2024_J1_第30節・・ここからの、レッズの、本格的な「上げ潮」を、期待しましょう・・(ガンバvsレッズ、0-1)

レビュー

フム~・・

まあ、復帰したマチェイ・スコルジャの初戦を、勝ち星で飾れたことには、さまざまに有意義な価値が内包されていたと思う。

でも、まあ、皆さんもご覧になったとおり、内容的には、消化不良の極みだったことは、確かな事実ではありました。

攻守にわたって、「熱量」が足りず、フッ切れていない。

そう、攻守ハードワークとリスクチャレンジが、足りないんだ。

だから、局面デュエルで、後塵を拝しつづけてしまう。

だから、次のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)でも、ボールがないところでのアクションの量と質が足りない。

そう、肝心の勝負所での、ボールがないところでの「人の動き」が足りないんだ。

そんなだから、チームの躍動感をアップさせられるはずがないし、ガンバにイニシアチブを握られっぱなしというのも道理だった。

とはいっても・・

そう、肝心なトコロでの、ボール奪取プロセス(守備)は、しっかりと「抑え」は、効いていた。

素早く効果的な攻守の切り替え、チェイス&チェック(寄せ)、マーキング&カバーリング、協力プレスへの集散などなど・・

また、「最後の半歩というファクター」でも、しっかりと存在感を発揮してくれた。

そう、レッズ守備は、肝心なトコロで、ガンバに、スペースを攻略させなかったんだ。

それは確かな事実だし、その結果としての「勝ち点3」は、今後の復活のベースになる。

サッカーは、究極の「心理ボールゲーム」だからね。

「心」の持ちようで、パフォーマンスが何倍にも増幅したり、地に落ちたりしちゃう。

その、心理・精神的メカニズムについては、選手たちこそが、骨身に感じているはず。

だって・・

・・「アソコ」まで足を伸ばせば、何か、前向きなことを生み出せる・・

選手たち自身が、そのコトを、もっとも切実に分かっているはずだから。

そして、「様子見」になってしまったり、「行くべきトコロ」まで、足を伸ばさなかったり。

わたしには、レッズ選手たちの、そんな「縮こまった心理」が、透けて見えていた。

ちょっと、ネガポジで、矛盾したコトを書いた気もするけれど・・

それでも・・

たしかに、ガンバの「最終勝負」は、抑え切れていたけれど、イニシアチブを握りかえせるほど、ボール奪取プロセス(守備)の全体ダイナミズムを高揚させられては、いなかったのも確かな事実。

まあ、とにかく、この勝利から・・

マチェイ・スコルジャには、まず、チームの自信と確信のレベルを、しっかりと進化&深化させる仕事(心理マネージメント!!)に、取りかかって欲しいと思う。

皆さんもお分かりの通り、レッズ選手たちの「質」は、リーグトップクラスでしょ。

後は、優れた心理マネージメントによって、彼らの「前向きなプレー姿勢」を活性化させるだけ。

そう、攻守にわたる、主体性プレーの「内実」を、充実させるんだ。

決して、言い訳をせず、苦しい「仕事」にも、自ら、率先して取り組む・・

そんな、前向きのチームスピリットが、絶対ベースだよね。

そんな、チームの「フォーム」を高揚させることこそが、監督さんの仕事なんだ。

変に、カタチ(戦術)から入ったら、必ず、失敗する。

あっ・・

そんなコトは、マチェイ・スコルジャに、いう必要もないか。

とにかく・・

これからのレッズの「上げ潮」を、期待していますよ。

あっと、最後に・・

そう、後半4分に、関根貴大がヘッドでブチ込んだ、決勝ゴールシーン。

もちろん、渡邊凌磨の、正確無比なラストクロス、関根貴大の、ベストタイミングでの決定的スポットへの走り込みと、教科書のようなヘディングシュートも、特筆だったけれど・・

それでも、大久保智明の、中央ゾーンへ「突っ掛ける」ドリブルほどじゃなかった。

彼は、中央ゾーン右サイドでボールをもつと、そのまま、最前線センターゾーンへ向けて、超速ドリブルで突っ掛けていったんだ。

もちろん、相手は、大久保智明の、ドリブル勝負&シュートの怖さを知っている。

だから、彼の周りに、四人のガンバディフェンダーが集まった。

それが、大久保智明による、「悪魔のワナ」とも知らずに・・

いや、そのときガンバ守備は、完璧に、集中切れだった!?

何せ、右サイドで、まったくフリーになっていた渡邊凌磨へは、誰も、マークに急行しなかったんだからネ。

そして・・

「狡猾な」大久保智明から、右サイドでまったくフリーになっていた渡邊凌磨へ、ファウンデーションパスが送り込まれたっちゅう次第。

余裕があるからね・・

渡邊凌磨は、逆サイドの「遠く」まで視線を奔らせることができた。

そして・・

いや、ホント、レッズ選手たちの「最終勝負イメージング」が、美しく「シンクロ」した、スーパーゴールではあった。