2023_J1_第21節・・たしかに、数的優位の状況を「使えて」いたとは思うけれど、それでもゴール機会を創りだす最終勝負プロセスでの「変化」は足りなかった・・(コンサドーレvsアルビレックス、0-1)

フ~~ッ・・

いったい何だったんだろうね~、勝負のキモになったのは・・

アルビレックスの決勝ゴールは、見事の一言だった。

それは、イニシアチブ動態からすれば、まさに、ワンチャンスを見事にブチ込んだアルビレックスってな表現がふさわしいかな。

後半8分のことだった。

それだけじゃなく・・

その8分後(後半16分)には、アルビレックス新井直人が、一発レッドを喰らってしまうんだよ。

こうなったら・・

そう、アルビレックスが「やるコト」は、もう100%決まったっちゅうコトさ。

守備を固め、しっかり守って、一発カウンターをブチかます。

もろちん、ミハイロ札幌コンサドーレは、もう、ガンガン仕掛けていくしかない。

そこで彼らが魅せた、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)だけれど・・

積極的&攻撃的ボール奪取プロセス(守備)を絶対ベースに、良いカタチの最終勝負シーンを創りだそうと、必死にチャレンジしつづけていた。

でも・・

そうなんだよ、そこで、ミハイロ札幌コンサドーレが創りだした「ゴール機会」は・・

交替出場した小林祐希が放ったミドル弾と、後半31分に、コーナーキックからのパスを受けた金子拓郎がブチかました、左ポスト直撃ミドル弾のみだったんだ。

もちろん、ハイボールからのこぼれ球を押し込めるようなチャンスの流れはあったけれど・・

いかんせん、松橋力蔵アルビレックスの「集中力」は、まさにレベルを超えていたんだ。

ボール奪取プロセス(守備)での集中力・・

ボールへの「寄せ」は、いうまでもなく、マーキング&カバーリング、局面デュエル、協力プレスの集散など・・

全員が、まさに一人の例外もない全員が、極限まで、「仕事」を探しまくっていたんだ。

それを支えていたのが、次、その次のボール奪取イメージングを、アタマに描きつづける、強烈な「意識と意志」に支えられた積極的イメージング姿勢だった。

わたしは、それを、「最後の半歩ファクター」と呼ぶ。

「最後の半歩」は、相手の決定的クロスやパス、シュートを「ブロック」するだけじゃないんだよ。

そう、究極の「主体性プレー」のコトね。

最高の「集中力」で、コンサドーレの仕掛けをはね返そうとする松橋力蔵アルビレックス・・

それに対して、ミハイロ札幌コンサドーレの、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)には、「変化」というアイデアが十分じゃなかった。

まず何といっても、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションが出てこない。

もちろん、あれだけ「密度の濃いゴール前ゾーン」だから、そんなスマートな仕掛けが、うまくいかないのも道理。

だからコンサドーレは、時間の経過とともに、放り込みも含めたクロス攻撃も仕掛けていく。

でも、アルビレックスは、そんなクロス攻撃に対しても、究極の「集中力」と「高い意識と意志」で、競り合いを挑んでいくんだ。

そうなったら、いくらヘディングが強いキム・ゴンヒ、岡村大八とはいっても、そう簡単には、空中戦で優位に立てない。

そんなゲーム展開は、まさに「攻めあぐむコンサドーレ」そのものだった。

唯一・・

そう、前述した「たった二つのゴール機会」を生み出した「ミドル弾」を除いてね・・

わたしは、交替出場した小林祐希、左足の魔術師、福森晃斗、また、左足のパワフルシューター菅大輝に、「それ」を期待していた。

もちろん、金子拓郎、ルーカス・フェルナンデスだっている。

彼らは、あれほど、クロスやコンビネーションの仕掛けを「はね返され」つづけたんだから、もっと「変化」が必要だって、感じなかったんだろうか・・

ミドル弾が飛び交えば、アルビレックス守備ブロックだって、「開く」に違いないでしょ。

まあ、前述したように、全体的な「流れ」としては、数的優位な状況を、ある程度は前向きにマネージできていた、とは思うけれど・・

それでも、「その流れ」から、しっかりとゴール機会を創りだせなきゃ、意味がない。

難しいネ・・

フ~~ッ・・