2023_ナデシコ親善・・池田太ナデシコは、順調に、「美しい質実剛健サッカー」へ進化&深化を遂げている・・(なでしこvsポルトガル、2-1)
池田太ナデシコ・・
とにかく、美しい質実剛健サッカーを志向している。
でも・・
そう、立ち上がりでは、「様子見」になるシーンがつづいてしまうんだよ。
ボール奪取プロセス(守備)での様子見・・
「待ち」の姿勢ね・・
そう、次の勝負所を「探る」ってな姿勢。
でも、ホームのポルトガルは、最初から、積極的&攻撃的にボールを奪い返しにいく。
そんなだから、立ち上がりの時間帯、少し、押し込まれる(相手にゲームの流れを支配される!?)ってなシーンがつづく。
でも・・
そう、ボール奪取プロセス(守備)で優位に立ちはじめたことで、ナデシコが実力を発揮しはじめるんだ。
池田太ナデシコが、ゲームの流れが変容させ、イニシアチブを握りつづけるんだよ。
でも・・
そう、一発のカウンターから、先制ゴールをブチ込まれてしまうんだ。
「あの」タテパスをブチ込まれたシーンは、互いのポジショニング(カバーリング)バランスなど、反省材料が、山積みではあった。
そして私は、そんな勝負展開を観ながら・・
・・さて、ここから池田太ナデシコは、しっかりと覚醒するに違いない・・
・・そんなコトを思ったモノさ。
そして、実際に、池田太ナデシコの、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)に、本格的に「闘う意志」が込められていくんだよ。
言いたかったコト、それは・・
「様子見」ではなく、積極的&攻撃的に「リスク」を犯していく「意識と意志」ね。
そう・・
ゴール(失点)という、強烈な「刺激」によって、ナデシコの「リスクチャレンジ」への姿勢が、覚醒的に活性化したんだ。
ボール奪取プロセス(守備)にしても、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)にしても・・
勝負は、ボールがないところで決まる。
そう、攻守にわたって、ボールがないところでの「動き」が、ダイナミックに変身していったんだ。
そして・・
ボールがないところで(中盤から!)、長谷川唯が、フルスプリントをブチかまし、田中美南のラストクロスを、しっかりと押し込んだ。
これで、「1対1」。
そこでは、クリエイティブリーダー長谷川唯がブチかました、ボールがないところでのフルスプリントに注目したいね。
彼女は、左サイドでボールをもった杉田妃和からの一発タテパスをイメージして爆発ダッシュを仕掛けた。
でも、タテパスは、別の田中美南へ送られた。
でも長谷川唯は、まったく勢いを落とすことなく、最後の、最後まで「走り抜けた」。
ソレがあったからこそ、ボールホルダーの田中美南も、しっかりと、その「勢い」を感じることができたっちゅうわけだ。
いいね~・・
そして私は、ここまで観ながら、思っていた。
池田太が、この試合で採用した「スリーバック」は、とてもうまく、機能している。
そう、両サイドバックとサイドハーフとの「タテのコンビネーション」が、殊の外、うまく機能しているんだ。
右サイドでは、清水梨紗と、スーパードラブラー藤野あおば。
左では、杉田妃和と猶本光。
そこに、陰に日向に、ワントップ田中美南が絡み、後方から、ダブルボランチの長野風花と、クリエイティブリーダー長谷川唯が押し上げていく。
あっ、そうそう・・
そんな「メカニズム」が功を奏しそうになった場面が、前半8分の絶対的チャンスだったね。
右サイドでボールを受けた藤野あおば・・
相手マーカーと「正対」する彼女は、スッと、ボールを「動かし」た次の瞬間に、ズバッと、ゴール前へスーパークロスを送り込むんだよ。
この、少しボールを動かした「次の瞬間」にクロスを蹴り込むという「タイミング」こそ、まさにスーパーって呼べる、絶対ヘディングチャンスにつながった。
「ソコ」には、相手マーカーの「背後」から、そのマーカーの「眼前スペース」へ飛び出していった、左サイドバックの杉田妃和のアタマがあったっちゅうわけだ。
もう、理想的な、ゴール機会だった(ヘディングシュートは、相手GKの正面に飛んでしまった)。
後半立ち上がりの池田太ナデシコ・・
7分と8分に、つづけて、タテへのロングパスで、ゴール機会を創り出すんだよ。
クリエイターは(一発ロングパスを送り込んだのは!)、最初は、清水梨紗、その1分後に、決勝ゴールを生み出す一発(決定的!)ロングパスをブチかましたのは、クリエイティブリーダー長谷川唯。
わたしは、その立てつづけのロングパスを観ながら・・
・・そうそう、そんな仕掛けの変化さえ演出できれば、ナデシコ本来の、人とボールの動きをベースにした、組織的な崩しだって、より効果的に仕掛けていけるよな・・
・・なんて、感じていた。
それにしても・・
「まず」相手ゴール前へ視線を送る、クリエイティブリーダー長谷川唯の素晴らしい一発ロング。
それを、素晴らしいテクニックでコントロールし、相手GKが飛び出してくる「鼻先」で、チョンッ!と、ゴールへ流し込んだ田中美南の「ゴール感覚」に、心からの拍手をおくります。
その後は・・
フォーバックに変えてからの守備ブロックに、少し不安感は残ったし(システムとは・・!?)・・
GK山下杏也加の、前への飛び出しも含めた、「ハイボール」への不安定さが、心配にはなったけれど・・
まあ、納得できる内容で、順当な勝利を収めた池田太ナデシコでは、ありました。
次のデンマーク戦が、楽しみです。