2023_J2_第17節・・理想を追い求める城福浩には、不満が残ったのだろうけれど・・でも、総体的な内容は、とても良かったと思う・・(山口vsヴェルディ、0-2)

よかった、よかった・・

総体的には「良いサッカー」で、結果も、しっかりと掴み取った。

まあたしかに・・

山口GKの寺門陸が、退場になったというコトもあり・・

乗り越えなければならない「新しい課題」が降りかかってきたわけだけれど・・さ。

そう、数的に優位になったからこそ、ヴェルディのホンモノの実力が、問われたっちゅうわけだ。

そこでの「課題」だけれど・・

まず何といっても、心理・精神的なスキができてしまう・・というポイント。

ダゾン試合後インタビューで、城福浩も言っていたけれど・・

数的に優位に立ったチームには、さまざまな視点の「難しさ」が出てくるんだよ。

インタビューに応える、城福浩・・

・・最高のサッカーから、相手の退場の後は、最低のサッカーに落ち込んでしまった・・

・・我々は、何としても3点目を奪わなければならなかった・・

たぶん、ハーフタイムには、(退場劇の後のサッカー内容について!?)強烈な「檄」を飛ばしたんだろうね。

でも、わたしの眼には・・

数的に優位になってからも、しっかりと質実剛健サッカーが展開できていた・・と、映っていた。

でも、まあ、たしかに・・

ボールを奪い返してからのスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)では、ボールがないところでのアクションの量と質に、課題は見えていた。

人の動きが沈滞気味になってしまったコトで(!?)、人とボールの動きの「リズム」を、うまく加速させられなかった・・とかね。

でも私は、全体的なサッカーコンテンツからすれば、冒頭で書いたように、良い内容のサッカーだったと思っているんだよ。

とにかく・・

監督の城福浩は、理想へ近づくための課題を見出すのが仕事だし、数的優位に立ったときの「悪魔のワナ」を心底理解しているだろうけれど・・

ここは、ネガティブなファクターを追求し「過ぎる」のではなく、城福浩が言う「最高のサッカー」を象徴した、先制ゴールシーンを振り返りましょう。

ダゾン試合後インタビューで、スコアラーの河村慶人も言っていたけれど・・

・・宮原(和也)が、余裕をもってクロスを上げられる状況になった・・

・・だからわたしも、ベストタイミングで、走り込むことが出来た・・

そう、自分をマークする相手の「眼前スペース」への、入り込み・・ね。

タメにタメ、最後の瞬間に、マークする相手に向かってくるクロスボールに、ズバッと最初に、ボールに触るんだよ。

まあ、「ニアポスト勝負」ってな言い方もされるわけだけれど、そうなったら、相手は、まさに「ノーチャンス」なんだ。

もちろん、その先制ゴールまでも、その後も、城福浩ヴェルディがブチかましつづけた、積極的&攻撃的ボール奪取プロセス(守備)は、機能していた。

だからこそ、次のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)での、人とボールの動きの「リズム」も、しっかりと加速させられた。

その体感こそが、勇気のリソース。

だからこそ、全員が勇気をもって仕掛けていけたんだ。

そう、バスケス・バイロンを追い越し、先制ゴールのアシストを決めた宮原和也のようにね。

もちろん、そのように軽快に人とボールが動けば、スペースだって効果的に攻略できるだろうし、次の最終勝負でも、「組織か個か!?」ってな感じの、オプションも広がる。

それにしても・・

以前は、勇気が足りず、「逃げ」の横パスやバックパスが目立っていたバスケス・バイロン・・

そんな彼がブチかます「個の勝負」は、何倍も、実効レベルをアップさせたばかりか、チームに、貴重な「勇気」ももたらしているよね。

その意味合いも、冒頭の「良かった・・」に、含まれているんだよ。