2024_J1_第26節・・後半28分、松尾佑介がブチかました、ソロドリブル&スーパー先制ゴール・・それは、フラストレーションを霧散させるに十分なインパクトだった・・でもレッズで特筆だったのは、それくらいだった・・(鳥栖vsレッズ、1-1)

レビュー

フ~~・・

ゲーム展開を観ながら、何度も、ため息をついていた。

ため息!?

そうなんだよ、どうも、自分の(ゲーム展開への!)イメージングが、ツボにはまらないんだ。

そして、何度も、アタマに描くゲーム展開イメージングとは、かけ離れた方向へ、サッカーが動きつづけてしまう。

たぶん、それは、監督が交代し、降格リーグで主役を演じはじめたサガン鳥栖の、意識と意志ポテンシャルが、何倍にも跳ね上がったからなんだろうね。

それが、基本的なチカラでは、明らかに上の(はずの!?)レッズが、何度も、押し込まれ、ホンモノのピンチに陥るシーンが連発したコトの背景にある!?

相手にイニシアチブを握られるという現象は、日常茶飯事だけれど・・

でも、あれほど、攻め「切られ」そうな状況(決定的ピンチ)にまで、鳥栖に持ち込まれるなんて・・

まあ、私にとって、フラストレーションが溜まるゲーム展開だったということなんだろうね。

そして、ここで、いつものテーマを呼び覚ます・・

そう、不確実なファクターが満載のサッカーが、究極の「心理ボールゲーム」であるという事実。

そう、「意識と意志ポテンシャル」の有り様によって、サッカーが、20%に落ち込んだり、逆、120%までレベルアップしたりするんだよ。

このゲームでの、サガン鳥栖の「ガンバリ」を体感しながら、そんなサッカー的な「真実」を、反芻させられたモノさ。

わたしの師匠でもあった、ドイツ伝説のプロコーチ、故ヘネス・ヴァイスヴァイラーが、わたしの目をのぞき込むよう、こんなコトを言った。

・・いいか、よく聞け・・

・・サッカーの戦術的なコトをひけらかすヤツらは、みんな素人なんだ・・

・・そんなヤツらに限って、リスクを冒さず、攻守にわたる「具体的な目的だけ」を追求するような、徹底(戦術)サッカーに、現(うつつ)を抜かす・・

・・でも、オレたちは、違う・・

・・オレたちは、サッカーの美しさ、魅力の何たるかを、よく知っている・・

・・たしかに、それを追求するのは、難しいし、逆風にさらされるコト(首切り!?)だってあるだろう・・

・・でも、オレたちプロコーチが、選手の主体性を尊重しながら「美しく勝つ」という理想を捨てたら、社会的に、何の価値もないヤツらと一緒になってしまう・・

・・もちろん、そこじゃ、ギリギリの「バランス」を保つ、戦術マネージメントが必要だ・・

・・そう、戦術の徹底と、そこからの解放のバランスを、うまく執るということ・・

・・もちろん、選手も、美しさ、魅力を追求するように、勇気をもって主体的にプレーするように、教育しなきゃいけない・・

・・だからこそ、オレたちプロコーチの仕事の8割は、心理マネージメントに、注ぎ込まれるんだよ・・

深いネ~~

あと・・

そこには、サッカーが、人類史上最高パワー秘めた「異文化接点」であるという背景もある。

そのことについては、このコラムをご参照あれ。

ということで、このゲーム・・

レッズの「足踏み状態」は、まだ、つづいているということか・・。

まあ、仕方ない・・

ところで・・

後半28分に、松尾佑介がブチかました、ソロドリブル&スーパー先制ゴール。

それは、前述のフラストレーションを霧散させるに十分なインパクトがあった。

ホント、溜飲を下げた。

まあ、このゲームについては、そんなトコロですかね。