2023_ナデシコ親善・・池田太ナデシコは、着実に進化&深化している・・本大会へ向けての期待が高まるじゃないか・・(なでしこvsパナマ、5-0)

そう、それだよ、それっ!!・・

2点目の、長谷川唯のゴールシーン。

パスを受けた田中美南が、ベストタイミングで、強さとコースが理想的なスルーパスを決めた。

ただそこでは、パスを「呼び込む」決定的フリーランニング(爆発!)をブチかまし、しっかりと冷静シュートを決めた、長谷川唯が主役だった。

たしかに先制ゴールシーンでは・・

長谷川唯からの素晴らしいサイドチェンジパスを受け、飛び出してきた相手GKのアタマを「抜く」先制ゴールを決めた清水梨紗も、スーパーだったけれど、やっぱり・・

そう、2点目ゴールこそが、「ナデシコらしい」ゴールだって感じたんだ。

なにせ、それまで・・

たしかに、エネルギッシュなボール奪取プロセス(守備)をベースに、イニシアチブは握っていた。

でも、人とボールの動きの「リズム」という視点では、不満タラタラだったんだよ。

・・もっと、人とボールの動きをアップしなきゃ・・

・・もっと、出して走る「パス&ムーブ」を徹底しなきゃ・・

・・本大会では、もっと厳しい闘いが待っている・・

・・そこじゃ、ボールがないところでのアクションの量と質こそが、問われるんだ・・

・・そう、相手を振り回す、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションを機能させなきゃ、彼女たちの強みが活きてこないんだよ・・

そんな不満が、長谷川唯による、ボールがないところでのスーパーなフリーランニングとスーパーシュートが、払拭してくれたっちゅうわけだ。

後半・・

池田太の「檄」が効いたのか・・

ボール奪取プロセス(守備)の活性化とともに(!?)、次のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)での、人とボールの動きの「リズム」も、高揚していった。

そして、だからこそ・・

・・スペースを、より効果的に「攻略」できたし・・

・・個のドリブル勝負も、より実効あるカタチでブチかませた。

わたしは、2011ドイツ女子W杯を、最初から最後まで、現地でレポートしつづけた。

そして、その後開催された、ドイツ(プロ)サッカーコーチ国際会議も、鼻高々で参加した。

そのときのコラムについては、「この検索ページ」から探ってください。

とにかく・・

そこで澤穂希ナデシコが、世界の女子サッカーに、大きなインパクトを与えたという事実は、世界の女子サッカー史に、今でも、しっかりと刻み込まれているんだ。

そして、彼女たちが素晴らしかったからこそ、それまでスピードとパワーに頼っていた世界の強豪国も、「組織テイスト」を追い求めはじめたんだ。

そうなったら、フィジカルで劣るナデシコには、厳しい日々がつづくのも道理。

ちと大雑把に過ぎるけれど・・

わたしは、澤穂希ナデシコ後の「展開」を、そう捉えている。

そのことについては、フットボールネーションのプロコーチたち(女子サッカーに関わっているヤツらも含めて・・)一致した見解なんだよ。

ヤツらの多くが、言う。

・・日本の女子代表チームがブチかました、素晴らしい組織サッカー・・

・・それが、まあ、オレたち(ドイツのコトね)は除いて(!?)、ブラジルとかフランス、イングランド、また北欧チームといった、女子サッカー強豪国の目を醒ましたんだ・・

・・サッカーは、アソシエーション・フットボールだっていう事実を、見つめ直させたっちゅうコトだね・・

そんな女子サッカーの「進化プロセス」のなかで・・

たしかに、「2011の遺産」が薄れはじめたってな雰囲気はあったけれど・・

そこで、現在のフル代表監督、池田太は、若手の女子サッカーにおいて、攻守にわたる高質な組織サッカーで、世界から注目されたんだ。

彼は、ナデシコを、2018 FIFA U-20女子ワールドカップ初優勝に導いたんだよ。

それは、素晴らしい成果だった。

ということで・・

わたしは、今回の女子W杯でも、池田太ナデシコが、活躍するって確信している。

わたしは、数日後に、ドイツ、ブレーメンで開催される、ドイツ(プロ)サッカーコーチ連盟(BDFL)が主催する、サッカーコーチ国際会議に参加するためドイツへ行く。

また、その後も、サッカー仲間と旧交を温めるため、少し長めに滞在する。

何せ、コロナ後の、初めての外遊だからね。

でも、ネットがあるから、観たいゲームのほとんどは、カバーできる。

ということで、「アチラ」からも、できる限り、コラムをアップする予定です。