2024_J1_(変則)第25節・・レッズは、このラッキーな勝利を、何としても、次のステップアップの飛翔台にしなければいけない・・(レッズvsレイソル、1-0)

レッズ・・

たしかに、ボール奪取プロセス(守備)での「意識と意志ポテンシャル」は、アップした。

選手たちが、攻守ハードワークを、「より」積極的に探しまくるようになったんだ。

特に、ボール奪取プロセス(守備)での、チェイス&チェック(寄せ)・・

それが、高い「熱量」に支えられ、忠実&    ダイナミックだったからこそ、次、その次の、(連動する)ボール奪取アクションも、加速した。

とはいっても・・

ゲーム立ち上がりは、レイソルのボール奪取プロセス(守備)に押される「流れ」もあった。

それでも、数分が経過するなかで、レッズ本来の、高質サッカーが、蘇ってきた。

その中心は、サミュエル・グスタフソン。

彼は、人とボールの動きのリズム・マネージメント(リズムを高みで安定!)だけじゃなく、何度も、鋭い「仕掛けのタテパス」をブチかました。

それは、着実に、レッズに勇気を与え、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)のダイナミズムを高揚させる重要な「リソース」だった。

それでも・・

そう、井原正巳に率いられたレイソルの、ボール奪取プロセス(守備)での意識と意志ポテンシャルもまた、レベルを超えていた。

そんなレイソルのスピリチュアル・パワーは、前節の「ゼルビア戦」でも、気を吐いたっけ。

レッズが、最後の最後のトコロで、ゴール機会を、結果に結びつけられずにいたのも、道理。

まあ、とはいっても・・

何度かは、大きく、素早い人とボールの動き(ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーション)をベースに、とても可能性の高いゴール機会は創りだした。

そう、流れのなかからの、惜しいクロスボールによる最終勝負ネ。

そして、ゲームが、「動的な均衡」の状態に陥っていくんだよ。

それにしても、レイソルの、マテウス・サヴィオ。

素晴らしいプレイヤーだよね。

レイソルのチャンスメイクプロセスでは、そのほとんどが、彼が「コア」になっていた。

彼は、そんなスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)での存在感だけじゃなく・・

次のボール奪取プロセス(守備)でも、しっかりとハードワークをこなすんだ。

ホント、良い選手だ。

ということで、「動的な均衡」がつづいていたわけだけれど・・

そんな拮抗したプロセスがつづくなかで、両チームで、選手の入れ替えがスタートする。

なかでも、レッズの選手交代。

わたしは、「その後」のゲーム展開を観ながら、レッズの今後を、イメージングしていたんだ。

たしかに・・

ゲームが進むにつれて、サミュエル・グスタフソンの、全体パフォーマンスは、ダウンしていった。

それでも・・

そう、この二試合で魅せた、彼の高いポテンシャルは、今後の「希望の星」だと感じた。

また、中島翔哉。

彼が、完璧な「フォーム」だったら、確実に、前戦での、攻守の「要」として、大活躍するはず。

でも、実際は・・

彼は、ケガによる、心理的な「後遺症」に、悩まされているのだろうか。

とにかく・・

パスを受けてからの、彼のリスクチャレンジの「姿勢」に、「怖がってプレーしている」という印象を、拭(ぬぐ)えなかった、筆者だったんだよ。

それでも、今シーズンの一時期、彼の全盛期を彷彿させるような、魅力的なビックプレーを連発したゲームがあった。

でも、そこで、再び、ケガを負った!?

そして、プレーできるまでに回復してからのパフォーマンスが、縮こまってしまう。

わたしも、ドイツで、そんな経験を、繰り返した。

もちろん、サッカーのレベルは高くはないけれど、ケガからの「心理・精神的な後遺症」については、自分の体感から、ある程度のハナシは、できる。

そして、「それ」は、たしかに、厄介な「壁」になると思うのさ。

とにかく、怖いから、思い切ってプレーできず、パスに「逃げて」しまうんだ。

とにかく今は、「徐々に、自信と確信を回復させて欲しい」と、彼にエールをおくるしかない。

ということで、レッズの、これからだけれど・・

このゲームでの先発メンバーは、妥当だと思った。

攻守にわたって、バランスが執れている。

もちろん、その絶対ベースは、1人の例外もない、積極的&攻撃的な、攻守ハードワークとリスクチャレンジ姿勢だよ。

あっと、メンバー構成・・

ワントップ(ツートップ!?)の2人、ブライアン・リンセンと渡邊凌磨は、最前線からのボール奪取プロセス(守備)もふくめて、レッズのサッカーを、活性化させていた。

ただ、両サイドハーフ(松尾佑介と大久保智明)は、井原正巳のゲーム戦術に、うまく抑え込まれ、ドリブル突破を、封印された。

まあ、サイドバックとの、タテのポジションチェンジは、うまく機能したし、彼ら(サイドハーフ)のボール奪取プロセス(守備)への参加も、とても実効レベルが高かった。

どうだろうね~・・

今日の先発メンバーに、中島翔哉とチアゴ・サンタナを、うまく「絡ませる」という発想は・・

要は、彼らの調子によって、使い分けるっちゅう発想さ。

もちろん、それは、マチェイ・スコルジャの「センス」に拠るわけだけれど・・

あっと・・

もちろん、関根貴大もまた、その候補だよね。

彼らは、攻守ハードワークとリスクチャレンジを、しっかりと、主体的に探しまくれる。

そんな、積極的&攻撃的なプレー姿勢こそが、サッカーの内容を、充実させるんだ。

そう、美しい質実剛健サッカーを目指してね。

マチェイ・スコルジャは、来シーズンに向けて、どのように、チームを立て直していくのだろうか。

興味の尽きないテーマではある。