2024_J1_第35節・・両チームの、ボール奪取プロセス(守備)コンテンツ(闘う意志)自体は、主体性という視点でも、とてもダイナミックだったけれど、結局、両チームともに、その「壁」を破るトコロまで攻めきれなかった・・(マリノスvsレッズ、0-0)

レビュー

ジョン・ハッチンソン横浜マリノス・・

天皇杯、準決勝での、悔しい敗戦から、なか二日の、レッズとのリーグ戦。

そりゃ、厳しいスケジュールさ。

それでも、ジョン・ハッチンソン横浜マリノスは、最後の最後まで、しっかりと闘い抜いた。

とても立派なパフォーマンスではあった。

対する、マチェイ・スコルジャ浦和レッズ・・

彼らが秘めるキャパ(個の能力の総体)からしたら、まだまだ、本調子とは言い難い。

まあ、マチェイ・スコルジャの「構想」が、しっかりと固まれば、おのずと、チームの「フォーム」もアップしてくるとは思うけれど・・

そんな勝負マッチを観ながら、特に、マリノスの「立派な闘う姿勢」を肌身に感じながら、まず、こんなコトを考えていた。

やっぱり、ボール奪取プロセス(守備)だよ・・

特に、チェイス&チェック(寄せ)。

そう、それこそが、もっとも大事な、守備ハードワークなんだ。

その内実によって、イニシアチブの趨勢が、決まってしまうといっても過言じゃない。

特に前半は、マリノスの「寄せ」が、素晴らしく忠実で、クリエイティブだった。

それによって、レッズの、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)が、まさに、単発で寸詰まりに、押し込まれつづけてしまうんだ。

とはいっても、たしかに・・

前半のラスト時間帯では、そんなゲームの流れに、明確な「変化」は、訪れた。

そう、レッズのスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)の実効レベル(イニシアチブ)が、大幅にアップしたんだ。

その「変化」は、もちろん、マリノスの、「寄せ」の「熱量」が、落ち着いてきたコトが大きかったわけだけれど・・

それ以外でも・・

レッズのサミュエル・グスタフソンの「ボール絡みプレー」の量と質のアップもまた、その「変化」の大きなバックボーンとして言及したい。

このゲームでの、サミュエル・グスタフソンの「フォーム」・・

それは、ボール奪取プロセス(守備)に奔走しなければならなかったこともあって(!?)、前節からすれば、ダウンしたけれど・・

それでも、レッズの全体的なサッカー内容がアップするにしたがって(要は、より活発に、人とボールが動くようになってから!?)、彼のパフォーマンスも、リカバーしていったんだよ。

でも、そんなサミュエルも、後半18分に、チアゴ・サンタナと交替し、グラウンドを去ってしまう。

その後は、両チームともに、何回かは、ゴール機会を創りだしはしたけれど・・

結局、そのままタイムアップ・・

そのとき、両チームの多くの選手が、グラウンドに倒れ込んだ。

彼らは、攻守ハードワークとリスクチャレンジという「クリエイティブ・ワーク」を、全力で、主体的に(!!)探しまくっていたわけだから・・

だから、グラウンドに倒れ込んだプロ選手としての「自覚」からすれば、納得のいく「疲労感」だっただろうね。

そう、ギリギリの「主体的な闘い」だったからこその、満足感・・

お疲れ様でした・・

このゲームについては、レッズ選手たちを個々に採りあげることは、止めにしよう。

チームとしての「サッカー内容」によって、個々のパフォーマンスに、雲泥の差が出てしまうモノだからサ。