2024_EURO_16・・内容と結果が、美しく「シンクロ」した勝負マッチだった・・(スペインvsフランス、2-1)

そうね・・

まさに、順当な、スペインの決勝進出だったっちゅうコトだね。

順当・・

もちろん、そのバックボーンは、サッカー内容。

特に、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)の、内実に、明らかな差があったということ。

そう、人とボールの動き。

もちろんフランスも、しっかりとボールは、動かすけれど・・

スペインと比べ、「スペースパス」が、少なく、足許パスばかりという印象が残った。

それじゃ、最終勝負の「起点」になる、スペース攻略を、パスで創りだすのは、難しい。

そして、結局は、ムバッペに代表される、「個の勝負プレー」に頼るカタチになってしまう。

それに対して、スペイン・・

彼らは、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションを駆使しながら、しっかりと、「スペースパス」を紡いでいくんだ。

だから、スペース攻略の「量と質」が、フランスの比ではない。

だからこそ、ある程度フリーのボールホルダーのトコロで、時間的な余裕を、生み出せる。

そう、そこからブチかます、勝負ドリブルにしても、勝負パス&クロスにしても・・

その危険度レベルを、効果的に、押し上げられるんだ。

もちろんフランスも、ムバッペに代表される「天賦の才」が、何度か、ミドル弾をブチかました。

そりゃ、誰もがフリーズする、素晴らしい「内実」が込められている。

でも、決められない。

ちょっと待てよ・・

もし「あれ」が決まっていたら、結果は、まったく違ったモノになったかも知れないじゃないか・・

いやいや・・

それでも、わたしは、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)と最終勝負のコノテーション(言外に含蓄される意味)を、評価のコアに据えるわけだから・・

そう、「結果」が、わたしのコラムのコンテンツ(ニュアンス)に影響を与えることは、少ないんだ。

とはいってもサ・・へへっ・・

まあ、このテーマは、別の機会に・・

ということで、スペインが、「順当」に、勝利を収めたわけだけれど・・

次のディスカッションは、後半のスペインが魅せた、堅いボール奪取プロセス(守備)ね。

その評価のメイン視点は、スペインではなく・・

やっぱり・・

組織的で効果的な「変化」を、演出できなかった、チト単調に過ぎる、フランスのスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)ってなコトになっちゃうね。

「あれ」では、スペインの「最後の半歩というファクター」が、効果的に「機能」するのも道理。

そう、スペインは、フランスのスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)の「流れ」を、とても正確&効率的に「読み」つづけられていたんだ。

もちろん、「個の勝負プレー」は、除いてネ。

その主役は、もちろん、ムバッペ・・

特に、先制ゴールシーンで、彼が演出した「タメ」には、鳥肌が立った。

左サイドでボールをもつムバッペ。

相手は、簡単にはアタックできない。

そんな「時間的余裕」のなかで、センターゾーンで動こうとする(!)コロ・ムアニとの、アイコンタクトを「深めていく」んだよ。

そして、コロ・ムアニが、「ラスト・アクション」をブチかます。

そう、一瞬、前へ出ると「見せ掛け」、次の瞬間、スッと、相手マーカーのウラの決定的スペースへ「回り込んだ」んだよ。

ムバッペは、そのアクションを逃さず、正確に、まさに糸を引くようなラストクロスを、ピタリと、コロ・ムアニのアタマに、合わせた。

まさに、世界トップレベルの、「クロスからの」ヘディングシュートではあったけれど・・

でも、実は・・

その4分「前」には、同じような「イメージ」で、スペイン「も」、決定的なカタチを創りだしていたんだ。

ドイツ戦での決勝ゴールシーンも含めて・・

今大会では、そんな、「一発クロスからのゴール」が、印象に残っているんだよ。

あっと・・

この試合、前半5分に、スペインが創りだしたゴール機会というテーマだった。

そこでの主役は、スペイン16歳のラミン・ヤマル。

右サイドでボールをもった、ラミン・ヤマル。

素早く、逆サイドの決定的スペースを「イメージ」する。

そして、間髪入れず、ラスト・サイドチェンジ・クロスをぶちかますんだ。

それが、ファーサイドスペースへ走り込んだファビアン・ルイスにピタリと合う。

まったくの、「フリー」ヘディングシュート~ッ!!。

誰もが、「あっ、スペインの先制ゴールだっ!!」って、フリーズした。

それほど決定的なゴール機会ではあった。

でも、決められず・・

逆に、その4分後に、前述したフランス先制ゴールを決められてしまうっちゅうわけだ。

ゲーム立ち上がりは、そんな、目まぐるしいゴール機会の応酬になった。

わたしは、この両方のチャンスについて、こんな見方もしていた。

そう、クロスでは、ニア、センター、そしてファーの決定的スペースという選択肢がある・・

なかでも、「ニア勝負」は、効果的だ。

そう、そこで、「チョンッ!」ってな「フリックヘッド」から、流れたボールをぶっ叩くシュート。

でも、この試合では、前述した二つの「立ち上がりゴール機会」ともに、ファーポストスペースを「イメージング」した最終勝負だった。

わたしは、フムフム・・ってな感じで、そのシーンを、「脳内ストレージ」に刻み込んでいた。

「ナルホドね~~」ってな感じでね。

最後に、スペインの驚愕16歳、ラミン・ヤマル。

今大会が生み出した、フューチャー・スーパースターだね。

日本じゃ、高校生。

わたしは、ラミン・ヤマルを観ながら、こんなコトを考えていた。

・・だからサ、あんな正月大会のような、「一発勝負」ばかりをやっているようでは、若い才能は、育たないんだよ・・

・・そして、勝つこと「だけ」をターゲットにする(失点をせず、負けないことをターゲットにする!?)超絶の徹底(戦術)サッカーが、ハバを利かせる・・

・・それは、サッカーの(美しい!)進化&深化にとって、有害以外の何ものでもない・・

あっと、またまた・・

止めよう・・

ということで、この試合については、こんなところでした。