2024_J1_第10節・・最高の集中力(主体性プレー)に支えられた、とてもクリエイティブな、ボール奪取プロセス(守備)の応酬だった・・(ヴェルディvsアビスパ、0-0)
レビュー
堅い、硬い、固い・・
もちろん、ボール奪取プロセス(守備)のコトだよ。
両チームともに・・ね。
とにかく彼らは、簡単には、相手に、ゴール機会を創りださせないんだよ。
まあ、両者ともに、明らかなゴール機会は、一回ずつだったですかね。
あっ、と・・
最後の「数秒」に飛び出した、ヴェルディのカウンター勝負・・
そこでは、チアゴ・アウヴェスが抜け出し、相手GKと1対1になった。
そう、誰もが、「アッ、ゴールだ!!」って、フリーズするほどの、決定機。
残り数秒だったわけで・・
ヴェルディ監督、城福浩も・・
チアゴ・アウヴェスのシュートが、相手GK村上昌謙に「からめ捕られた」瞬間、手で顔をおおっていたよね。
私はわたしで、単に、フリーズするばかりだったという体たらく。
フ~~ッ・・
それって、90分を通して、もっとも可能性の大きな「ゴール機会」だったかも。
まあ、そんなドラマチックなシーンはあったモノの・・
ゲーム全体としては、様々な意味合いを内包する「静」の雰囲気に包まれていたと、いまは感じている筆者なのだよ。
とにかく両チームともに、守備ファクターが、充実していたコト・・
・・素早く効果的な攻守の切り替え(トランジション)・・
・・そこからのダイナミックなチェイス&チェック(寄せ)・・
・・ものすごく忠実で、粘り強くパワフルな、局面デュエル・・
・・また、忠実で創造的なマーキング&カバーリング・・
・・効果的な協力プレスの輪を創りだす、選手たちの主体的な「集散アクション」・・
・・そして、予測イメージング能力とも言える、「最後の半歩」というファクター・・
両チームともに、それらのボール奪取プロセス(守備)ファクターを、強い意識と意志パワーを漲(みなぎ)らせながら、主体的に機能させまくるんだ。
それは、それで、見応え十分だった。
また、「次」の、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)だけれど・・
そこでも、両チームは、まさに互角のコンテンツを魅せた。
とはいっても・・
たしかに、人とボールの動き(組織的な仕掛けプロセス)では、ヴェルディに、(小さな!?)一日の長あり、とは感じたけれど・・
あんなゲーム展開だったから、そりゃ、変化を演出するのは、難しかったでしょ。
でも、そんな「静」のなかで、ヴェルディは・・
山見大登という、変化の演出家を、後半から投入するんだ。
彼は、それまでにはなかった、様々な意味合いを内包する「仕掛けの変化」を、創りだしたんだよ。
勇気マンマンの勝負ドリブルは言うまでもなく・・
前述した、残り数秒のカウンターシーンで、チアゴ・アウヴェスが「抜け出した」シーンでも・・
相手を引きつけてからの、ここぞっの勝負パスを供給したのも、山見大登だった。
このゲームのキーポイントは、こんなトコロですかね。
とにかく・・
城福浩ヴェルディが魅せつづけた、攻守にわたる主体性プレーに、着実に「実が詰まりはじめている」って感じていた筆者なんだよ。
だからこそ、筆者にとって、とても貴重な「学習機会」だったのさ。
そのコトだけは、最後に、付け加えます。