2025_J1_(変則)第30節・・日本サッカーの進化&深化という視点でも、同じサッカー人として、両チームの強者どもに対して、称賛と感謝を込めた「心からの拍手」をおくます・・(サンフレッチェvsヴィッセル、0-1)
・・3連敗なんて、あり得ない・・
ゲームの立ち上がり、そんな気合いの入ったヴィッセルが、ペースを握る。
そう、絶対に「結果」を持ち帰りたいヴィッセルが、強烈な「意志」でイニシアチブを握ったんだよ。
とはいっても・・
サンフレッチェだって、そう簡単には、ウラのスペースを攻略させない。
とても、組織的、そして個の「最後の半歩ファクター」に長けた、サンフレッチェ守備なんだ。
そしてサンフレッチェも、時間の経過とともに・・
次のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)の内実をアップさせ、持てるチカラを、存分に発揮しはじめたっちゅうわけだ。
サスガに、リーグ実力トップの一つ、ミヒャエル広島サンフレッチェだ。
まさに、見応え十分な、仕掛け合い、しのぎ合い。
そんななかで、両チームのGKが、スーパーセーブをブチかまし合ったりしちゃう。
まさにエキサイティングの極みってなダイナミック勝負マッチじゃないか。
特に・・
そう、守備イランの重鎮中の重鎮である、佐々木翔がレッドカードを喰らってからは・・
大方の予想を覆(くつがえ)すように、サンフレッチェが、完璧にフッ切れ、攻守ハードワークを何倍にも増幅させたアクティブサッカー魅せるんだよ。
そんなミヒャエル広島サンフレッチェのガンバリは、もう、インプレッシブのものだった。
わたしは、ミヒャエル・スキッベに、何度も「サムアップ」をおくっていた。
それでも、後半42分にコトが起きてしまう。
ヴィッセルCKから・・
飛び出したサンフレッチェGK大迫敬介が触れずに「こぼれたボール」が、キム・ジュソンにぶつかり、広島ゴールへ、コロコロ・・
そんな、とても不運なオウンゴールが、ヴィッセルの決勝点となってしまったのであった。
フ~~・・
まあ、仕方ない。
ミヒャエル・スキッベが、タイムアップ後に、選手たちを、鼓舞していたけれど・・
そう、リーグは、まだまだ、つづくんだよ。
ということで、両チームのダイナミックな仕掛け合い、しのぎ合いを観ながら・・
こんなディスカッションが、脳裏に浮かんできたんだ。
その骨子は、攻守にわたる、チーム内のポジショニング(人数)バランス・マネージメント。
まあ、ボール奪取プロセス(守備)に対するチーム戦術というか、基本的な「姿勢」というか・・。
あるチームは・・
ボールを奪い返して、次のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)へ移っていくとき・・
常に、「人数やポジショニング・バランス」のマネージングを重視する。
そう、変な、勝つこと「だけ」をターゲットにした、詰まらない徹底サッカー。
それに対して・・
リスクチャレンジを絶対ベースに、美しく勝とうとする「強烈な意志」を全面に押し出しながら、創造性あふれる楽しいサッカーを志向するチームがある。
まあ、あまり具体的には踏み込まないけれど・・
スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)へ参加していくときの、基本的な姿勢が、積極的&攻撃的かどうかという視点だね。
積極的&攻撃的なスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)を旨とするチームだったら・・
前にスペースがあったら、脇目もふらずに、押し上げていくでしょ。
そう、そこでの骨子ディスカッションは、ボールがないところでのアクションの量と質。
それに対して・・
人数を数えながら(また守備リーダーの)、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)へ押し上げていくという、次のボール奪取プロセス(守備)を、「より」セキュアにしようとする、姿勢のチーム。
どちらが、サッカーの進化&深化を「意識」しているかは、もう、明白でしょ。
選手たち個々の進歩というニュアンスも含めてネ。
もちろんわたしは、リスクチャレンジを志向するチームを、支持する。
何せ・・
そう、わたしの師匠は、故リヌス・ミケルスであり、故ヘネス・ヴァイスヴァイラーだからね。
あっ、イビツァ・オシムもいる。
彼らのサッカーでは、リスクチャレンジへ歯止めをかけるコトは、一切ない。
もちろん、例外的に、トーナメント・サッカーを徹底させる場面は、たしかにあったけれど・・サ。
それでも、原則的には、常に、リスクチャレンジが、大原則だし、わたしも、その発想を叩き込まれたモノさ。
とにかく、次のボール奪取プロセス(守備)では、参加できる者は、基本ポジションに関係なく、必死に「汗かきの戻り」をブチかますんだよ。
そして、だからこそ・・
そう、前述の三人と、現在、世界サッカーで光り輝いているプロコーチ連中は、歴史に、残るというわけだ。
あっ・・
もちろん、このゲームの両チームは、攻守にわたるハードワークを、主体的に探しまくるなど、積極的&攻撃的なサッカーをブチかましたよ。
だからこそ、前述したように・・
日本サッカーの進化&深化という視点でも、同じサッカー人として、両チームには、称賛と感謝を込めた「心からの拍手」をおくるっちゅうわけだ。
このゲームで魅せた、両チームの強者どもこそが、日本サッカーの礎(いしずえ)になるべきなんだ。
素晴らしかった・・
どうも、お疲れ様でした。