2025_J1_第26節・・木山隆之ファジアーノ・・このホームでの初勝利は、明確に、自分たちの実力(≒主体的な攻守ハードワーク)で勝ちとったモノだった・・(岡山vsレイソル、2-1)
最後は、ものすごくドラマチックな最終勝負プロセスに入っていった。
それは、まさに、神様スクリプトそのものだった。
でも、ゲーム全体を俯瞰してみたら・・
そう、木山隆之ファジアーノが、とてもフェアにつかみ取った「勝ち点3」だったと言える。
こんな立派な「闘い」を魅せている彼らなのに、このゲームが、彼らにとっての、ホーム初勝利だったとのこと。
あの高質なサッカーだぜ、チト、信じられない・・
とにかくファジアーノは、木山隆之に率いられ、初めての「J1」の厳しい闘いを経るなかで・・
どんどんと実力(戦術的&意志の共同作業)を、幹の通った進化&深化のベクトルに乗せたっちゅうことなんだろうね。
このゲームでの木山隆之ファジアーノ・・
ゲーム立ち上がりから、レベルを超えた勢いの「前からプレス」をブチかましていった。
そういえば・・
ダゾン解説の加地亮と李忠成が、異口同音に、こんなコトを語っていた。
・・そうなんですよ・・
・・プレッシングをうまく機能させるのは難しいんです・・
・・最初がはまっても、次のプレスが遅れたら・・
・・また、最初のプレスを外されても、そこで守備アクションのコンビネーションが崩れて、逆に大ピンチに陥ってしまう・・
そう、そうなんだよ。
前からプレスを、うまく組織的に機能させるのは難しい。
それでも木山隆之ファジアーノは、勇気をもって、立派にチャレンジした。
とにかく前からプレスは、チーム全体が「共通イメージング」を描けていなければ、うまく機能しないんだ。
でも、前半の、木山隆之ファジアーノは、前からプレスの「イメージング」が、理想的に、そしてダイナミックに「共有」されていたと思う。
ということで前半を見終わったとき、後半のファジアーノのサッカーに対して、大いなる興味が湧いてきていた筆者だったんだ。
そう、どこまで、この「闘う意志」を高みで安定させられるのか・・
また、そのダイナミズムが減退することで、「あの強い」リカルド柏レイソルに押し込まれつづけたら・・
前半を終えた段階で、そんな興味が尽きなかったモノさ。
そして、その後半・・
たしかに、全体的な「すう勢」は、「落ち着いてきた」ってな表現がふさわしかったかな。
そう、前半の木山隆之ファジアーノが魅せつづけた「前からプレスの勢い」は、さまざまな意味合いで、レベルを超えていたんだよ。
そして後半は、エネルギー保持という意味合いも含めて、木山隆之ファジアーノは、ゲーム内容を、とても「うまく」落ち着かせていったと感じたんだ。
そんな「落ち着かせ方」は、とても難しいんだよ。
だから、わたしは、心のなかで、木山隆之ファジアーノに拍手していたモノさ。
とはいっても・・
そう、ボールを奪い返してからのファジアーノのスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)は、とてもインプレッシブに高質だったという視点も、忘れちゃいけない。
チト、ビックリさせられたというのは、木山隆之ファジアーノに対して、失礼か。
とにかく・・
人とボールの動きが、軽快でスマートなんだよ。
それだけじゃなく、組織プレーと個人の勝負プレーの「バランス」も、とても高質。
それも、ボールがないところでのアクションの量と質が、素晴らしいからに他ならない。
木山隆之は、ホント、スーパーな仕事を積み重ねている。
そして、残り15分という、リカルド柏レイソルが、全力で同点ゴールを狙いにいった展開。
そこでも、木山隆之ファジアーノは、とてもクレバーで落ち着いたボール奪取プロセス(守備)を魅せつづけたんだ。
たしかに、ゲームの全体的な「流れ」からすれば、レイソルの同点ゴールも「時間の問題」ってな雰囲気が支配するようになってはいた。
ただ、そんな押され気味の展開のなかでも・・
そう、木山隆之ファジアーノが、素晴らしく効果的に(イメージ!)トレーニングされているっていう事実を、魅せつけられたんだ。
とにかく彼らは、レイソルに、決して、ボールがないところで勝負を「決めさせない!」ってな、忠実でクレバーに、最終勝負を、抑制していたんだ。
そう、彼らは、「最後の半歩というファクター」を、しっかりと徹底できているんだよ。
最後の半歩というファクター・・
主体的な「イメージング(予測)」能力・・ね。
とにかく、そんな意志(最後の半歩というファクター)があるからこそ、ボールがないところでの守備アクションの量と質が、ハンパなかったんだ。
このホームでの初勝利は、決してフロックではなく、明確に、自分たちの実力(≒主体的な攻守ハードワーク)によるものだった。
木山隆之ファジアーノは、この強烈な「意志」を高めて行ければ、かならず上位に食い込んでいける。
わたしは、そう思う。