2024_J1_第34節・・わたしの眼には、井原正巳の方が、主体的な(!!)リスクチャレンジが内包するコノテーション(言外に含蓄する意味)も含め、より深く、日本サッカーへの貢献を、視野に捉えていると、映っていた・・(レイソルvsゼルビア、1-1)

レビュー テーマとしては、やっぱり・・

両チームの、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)の内実に集中しようかな。

彼らが、アタマに描く「イメージング」が、大きく異なっていると思うんだよ。

要は・・

レイソルが、しっかりと、人とボールを動かそうとしているのに対し・・

ゼルビアは、ロングタテパスや、一発クロスを送り込める「シチュエーション」を創りだすために、ボールを動かしている(足許パスをつないでいる!?)。

そのグランウド上の現象に、違いはあるのかって!?

そりゃ、片方が、しっかりとスペースを攻略するなかで、ゴール機会を創りだそうとするのに対し・・

もう一方は、アバウトな、一発ロングやクロスを、送り込むこと「だけ」をイメージングしているっちゅうことさ。

ところで、スペースを攻略するっていうプレーの意味だけれど・・

それは、ある程度フリーな「ボールホルダー」を創りだすっていうことだよ。

皆さんもご存じのように、そんなフリーのボールホルダーを創り出せれば、「そこ」から、どんな仕掛けプロセスでも、ブチかましていける。

もちろん、結果に結びつけられるかどうかは、まったく次元の違うディスカッションだけれどね。

また・・

そんな「仕掛けの起点」を創りだせたとしても、チームメイトとの「最終勝負イメージング」が異なっていたら、そりゃ、うまくいきっこない。

だからこそ私は、常に、「イメージング・シンクロ」が大事だって、主張するんだよ。

ところで・・

人とボールの動きだけれど・・

単なる、足許パスを、つないでいくようなプレーのコトを言っているわけじゃないよ。

そうではなく・・

あくまでも、相手ディフェンスを「惑わす」ような、人とボールの動きのコトなんだ。

・・最初のボールホルダーが、シンプルな足許パスを、近くの味方へつなぐ・・

・・その、次のボールホルダーは、そのままタテへ仕掛けていくのではなく・・

・・そう、そこから、また最初のボールホルダーへ、パスを返して動いたり・・

・・3人目の、フリーな味方へパスをつなぎ、そこからのリターンパスを意図して、走ったり・・

・・そんな、人とボールの動きの「ダイナミズム」の演出こそが、テーマなんだ・・

そんな、活発な「動き」があれば、かならず、相手は、反応してくる。

いや、反応せざるを得なくなる。

だからこそ・・

シンプルな、「出して走る・・」、「出して動く・・」という標語が、大事になる。

そんなプレーイメージングを、味方と、高い次元で、共有することこそが、大事なんだ。

また、ボールを動かす「リズム」でも、味方との、イメージング・シンクロが、大事。

そのリズムのイメージング「も」共有できれば・・

ハイレベルな「動きのリズム」によって、相手ディフェンスを惑わし、より効果的にスペースを攻略できるようになるっちゅうわけだ。

そして・・

そう、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションだって、うまく回せるようになる。

このゲームでは、そんな、組織サッカーの大原則について、思いをめぐらせていたんだよ。

そう・・

そんなサッカーこそが、選手たちの創造性を発展させ、進化&深化を促すってね。

そこでは、もう一つ、大事な視点がある。

それは・・

そのような、創造的な「イメージング」を、高い次元で、共有(シェア)させられるまでには、かなりの努力が必要だという、現実。

プロサッカーだったら・・

そのメカニズムが、うまく機能するまでには(要は、結果が伴うまでには)、成績ベースで、クビになってしまうことだって、日常茶飯事なんだ。

だからこそ、理想を高くするプロコーチは、その「チーム造りコンセプト」について、プロクラブのマネージメントと、ひざ詰めで、交渉するんだよ。

同じ「忍耐」を共有するコトに対する、「助け合い」への意志の確認・・ね。

わたしは、ドイツで、そんな、シリアスなミーティングに、何度も、同席させてもらったことがある。

わたし自身のハナシではなく、友人たちの、プロ契約のネゴシエーションの席・・ね。

もちろん、わたしの友人たちは、高い「理想」を掲げ、そこへ向かっていくための「リスク」を、クラブマネージメントと、フェアに「シェア」するコトを、要求するわけだ。

もちろん、マネージメントのなかには、「勝てば、何をやってもいい・・」ってな、サッカー人に「あるまじき姿勢」の、輩も、多い。

だからこそ、プロ契約の、基本ネゴシエーションが、とても大事なんだ。

あっと、脱線・・

とにかく、わたしの眼には・・

チームの価値創造というテーマについて、明らかに、井原正巳の方が・・

主体的な(!!)リスクチャレンジが内包するコノテーション(言外に含蓄する意味)も含め、より深く、日本サッカーへの貢献を、視野に捉えている・・と、映っていた。

そのコトが言いたかった。