2024_ACLの1・・少しだけフロンターレに触れてから、このゲームを振り返りましょう・・それにしても、サンフレッチェが補強した、ポルトガルとドイツの仕掛けコンビは、楽しみだね・・(サンフレッチェvsカヤ、3-0 )
さて、ACLが、はじまった。
今シーズンから、UCLと同様に、ACLでも、二つの「上下クラス」に分けて、グループが組まれることになった。
ACLエリートと、ACL2・・
でも、まあ、わたしは、興味のあるチームをコアに、サッカー内容を「俯瞰」して、ゲームを追いかけることにします。
ということで、昨日の、フロンターレ。
とにかく、蔚山(ウルサン)ホームのピッチがひどかった。
これは、しっかりと人とボールを「動かそう」とするフロンターレに、不利かな・・
そんなイメージで観戦しはじめたけれど、鬼木達フロンターレは、そんな逆境に遭遇しても、それなりに柔軟に、対応していたと思う。
たしかに、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションは希だったけれど・・
それでも・・
「あの強い」ウルサンに対して、互角以上の内容で、しっかりとイニシアチブを握れていたんだ。
そして後半9分に、左サイドから持ち込んだマルシーニョが、まさにスーパーとしか表現しようのない決勝ミドル弾を、蔚山ゴールにブチ込んだ。
たしかに、その後は・・
何度も、ウルサンに攻め込まれ、危ないシーンを創られたけれど・・
それでも、スーパーGKチョン・ソンリョン先生の活躍もあって、最後まで「虎の子」を守り切った。
たぶん・・
そう、次の、良いピッチのホームスタジアムでは、明確に、サッカーの「質」という視点での「違い」を魅せつけてくれるでしょう。
ということで、ここからは、今日の、ACL2。
ミヒャエル・スキッベ率いる、サンフレッチェ広島ね。
もちろん、ミヒャエル広島サンフレッチェは、例によって、美しい質実剛健サッカーを展開した。
そして、イニシアチブを握りつづけた。
とはいっても・・
どうも、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)では、相手の「強化ディフェンス」を、スマートに攻略していけない時間帯がつづいてしまうんだ。
フム~~・・
ミヒャエル・スキッベは、プロコーチとして・・
選手たちに、しっかりと考えさせ、勇気をもって、決断し、リスクにもチャレンジしていくように、コーチングしているはず。
だからこそ、優れた「主体性プレー」にあふれる、美しい質実剛健サッカーを、誇示できる。
でも、そんなサンフレッチェなのだけれど・・
ゲームの最初の頃は、何か、リスクチャレンジが足りないって感じられたんだよ。
・・もっと、もっと、タテへ(スルーバスや勝負のタテパスで!)仕掛けていかなきゃ・・
・・もっと、チャンスを見計らった「個人勝負」を、ブチかましていかなきゃ・・
そんな、フラストレーションが溜まっていたんだ。
でも、前半37分、そんなネガティブな雰囲気のなか・・
後方から、カヤ守備にとって「見慣れない顔」が、「個の勝負」をブチかましていくんだ。
そう、ナイジェリア人を父にもつセンターバック、イヨハ・ヘンリー。
彼のオーバーラップ&突破ドリブルで、堅牢だったカヤ最終ラインが、完璧に乱された。
そして、こぼれ球を拾った、スーパーミッドフィールダー満田誠が持ち込み、鋭く折り返す。
そのクロスを、走り込んできたドゥグラス・ヴィエイラが、ダイレクトで、流し込んだっちゅう次第。
この先制ゴールは、大きかった。
そして、それまで、前述したように、すこし「安定志向に過ぎていた!?」サンフレッチェが、より、解放されたんだよ。
そう、ボール奪取プロセス(守備)でも、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)においても、ボールがないところでのアクションの量と質が、大きくアップしたんだ。
そして、後半9分・・
交替して入った、ゴンサロ・パシエンシアが、見事なミドル弾(2点目)を、ブチ込んだ。
そして3点目・・
それは、前述した、素晴らしいセンターバック、イヨハ・ヘンリーが、スーパーヘディングシュートを、ゴールネットに突き刺した。
ところで・・
その後に交替出場したドイツ人、トルガイ・アルスランと、前述のポルトガル人、ゴンサロ・パシエンシアのコンビ・・
彼らは、「夢」を感じさせてくれるよな~。
もちろん、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションにしても、(タメや勝負ドリブルといった)個の勝負プレーにしても・・
わたしは、以前、何度か、内容のある、サンフレッチェ広島やヴィッセル神戸が、リーグの優勝争いをリードするべきだ・・って書いたコトがあった。
やっぱり、「超絶の徹底サッカー」なんかには、リーグを制覇させちゃ、いけないんだよ。
そう、日本サッカーの「進化&深化」に、希望と期待を与えられるサッカー・・ネ。
あっと、その、ミヒャエル広島サンフレッチェ。
前述した、スーパー補強コンビが、まだ参加してくる前でも、彼らのサッカーは、とても立派な「内容」を内包していたんだよ。
そんな、美しい質実剛健サッカーのコノテーション(言外に含蓄する意味)を、この外国コンビが、どのようなカタチで深めていけるか・・
わたしは、リーグの残り8試合を、そんな視点で、とことん楽しませてもらおうと、思っているんだよ。
頼んだぜ、ミヒャエル・・
あっと・・
もちろん、血湧き肉躍る「降格リーグ」も、含めてネ。