとき、恥ずかしながら、全力のガッツポーズで、拳を握りしめていた。

タイムアップのホイッスルを聞きながら・・ね。

そりゃ、そうだ。

前々節ジェフ戦の、まさに奇跡の、大逆転ウィン。

そして、この・・

一人退場させられ、2本、3本と、ポストに助けられたにもかかわらず、後半37分に、中原輝がブチ込んだ、まさにミラクルなフリーキックによる辛勝。

もう、最終節に、「何か」が起きるって、信じるしかないじゃないか。

とはいっても・・

そう、ゲーム立ち上がりでは、ものすごく落胆させられていたんだ。

・・なんだ、ヴェルディは、もう諦めているのか・・

・・ってね。

たしかに、二つ目の「J1自動昇格のイス」をつかもうとする3チームの差は、極小(勝ち点1の差)だけれど・・

ヴェルディは、ジュビロ、エスパルスに、得失点差で「大きく引き離されている」だけじゃなく、この3チームが当たる最終節の相手は、下位に沈むチームばかり。

そのなかでヴェルディは、まず絶対に、アルディージャに勝たなきゃいけないだけじゃなく・・

そう、ジュビロとエスパルスが「勝ち点を失うこと」を期待しなきゃいけない。

たしかに、四位のヴェルディがリーグ2位をつかむためには、とても厳しい状況なのだ。

フ~~ッ・・

相手の不幸を期待する、他力本願。

そりゃ、たしかに健康的な心理じゃ、ありません。

それでも、プロなんだから、諦めるのは、許されない。

にもかかわらず、私は、このゲームの立ち上がり(まあ前半全般!?)での、ヴェルディの「プレー姿勢」には、憤りしか感じなかった。

彼らは、その「プレー姿勢」から、ネガティブなオーラを放散していたんだ。

そう、攻守にわたる、ボールがないところでのアクションの量と質に、まったく「闘う意志」が感じられなかったんだよ。

確かに、ボール奪取プロセス(守備)をうまく機能させ、失点は防げるだろうけれど・・

次のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)を、まったく効果的に機能させられない。

それじゃ、スペース攻略の雰囲気さえ醸(かも)し出せないのも、道理。

わたしは、かなり落胆しながら観戦していた。

それに輪をかけて・・

ダゾンのカメラワーク(ズーミングワーク)も、もう、最低だったんだ。

そう、寄り過ぎ。

それじゃ、グラウンド全体のゲーム展開イメージを「感じ」られるはずがない。

このテーマについては、今朝アップした「久保建英コラム」も、ご参照あれ。

フ~~ッ・・

そんな、こんなで、モティベーションが最低レベルまで落ち込んでしまった筆者だったんだ。

それでも・・

そうなんだよ、前半が終わる直前に、深澤大輝が、二枚目のイエローで、退場させられたんだ。

その退場シーンを観ながら、わたしは、こんなコトを考えていた。

もしかしたら、退場という強烈な「刺激」によって、前半の「ぬるま湯ヴェルディの意志」が、大きく活性化するかもしれない・・。

一人足りなくなり、相手に押し込まれるというジリ貧の展開は、どんなプロ選手だって、アタマにくる状況の、はず。

そこで、押し込まれつづけるような無様なチームだったら・・

そりゃ、はじめから昇格なんて、望む方が、他のプロたちに対して、失礼だよ。

そして、後半。

まあ、たしかに、期待するほどの「高揚感」は、演出されなかったけれど・・

それでも、ボールがないところのアクション量と質は、少しはアップ傾向に乗ったかもしれない。

ただ結局は、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)の内実を、「危険」なレベルまで高めることは、最後までかなわなかった。

だからこそ・・

この勝負マッチを、「再びの奇跡」とも表現できるカタチで、勝ち切れたコトには、何かしらの「意味」が内包されていたって思いたい筆者なのだよ。

とにかく・・

試合後に、マイクを執った城福浩が、力強く、ファンに対して語りかけていたように・・

最後の最後まであきらめず、200%の「意識と意志パワー」で、最終マッチに臨んで欲しいと思っているのは、私だけじゃないというコトだね。

ガンバレ~・・

城福浩ヴェルディ~~~ッ!!!