2023_J1_第20節・・アルビレックスが魅せたダイナミックな質実剛健サッカーと、ヴィッセルが魅せた堅いボール奪取プロセス(守備)に舌鼓をうっていた・・(アルビレックスvsヴィッセル、0-1)
金曜日のナイトマッチ・・
新潟デンカビッグスワンスタジアムには、数百人のヴィッセルサポーターの方々も含めて、2万7000人が詰めかけたという。
素晴らしい・・
そして、アルビレックスのサッカーを観たら、「そりゃ、そうだ」って、腑に落ちた。
アルビレックスは、魅力的な、積極的&攻撃的サッカーをブチかましているんだから。
やっぱりサッカーでは、攻守ハードワークと、リスクチャレンジあふれるハイレベルな「主体性プレー」こそが、魅力の本質なんだと思う。
もちろん、個の「天才プレー」というスパイスが、「そのベース」にプラスされりゃ、言うことなし。
とにかく・・
そう、この試合でも(勝利を収めた前節サンフレッチェ戦でも!)、アルビレックスは、とてもハイレベルな質実剛健サッカーを展開したんだよ。
そして、それこそが、観客の皆さんにとっても、「次」の観戦モティベーションを高揚させる、魅力(価値)っちゅうわけだ。
まあ、たしかに、結果は、惜敗に終わってしまったけれど・・
そのプロセスには、人々を感動させる「意識と意志パワー」が詰め込まれていたんだよ。
監督の、松橋力蔵は、とても良い仕事をしている。
ということで、試合・・
ピックしたいテーマは、ゲームの流れの変容と、そのバックボーンかな。
とにかく、前半の立ち上がりから決勝ゴールをブチ込まれるまで・・
まず、ヴィッセルが、全体的にイニシアチブを握ったんだ。
それが、徐々に変容していき・・
そしてゲームが終わるまで・・
アルビレックスが、ゲームを掌握し、必死に同点ゴールを追い求めつづけたんだ。
あっと・・
そこじゃ、1本だけ、ヴィッセルが、完璧なゴール機会を創りだしたっけ。
後半62分。
佐々木大樹のグラウンダークロスを、武藤嘉紀がスルーし、背後にポジショニングしていた天才、大迫勇也が、ダイレクトで叩いたシュート場面。
アルビレックスGK、小島亨介に、ギリギリで防がれちゃったけれど・・
それは、この試合で、ヴィッセル神戸が創りだした、(先制ゴールシーン以外の!)もう一つの決定的ゴール機会だった。
それ以外では、ゴール前での「エキサイトメント」の主役は、アルビレックスだった。
とはいっても・・
たしかにアルビレックスは、枠内シュート数が「16」っちゅう、素晴らしいスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)を魅せたけれど・・
それらの枠内シュートが、ホンモノの「ゴール機会だったか」といったら・・
う~ん・・
決定的なゴール機会という意味では、前半に創りだした2~3本のシュートの方が、可能性は高かったね。
そうなんだよ・・
とても魅力的に人とボールを動かしながら、ギリギリのクロスボールなどダイナミックに「攻め込む」アルビレックスだったけれど・・
それに輪を掛けて、ヴィッセルのボール奪取プロセス(守備)が、堅かったんだ。
彼らが魅せつづけた、チェイス&チェック(寄せ)、マーキング&カバーリング、局面デュエル、協力プレスの集散といった「連動ディフェンス」は、普通に、素晴らしかったけれど・・
それ以上に、最後の半歩というファクターも、とても秀でていたんだ。
ダゾン試合後インタビューで、ヴィッセル監督、吉田孝行も、こんなニュアンスの内容をコメントしていたっけネ。
・・選手たちは、「あの」強烈なアルビレックスの仕掛けに対して、本当に、よく最後まで頑張って闘ってくれた・・
・・彼らには、感謝しかない・・
いいコメントだね~・・
そこでは、いかに吉田孝行が、選手たちの「主体性」を大事にチーム作りしているかが感じられる。
実際、「最後の半歩ファクター」として、もっとも大事な・・
自ら考え、工夫し、勇気をもって決断して実行していく・・といった、主体的な「意識と意志パワー」が、素晴らしかったんだ。
そんな、ハイレベルな主体性プレーこそが、吉田孝行の「良い仕事」が結実した素晴らしい結果っちゅうわけさ。
あっと・・
その意味じゃ、アルビレックスの松橋力蔵も、優るとも劣らない、素晴らしい「心理マネージメント」を魅せたよね。
そう、だからこそ選手たちは、自ら攻守ハードワークとリスクチャレンジを「探しまくる」ような、究極の「主体性プレー」を、最後の最後までブチかましつづけられたんだ。
とにかく私は、このゲームを・・
そんな「選手たちの主体性」という視点でも、心から堪能していた。
両チームの強者どもと、両監督に、同じサッカー人の仲間として、心からの称賛と感謝の拍手をおくります。