2023_J2_第21節・・城福浩は、ヴェルディの才能連中を、質実剛健に進化&深化させている・・まあ、このゲームは惜しい結果に終わったけれどサ・・(ヴェルディvs群馬、2-2)

フ~~ッ・・

まあ、勝ち点2を失ったという印象の方が強いゲームだったというコトだね。

それにしても群馬は、よくトレーニングされたチームだ。

そりゃ、そうだ、「あの強者」大槻毅に率いられているんだからネ。

もちろん、その「強さの骨子」は、忠実で、ダイナミックなボール奪取プロセス(守備)。

粘り強く、寄せ、カバーリング、協力プレス、そして局面デュエルをブチかましつづける。

このゲームで、ピックしたいテーマだけれど・・

それは、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)。

両チームの「それ」に、大きなイメージングの違いがあるんだよ。

群馬の場合は・・

とにかく、粘り強くボールを奪い返して、シンプルなロングボールを送り込み・・

それに合わせるように、多くの人数が「押し上げ」ていく。

そして・・

ロングボールを最前線でヘッドで落としたて次に展開したり・・

そのままコントロールした者が、味方の押し上げをイメージし、これまたシンプルなタイミングで、ウラの決定的スペースへ送り込んだりする。

彼らの場合、最前線にボールが供給された次の瞬間には、何人ものチームメイトたちが、後方からオーバーラップしていくんだよ。

その「勢い」は、もちろん、「爆発」のレベルね。

そう、瞬間ダッシュに、全力スプリント。

あっと、ここまで書いてきて、チト、ディスカッションを脱線したくなった。

要は、サッカーの「やり方」イメージングについて・・

このところ、超絶の「徹底サッカー」ってな感じで、その「やり方」を形容している黒田剛ゼルビア。

これまでの世界中のサッカーの歴史上、そんな「タイプ」のサッカーが、大きな成果を挙げた事実は、枚挙に暇がない。

もちろん、長丁場のリーグ戦でも・・ね。

積極的&攻撃的なボール奪取プロセス(守備)を絶対ベースに、シンプルに、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)を、素早く、直線的にブチかましていく。

とにかく、そんな「やり方」を「徹底」することで成功したチームは、少なくないんだよ。

えっ!?

それって、「しっかり守ってカウンター」っちゅうサッカーと、何が違うの??

そう問われたら、うまく説明できなくなってしまうけれど・・

とにかく、黒田剛ゼルビア、大槻毅ザスパクサツ、また、長谷部茂利アビスパ等など・・

守備が「徹底」し、それによる「自信と確信エネルギー」を、次の、とてもシンプルなスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)に「つなげる」ようなサッカーは、たしかに結果をのこしやすいんだよ。

まあ、たしかに、それらのサッカーには、微妙な「ニュアンスの違い」は、あるにせよ・・ね。

ということで、このところのリーグでは・・

ポゼッションが高いチームの勝率が、逆に、そんなに高くないという傾向があるんだよ。

まあ、そのことも、前述のテーマと、ある意味、とても深くリンクしているというコトだね。

まあ、興味がある方は、データと見比べてくださいネ。

もちろん・・

そんな「勝負には強いサッカー」が、そのまま、サッカーの「美しい発展」につながるかといったら、まったく、そんなコトがないのも、現実なワケさ。

フ~~ッ、難しいネ。

これは、少し、深いテーマだから、また「どこか」で・・

ということで、今度は、城福浩ヴェルディのスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)。

彼らは、立派なサッカー(美しい質実剛健サッカー!?)を展開したと思うよ。

ボール奪取プロセス(守備)でも、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)においても。

とにかく、全体的なサッカー内容では、群馬を、凌駕していたって高く評価できる。

彼らのスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)は、群馬と違い、しっかりと人とボールを動かしながら攻め上がる。

でも、皆さんも観られたように、相手にブロックを組まれ、次、その次のパスレシーバーが抑えられたら、すぐに、動きが停滞しちゃう。

だからこそ・・

それを打開するために、人の動きの「量と質」をアップしていかなきゃならない。

そして、やっと・・

ゲーム残り15分あたりから、そんな良いリズムの「人とボールの動き」が機能しはじめたんだ。

ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションも、含めてネ。

もちろん、それは、ボール奪取プロセス(守備)での「動き」が活性化したからに他ならない。

そう、最後の15分間にヴェルディが魅せたボール奪取プロセス(守備)の内実は、とても良いリズムに乗っていたんだ。

そして彼らは、何度も、惜しい「仕掛けの流れ」を創りだした。

まあ確かに、群馬も、例によってのロングボールを駆使した、ものすごくシンプルなタテへの仕掛けでチャンスを創りだしたけれど・・さ。

とはいっても、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)のクオリティーという視点では、ヴェルディとは比べモノにならない。

まあ、結果は、残念だったけれど、シーズンは、まだやっと半分すぎたばかりだから・・

最後に・・

バスケス・バイロンが放つ、勝負のクロスボール、また、ダイレクトやドリブルシュートが、ものすごく危険だという事実。

もっと、もっと、積極的にトライしよう。

失敗しても、もう誰も、文句を言わないからね。

また、交替出場した、宮原和也。

彼と交替してグラウンドを去った稲見哲行も、素晴らしかったけれど・・

その宮原和也が魅せつづけた、ゲーム&チャンスメイク「センス」は、レベルを超えていた。

そう考えると・・

城福浩は、多くのタレントを抱えているだけじゃなく、彼らを、しっかりと「正しいベクトル上」を進化させつづけているじゃないか。

フォワードの山田剛綺、河村慶人、バスケス・バイロン、ハーフの森田晃樹、北島祐二、交替出場した齋藤功佑などなど。

またこの試合では、甲田英將という「突貫小僧」もデビューした。

堅いディフェンスラインも含め、いまの城福浩ヴェルディには、「大いなる目標」を達成できるだけのバックボーンが備わっていると思うよ。

期待が膨らみつづけるじゃないか・・