2023_ 日本代表(親善マッチ)・・森保一は、さまざまな「個」を自在に組み合わせ、さまざまな「タイプ」の強い代表チームを創れる・・そのワクワク感は、第一次 「森保一ジャパン」がスタートした当時のような・・そんな彼らの、これからの発展に期待しましょう・・(日本vsペルー, 4-1)
前言は、撤回しないよ・・
そう、鎌田大地。
やっと、ホントにやっと・・
持てる才能を、「十分な実効レベル」で発揮し、森保一が「いったい何」を期待しているかを、体感させ、納得させてくれた。
まあ、これまでも、彼の才能プレーは何度も魅せつけられたけれど・・
とにかく、チームに浸透する「怠惰ヴィールス」とも言える、ボール奪取プロセス(守備)での「サボリ」が、彼(その才能)に対する信頼の高揚を、妨げてきたんだよ。
もちろん私も、その「サボリ癖」を、繰り返し書いたとおり、苦々しく思っていたんだ。
・・一体、森保一は、彼に、何を期待しているんだろう~・・分からない・・
・・なんて書いたコトもあったよね。
それが・・
このゲームでは、まさに、見違えるほどのハイパフォーマンスを魅せつづけたんだ。
その絶対ベースは、もちろん、ボール奪取プロセス(守備)における「仕事」の量と質。
攻守にわたる、主体性ハードワーク・・ね。
まあ忠実でダイナミックなチェイス&チェック(寄せ)・・
忠実なマーキングや、カバーリングでの「爆発」・・
とても巧く、強い局面デュエルなどなど・・
そんな「高い意識と意志パワー」が、チームメイトたちにアピールしないはずがなかった。
だからこそ、次のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)でも、ボールが集まる。
同時に、チームメイトたちも、ボールがないところで、鎌田大地からのパスを受けようと、しっかりと動く。
だからこそ、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションも、冴えわたる。
そして、だからこそ、彼の「ゲーム&チャンスメイク」の才能が、これ以上ない程のレベルで発揮されつづける。
それにしても・・
中盤でボールをもらった鎌田大地のプレーは、秀逸の極みだったネ。
とにかく、ピタリとボールが止まるだけじゃなく、例によっての「立体的なイメージング能力」によって、寄せてくるペルー選手を、軽快なスキルでかわしちゃったりする。
そして、その軽快なリズムの「まま」、スペースを攻略する「タテスペース」へ、コース、強さが抜群の「仕掛けパス」を供給しちゃう。
たとえば・・
2点目をブチ込んだ三笘薫へのファウンデーションパス(そこでの鎌田大地は、ゴール前まで走り抜けた!!)・・
3点目をブチ込んだ伊東純也へ、優しいラストパスを送った三笘薫への、ダイレクトでのファウンデーションパス・・
それらは、わたしの目には、十分に「アシスト価値」のあるパスではあった。
フ~~ッ・・
まあ、中村俊輔のときも、そうだったけれど、やっぱり、「天才の覚醒」を見届けることは、いつも、心地よいこと、この上ないよね。
もろちん、そのプロセスでは・・
彼らが、決して、ディエゴ・マラドーナやメッシといった、歴史に残る「超」天才じゃないって「自覚」したコトも、含まれるんでしょ。
あっと、チト、ハナシが横道に逸れすぎた!?
いや、ここまで書いてきて、このコラムでピックしたいコンテンツが、まさに「そこ」にあるって自覚しはじめちゃったよ。
そう・・
より鮮明な「イメージの光」を放ちはじめた、森保一ジャパンが志向するサッカー・・
そのバックボーンに、様々なタイプの「個の才能」を進化&深化させるコトで、どんな「個のタイプの組み合わせ」でも、十分な「実効」を発揮させられるっちゅうテーマね。
そこには、森保一の「忍耐力」も含め、彼の、戦術&心理的マネージメントの優れたウデがある。
やっぱりサ・・
優れたサッカーを、常に、進化&深化させるためにゃ・・
「才能連中」に、彼らが、自分からすすんで(!!!)、しっかりと攻守ハードワークに「勤しむ」ように、仕向けられなきゃダメなんだよ。
でも、プライドの高い彼らには、さまざまな、インテリジェンス、パーソナリティ的な「壁」があるんだ。
優れたプロコーチは、その「壁」を、彼ら自身が、主体的に(!!)壊し、前進できるように、戦術&心理的にマネージできるモノなんだ。
わたしは、まがりなりにも、森保一の、「真面目」なパーソナリティを知っているつものなんだ。
彼は、ホンモノの「HHC」を備えているんだよ。
HHC !???
それは、わたしの人生コンセプトでもあるんだけれど・・
Honest…, Humble… and Consideration…
要は、真摯で謙虚、そして思いやりがあるコト・・っちゅう感じかな。
その思いやりだけれど、英語には「Compassion」という表現もあるけれど、それって、チト、高慢。
あっ・・ゴメン・・
ということでゲーム・・
まあ、皆さんもご覧になったとおり・・
「あの強い」ペルーに対し、我らが森保一ジャパンは、完璧に、「互角以上」のサッカーをブチかました。
何度も、持ち味のドリブル突破を魅せただけじゃなく、ゴールまで奪った三笘薫・・
例によっての「細かな動き」から、最後の勝負のダッシュをブチかまし、何度も、決定的なカタチを創りだした、古橋亨梧・・
勇気まんまんの突貫小僧ぶりを、いかんなく発揮した伊東純也・・
目立たない攻守ハードワークを、うまく「消え」ながらブチかましつづけた旗手怜央・・
言わずもがなの、スーパー局面デュエルをブチかましつづけた新キャプテン、遠藤航・・
攻守にわたり、抜群の存在感を魅せつづけた両サイドバック(伊藤洋輝と菅原由勢)・・
この試合でも、完璧な、センターの「壁コンビ」を魅せた、谷口彰悟と板倉滉・・
そして、久しぶりの、スーパーセーブに心躍らさせてくれた、中村航輔・・
また交替出場した連中も、素晴らしいパフォーマンスを魅せた・・
最前線での、抜群の攻守ハードワークをブチかましつづけた、主体性プレーの権化、前田大然・・
目立たない「穴埋めワーク」に徹した、効果的に「消え」られる、守田英正・・
途中出場でも、しっかりと「自分の勝負プレー」を魅せつづけた久保建英に堂安律・・
・・などなど。
とにかく、このゲームで、森保一ジャパンが、広げ、深めた「進化&深化」には、目を見張った。
これからの彼らの(主体的な!!)発展が、楽しみで仕方なくなったじゃありませんか。
サッカー人の仲間として、アンタたちを、日本のアイデンティティだと感じています。
わたしは、「アイデンティティ」を、「誇りのリソース」って定義するんですよ。
では、今日は、こんなトコロで・・