2024_ナデシコ・・オリンピック予選・・引き分けられて、ホントによかった・・でも次は、「寒い」国立競技場だから、ナデシコの運動量アップとともに人とボールの動きも倍増するはず・・(なでしこvs北朝鮮、0-0)
引き分けられて、よかった・・
それが、見終わったときの、正直な気持ちだった。
何せ、中東の暑さ(31度!!)のなかでのゲームだったわけだからね。
特に後半になってからは、明確に、ナデシコの運動量が落ちていったんだよ。
そのことで、もちろん、チェイス&チェック(寄せ)の勢いも、大きくダウンしちゃう。
北朝鮮ベンチは、そのコト「も」分かった上で、ゲーム戦術をプランしたのか??
実は・・
北朝鮮は、前半と後半で、まったく違う「やり方」をブチかましてきたんだよ。
前半は、守備ブロックを固め、そこからロング一発で最前線へボールを運ぶってな、シンプルなサッカーに徹していたんだよ。
もちろん、普通だったら、ナデシコは、余裕をもってボールを支配できるはず。
でも、北朝鮮の最前線プレイヤーは、強い。
そして、そこへ、少なくとも一人は、サポートに上がってくるんだよ。
とにかく、ゴール機会という視点では、前半のナデシコは、完璧に「やられまくって」いたんだよ。
北朝鮮の猛女たちは、タテへのロングパスと、シンプルなパス展開だけじゃなく・・
「エイヤッ!!」のドリブル突破など、ものすごく危険なスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)をブチかましてきた。
そんな、まさに、超絶の「徹底サッカー」をブチかましていた、前半の北朝鮮だったけれど・・
そう、後半になって、彼女たちは、まさに「大変身」を遂げちゃうんだ。
北朝鮮の猛女たちは、今度は、ガンガンと、前からプレスを、ブチかまし始めるんだよ。
北朝鮮が、攻め上がり、チャンスの流れに乗ったとき・・
彼女たちのフィニッシュは、ナデシコの何倍も、強烈な「危険な香り」を放っていたんだ。
その傾向は、ゲーム全体を通じて、変わらなかった。
とにかく、シュートへの「意識と意志パワー」が、ハンパない。
だから、そのシュートは、強烈なだけじゃなく、何か、スピリチュアル・パワーが込められているような活きたシュートなんだよ。
そして、それが、驚くほど正確に、日本ゴールを襲う。
チト、ビックリした。
そして、冒頭で書いたように・・
後半のナデシコは、明らかに、暑さにやられてしまった。
そう、チェイス&チェック(寄せ)が、うまく効かないだけじゃなく、局面デュエルでも、劣勢に陥ったんだ。
これは、大変なコトになった・・
ゲーム展開を体感しながら、そんな、冷や汗が出るような危機感に襲われたものさ。
そして、北朝鮮の、ロングシュートや、危険なヘディングシュートのたびに、フリーズする。
でも、ここで、監督の池田太が、「確かなウデ」を魅せる。
後半24分、「あの」長野風花と熊谷紗希に代えて、清家貴子と、18歳の谷川萌々子をグラウンドに送り込んだんだ。
その交替が、功を奏した。
わたしは、長野風花と熊谷紗希のチカラをよく知っているつもりだ。
だから、その交替の瞬間、ちょっと身体の動きが、止まったね。
でも私は、池田太の「確かなウデ」を信じているから・・
「何かポジティブな流れに変わる・・!?」なんて、うっすらとした確信が芽生えたモノさ。
そして実際に、ゲームの流れが、好転しはじめるんだよ。
特に、谷川萌々子は、優れたプレーを魅せた。
ボール奪取プロセス(守備)でも、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)においても。
特に、仕掛けでの彼女の「右足からのパス」は、ものすごい武器になるって感じたモノさ。
とにかく、引き分けられて良かった。
そして最後に・・
両チームフィニッシュの「脅威レベル」が、(この試合では!!)北朝鮮が凌駕していたという事実のコノテーション(言外に含蓄される意味)を振り返る筆者なのだよ。
たしかに、このゲームじゃ、北朝鮮の「脅威レベル」に凌駕された。
でも、次の「寒い国立競技場」じゃ、事情は違う。
そう、ナデシコの運動量がアップすれば・・
ボール奪取プロセス(守備)での実効レベルだけじゃなく、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)でも、人とボールの動きと、その「動きのリズム」も、アップさせられる。
そして、彼女たちがイメージングする、人とボールの動きによる「スペース攻略」から、より効果的に、ゴール機会を創りだせるでしょ。
そう、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーション・・ね。
でも、このゲームのように、厳しい自然環境によって動きが制限されたら、うまくいかない。
そして、北朝鮮の猛女たちの、「エイヤッ!!」ってな感じのミドル弾やヘディングシュートに、おびえなければならなくなった。
そのコトは、体感として、一人ひとりの記憶タンクに、しっかりとキープしておきましょうね。
フ~~ッ・・
ということで、もう一度・・
ホントに、引き分けられて、良かった。
繰り返しだけれど、次の国立は、寒い(12度くらい!?)からね。
ナデシコの「動き」も、倍増するでしょ。
皆さんも、その「視座」で、ゲームを、とことん楽しみましょう。