2024_J1_第3節・・超絶の徹底サッカーが、炸裂した・・(ゼルビアvsアントラーズ、1-0)

レビュー

・・やるコトが、決まっている・・

・・迷いなく、プレーできている・・

黒田剛ゼルビアの選手たちが、そんなコトを言っていたとか。

フムフム・・

このゲーム、その表現だけで、完璧に、表現できちゃうって感じるよ。

とにかく・・

ゼルビアが展開した、「徹底サッカー」は、見事の一言だったんだ。

ボール奪取プロセス(守備)でも、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)にしても。

まずボール奪取プロセス(守備)だけれど・・

とにかく、チェイス&チェック(寄せ)が、ハンパなく、忠実でダイナミックなんだ。

特に、前半は、アントラーズ選手たちが、「タテへの仕掛けイメージング」を、アタマに描写できないほどの勢いで、前からプレスをブチかました。

そう、アントラーズ選手たちは、まったく余裕が、もてなかったんだ。

ゼルビアは、それだけじゃなく、次の局面デュエルに絡む、マーキング&カバーリングが、特筆に「忠実&ダイナミック」なんだよ。

冒頭の、「やるコトが決まっている」っちゅう表現そのままに、自然とカラダが動いちゃう。

ものすごく高い、実効レベルの、「オートマティゼーション」っちゅうわけだ。

そうか・・

ゼルビアが展開するサッカーのキーワードは、攻守のオートマティゼーション・・!?

イメージングと身体アクションに、まったく「切れ目」がないわけだからね。

またスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)でも・・

そう、これまた、素晴らしく徹底している。

彼らのスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)じゃ、ホントに、横パスやバックパスが、少ない。

チャンスがあれば、必ず(!)タテへ、仕掛けていくんだよ。

そして、狙い目を逃さず、迷わずに、クロスを送り込む。

そう、冒頭で書いた、「迷いの無いプレーができている・・」っちゅうコトね。

このゲームでの、決勝ゴールシーンでも・・

ボールを奪い返したゼルビアは、「そこ」から、柴戸海が、迷いなく、ダイレクトで、タテへ仕掛けパスをブチ込んだ。

このダイレクトでの仕掛けパスについて、この試合で、エネーチケー解説を担当した、森岡隆三も、絶賛していたっけネ。

その、素早く正確な、ダイレクトのタテパスがあったからこそ、それが、平河悠の決勝ゴールにつながった。

ゼルビア選手たちは、「足許のテクニック」がしっかりしているだけじゃなく・・

「どのように仕掛けていくのか・・」というグループ&チーム戦術テーマについて、確実に、「イメージング・シンクロ」を構築している。

後半・・

たしかにアントラーズが攻め上がり、イニシアチブを握るシーンがつづいた。

それでも、アントラーズが創りだせたチャンスは、まさに、数えるほど。

逆に何度か、ゼルビアの必殺カウンターに、追加ゴールを奪われそうになった。

とにかく・・

ゼルビアが、ブチかます「徹底サッカー」には、実が詰まっているって感じるよ。

微妙だね~・・

美しくはないし、魅力的でもない。

それでも、たしかに、結果を残すという視点じゃ、スーパーな効率を魅せる。

何といったって、黒田剛は、高校サッカーの名将だからネ。

「そこ」じゃ、プリンスリーグが始まる前は・・、まあ今でも、大会は、一発勝負だけ!?

そう、負けたらおしまい。

たぶん黒田剛は、教え子に、なるべく「長く」サッカーを楽しませたいと、こんな「方向性」のチーム&ゲーム戦術を考えだし、それを徹底させたんだろうね。

それは、それで、理解できる。

ということで・・

これからも、彼らの「動向」を、できるかぎり注視していこううと思っている筆者なのだ。

へへっ・・