2023_J1_第33節・・わたしは、吉田孝行ヴィッセルが魅せつづけた、最高の「意志の闘い」を、心から称賛していた・・(ヴィッセルvsグランパス、2-1)
試合後、すぐに、数週間前にアップした、ヴィッセル対アントラーズ戦コラムを、読み返した。
そこでも書いたけれど、とにかく、優れたプロコーチ、吉田孝行に対して、サッカー仲間として、心からの称賛と(日本サッカーへの貢献に対する!)感謝の拍手をおくります。
優勝、おめでとうございました。
この「初」優勝については、昨日コラムの最後にも、少し書き添えたっけね。
この、リーグにおける「名前の変化」は、着実に、様々なコノテーション(言外に含蓄する意味)を内包するポジティブエフェクトをもたらすに違いない・・ってね。
あっと・・
ゲームも、簡単に振り返っておきましょうか。
わたしが注目したポイントは、まず、ホームのヴィッセルが、前半10分前後までに「2-0」とリードしたコト。
また、前半のうちに、グランパスのキャスパー・ユンカーが一点を返し、その後も、絶対的ゴール機会を得たという事実も・・ね。
2点リードという状況は、ある意味、危険なんだよ。
すこし安心していた気持ちが、1点差に詰め寄られたとき、大きな「心理的揺動」によって、その後のサッカー内容が、「事実以上」に落ち込んでしまうというケースが多いんだ。
だから、前半の内容を観ながら、こんなコトを思っていた・・
後半、ヴィッセルにとって「震える時間」が、つづくのか・・!?
でも、そんな心配は、杞憂に終わった。
そう、後半がはじまってすぐに・・
優れた心理マネージャー吉田孝行によって(強烈な檄!?)、闘うマインドを取り戻したヴィッセルの、積極的&攻撃的なボール奪取プロセス(守備)が、再び、冴えわたりはじめたんだ。
サッカーでは、ゲーム内容の(ほぼ)全てが、ボール奪取プロセス(守備)の内実によって決まるといっても過言じゃないんだよ。
だからこそ、後半ヴィッセルは、ボール奪取プロセス(守備)の活性化が、その守備以上に、次のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)をも、ダイナミックに変身させたんだ。
イレギュラーするボールを足であつかうサッカーは、不確実ファクターがテンコ盛り。
だからこそ選手は、自分の判断と決断で、攻守ハードワークとリスクチャレンジ機会を、探しまくらなきゃいけない。
そう、それこそが、究極の「主体性プレー」ね。
プロコーチの仕事のなかで、もっとも大事なモノは、そんな「主体性」を、存分に(最後は選手自身が追い求めるまでに・・)進化&深化させることにあるんだよ。
不確実なサッカーじゃ、自由こそが、もっとも重要な、進化&深化を司(つかさど)る根源ファクターなんだ。
だからこそ、ホンモノの自由がない社会では、決して、サッカーを進化&深化させられない・・!?
へへっ・・
そのテーマについては、世界のレジェンドプロコーチ、故ヘネス・ヴァイスヴァイラーや、故リヌス・ミケルスから、個人的に、厳しく指導されたっけ。
あっと、後半・・
前述したように、ゲームのイニシアチブを握り直し、大迫勇也を中心に(68分の彼自身のゴール機会は、まさに100%!)、何度もゴール機会を創りだしたヴィッセルだったけれど・・
そう、76分には、冷や汗をかくことになる。
右サイドから飛び出した、永井謙佑のファーポストゾーンへのクロス。
それに、飛び込んだ前田直輝のダイレクトシュートが、バーを直撃したんだよ。
わたしは、前述したように、ヴィッセルを応援していたから、もう、完璧にフリーズしてしまった。
それでも・・
そう、ヴィッセルの闘う意志(武藤嘉紀などは、足がつっているにも関わらず全力ダッシュでチェイス&チェックを繰り返していた!)が、最高の結果を呼び込んだ。
それは、まさに、「主体性」の勝利とも言える、素晴らしいストーリーだった。
わたしは、心のなかで、そんなヴィッセルに対して、最高の賛辞をおくっていた。
オメデト~、吉田孝行ヴィッセル~・・