2023_J1_第9節・・この、「静的なせめぎ合いマッチ」を観ながら、すこし「オフサイド」なディスカッションに入ってしまった・・(フロンターレvsレッズ、1-1)
レビュー フ~ム・・
この試合・・
見まがうことなく、リーグ最高峰のコンテンツ、テンコ盛りだった。
ものすごくハイレベルな、フィジカル、テクニカル(スキル)、タクティカル・・
でも・・
そう、「ツキ」という神様ファクターは除き、どうも、「サイコロジカル」という視点で、落ち着き「過ぎ」ていたのかもしれない・・なんて、感じていたんだよ。
そう、昨日の、ヴィッセル対マリノス戦と、比べて・・ね。
両チームともに、フィジカルやテクニック(スキル)じゃ、リーグ最高峰でしょ。
それに、優れたプロコーチに率いられて、タクティカル(戦術プラン)も、とても優れている。
でも、なんか、「カタチ」に嵌(は)め込まれ「過ぎ」だったって感じたのは、私だけじゃないはず。
要は・・
ゲームの中で、守備が「あっ、ヤバイッ!!」って浮き足立つような「大ピンチ」に陥るエマージェンシー場面が、ほとんどなかったんだ。
両チームともに・・ね。
そう、素晴らしく主体的で、効果的なボール奪取プロセス(守備)を魅せた両チームなんだよ。
それは、それで、素晴らしく価値あるコトではあるんだけれど・・
だからこそ・・
そう、もっと、もっと、「エイヤッ!!」の、リスクチャレンジシーンが、観たかったわけさ。
もちろん・・
両チームのリーグ状況や、特に、ACL決勝に臨む、マチェイ浦和レッズが置かれている状況を考えれば、今日のような「ステディー勝負」姿勢は、ものすごく大事ではあるんだけれど・・さ。
フ~ム、難しいネ・・
私は、常日頃、「カタチから入っちゃいけない・・」なんて、主張している。
そう、戦術サッカーで、選手たちの可能性を、アタマから抑えつけちゃいけない・・
そして、もっと、もっとリスクチャレンジを・・
ってな感じ。
「それ」がないところに、進化・深化など、臨むべくもないんだよ。
とはいっても・・
もちろん、戦術プランは、大事。
でも、チャンスを見計らう「マインド」は、とても大事なんだ。
そう、可能性が、とても低いとしても、「フッ切れた、エイヤッ!勝負」のチャンスを、積極的&攻撃的に探しまくり、「勇気」を振り絞るリスクチャレンジをブチかますんだ。
それは、やる方にとっても、観る方にとっても、サッカー魅力の本質だからサ。
微妙だよね、このディスカッションは・・
決してわたしは、「リスクチャレンジのないところに・・」ってなニュアンスばかりを前面に押し出すような「原理主義者」では、ありません。
もちろん、戦術サッカーだって、必要なときは多いんだよ。
でも、「それだけ」で、選手たちの「内面」を規制し「過ぎ」ちゃ、いけないんだ。
そう、彼らが、主体的に、「エイヤッ!」のリスクチャレンジを、ブチかましていく「勇気」は、常に、与えつづけられなきゃいけないって思うんだよ。
もちろん、最後は、バランス感覚だよ、バランス感覚。
能力的に「できない選手たち」に対して、「過ぎた」要求をぶつけるのは愚の骨頂だよね。
でも、高い「目標イメージ」を与えられなきゃ、サッカーコーチは、失格なんだ。
ということで、このコラムの骨子ディスカッションは・・
進化&深化っていうニュアンスも含む「成功体感」を掴み取るために、優れたバランス感覚が、とても重要だっちゅうコトかな。
その「バランス感覚」は、どんな社会生活においても、もっとも大事なファクターの一つではあるよね。
さて、ACL決勝に臨む、マチェイ浦和レッズ。
マチェイ・スコルジャは、とても、良い仕事をしている。
そして、カチッと決まった(成果を出せる!!)チームを「まとめ」あげている。
チームを、「勝ちニュアンス」の方が強い戦術プランで、高い次元に「固める」っていう要素も、含めてネ。
だから、いまは、もっと魅力的なリスクチャレンジを・・なんて、野暮は、言いません。
でも、マチェイの理想イメージが、「美しく勝つこと」であるという捉え方は、たぶん、間違っていないって確信しているのさ。
今日は、ちょっと、「オフサイド」なディスカッションに入ってしまった。
とにかく、ACL決勝では、後悔することのないサッカーを、魅せて欲しいネ。