2025_J1_第12節・・アルビレックスは、この優れたサッカーでも、まだ順位ボトム域から抜け出せないのかい・・「J」の競争環境は、ホント厳しいよね・・(レイソルvsアルビレックス、1-1)
アルビレックスのプロコーチ(監督)樹森大介は、ホントに良い仕事をしている。
このテーマについては、前節コラムも、ご参照あれ。
特に・・
そう、乳酸が溜まってくる後半において、攻守にわたって、完璧にイニシアチブを握りつづけたアルビレックスには、拍手をおくるしかない。
強調したいのは・・
なんといっても、アルビレックス選手たちがブチかましつづけた、攻守にわたる、主体性プレー。
サッカーは、キツイ、走る(!!)スポーツだからね。
だからこそ・・
選手たちの、闘う意志のレベルが、問われるんだ。
わたしは、その「レベル」を測るメジャーとして、攻守にわたる「主体性プレー」の内実ってなファクターを注視することにしている。
たとえば、こん感じ・・
相手の人とボールが動く・・
その、動きに、単純に反応するだけではなく、次の動きまで「予想」して、ボール奪取プロセス(守備)のアクションを繰り出すんだよ。
そう、ボール奪取プロセス(守備)における、最後の半歩というファクター・・ね。
そんなトコロにも、主体性プレーの「本質的な価値」が、内包されているんだ。
その視点で、この試合のアルビレックスが、攻守にわたってブチかましつづけた「気のレベル」は、レイソルを上回っていたとすることに、躊躇しない。
前節コラムでの、アルビレックスに対する「エール」は、決して的外れじゃなかったということか。
そのコトを体感できたコト(評価の正しさの体感!?)も、わたしの精神衛生上、よかったよ。
へへっ・・
ということで、このコラムでの特筆テーマ・・
そこでは、こんなコトを語ろうかな・・
スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)における、ゴール機会の創出や、実際のシュートといった最終目標に近づくための、戦術ツール・・ネ。
あっと、それも・・
スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)全体じゃなく、最終勝負プロセスに的を絞ってね。
わたし、よく、こんな表現を使うじゃないですか・・
ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションが、仕掛けのキーポイントだってネ。
要は、相手ディフェンスの「守備イメージング」を超越するために、もっとも効果的なツールの一つが、ダイレクトパスだっちゅう主張ね。
例えば・・
一人が「タメ」を創っている状況で、仲間が、そのボールホルダーへ、軽く、寄る・・
そして「同時に」、3人目の誰かが、タテの決定的スペースへ、爆発ダッシュを仕掛けるんだよ。
そして・・
ボールホルダーは、軽く寄ってきたチームメイトへ、正確で、緩め(!?)の横パスを出す。
それが勝負の瞬間・・
受けたチームメイトが、ダイレクトで、タテの決定的スペースへ抜け出した「3人目のフリーランナー」へ、ラストスルーパスをブチ込むっちゅうわけだ。
そんなダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションを成就させたのが、レイソルの同点ゴールシーンだったよね。
アレは、見事な最終勝負だった。
ということで、そんなプレーは、かなり限定された「狭いコンビネーション」だけれど・・
それだけじゃなく・・
タテ方向に、ダイレクトのロングパスを送るような、「大きなコンビネーション」だって、ものすごく効果的なんだよ。
わたしが、「ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーション」ってな表現を使うときは、そんな、ものすごく「シンプル・タイミング」の、大きな(!!)ワンツーも、含まれているんだよ。
だから・・
「ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーション」という表現を使うときは、なるべく、ワンツーを積み重ねるコンビネーションってな言い回しも、ミックスするんだ。
まあ、そんなコンビネーションの種類は、星の数ほど・・さ。
そして、もう一つ。
最終勝負を、効果的にブチかますための、ツール。
それが、この試合で、後半から登場した、アルビレックスのブラジル人、ダニーロ・ゴメスが、魅せつづけた、個の勝負プレー。
彼の、個の勝負(ドリブル突破トライ)には、「オレがやってやるっ!!」ってな覚悟が充満している。
だからこそ、相手ディフェンダーも、少しビビり気味に(!?)対応しちゃう。
ダニーロは、そんな相手の「弱腰」を見逃さず、ズバッと勝負し、抜き去ったり、そこまで行けなくても、相手のブロックを外して、決定的なラストパスをブチかましたりする。
というわけで・・
このところ、「J」では、「攻めあぐむシーン」が多いように感じている筆者は、こんな「提案」を、皆さんにも考えてもらいたいワケさ。
だからこそ・・
上記したような、ダイレクトや「個の勝負」を、もっと意識してもらいたい・・とかネ。
要は、そんな「最終勝負イメージング」を、トレーニングで、より厳しく、鋭く、意識させるわけだ。
あっと・・
そんな最終勝負のイメージングだけれど・・
上記の二つだけじゃなく、一発ロングカウンター、ショートカウンターもそうだけれど、具体的な「勝負シーン」をイメージさせるコトが大事だっていう主張をしたいわけさ。
たとえば、ゼルビアがやっているような、ロングスロー、長身CFのアタマを使う(こぼれ球狙い)とかネ。
とにかく、そこにゃ、アイデアが山積みなんだよ。
そう・・
人とボールを活発に動かすコトを絶対ベースに(よいリズムの人とボールの動きネ)・・
そこで、スペースを攻略できたら(ある程度フリーなボールホルダーを創り出せたら)・・
ソコからの、「最終勝負」の選択肢として・・
トレーニングで、より「具体イメージ」を抱かせるような、やり方もあるって感じるわけだ。
このごろの「J」では、明らかに・・
ボール奪取プロセス(守備)の内実の方が、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)を上回っているって感じるのは、私だけじゃないでしょ・・
だからこそ、選手たちとも(!!)アイデアを持ち寄り、「そのイメージング」の選択肢を、(選手たちの主体性を発展させる意味もふくめて!!)充実させるわけだ。
このゲームを観ながら、アルビレックスへのエールだけじゃなく、そんなテーマにも、アタマをめぐらせていた筆者だったのであ~る。
へへっ・・