2023_J2_第7節・・ゲーム内容が変化に富んだエキサイティングマッチだった・・それにしても城福浩ヴェルディは、実の詰まった進化&深化を遂げているじゃないか・・(ヴェルディvsアルディージャ、1-0)

この試合、見所テーマが、いろいろあった。

まず何といっても・・

前半30分あたりまで、アルディージャがイニシアチブを握りつづけたコト。

もちろん、そのバックボーンは、相馬直樹アルディージャの、ボール奪取プロセス(守備)が、積極的&攻撃的だったコト。

とにかく、忠実&ダイナミックに「寄せ」つづけたアルディージャ。

そのチェイス&チェック(寄せ)に、周りが、とても忠実に、そして有機的に「連動」しつづけたんだ。

そんなだから、アルディージャが試合のペースを握るのも道理だった。

対する、城福浩ヴェルディ。

そんな劣勢(!?)について、どんな感覚で、捉えていたんだろ~~・・

たぶん・・

・・このアルディージャの「勢い」は、そのうち収まるでしょ・・

・・それまでは、このまま、しっかりと受け止めたらいい・・

・・そしたら、今度は、オレたちが、ペースを奪い返す・・

・・とかね。

たしかに・・

前半30分まで、アルディージャがイニシアチブを握っていたとはいえ、ゴール機会という視点では、目立った事象は、創り出せなかった。

そう、アルディージャは、ボールをキープしながらも、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)では、うまくフリーなボールホルダーを創り出せなかったんだ。

そして・・

前半30分を過ぎたあたりから、城福浩ヴェルディが、巻き返していくんだよ。

イニシアチブだけじゃなく、彼らは、ゴール機会まで創り出してしまう。

ところで、そんなゲーム展開だけれど・・

本当に、彼らの「ゲーム展開イメージ」によるモノなんだろうか??

まあ、その見方については、少し、疑問は残るよね・・

そう、徐々に、アルディージャの「寄せ」の勢いが、減退していったわけだからね。

とはいっても・・

そんなゲームの「流れ」を、しっかりと体感し、正しく反応(積極アクション)していったヴェルディの、主体性プレーの素晴らしさは、称賛に値するよね。

次の見所テーマ・・

それは、後半、完璧にイニシアチブを握った城福浩ヴェルディが、素晴らしいスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)から、何度も、ゴール機会を創りだしたコト。

特に、そのプロセスでの、人とボールの動きが秀逸だった。

そう、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションが、テンコ盛りだったんだよ。

このダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションだけれど・・

それを繰り出す方(攻撃側)にしても、受ける方(守備側)にしても、とても鋭い感性をもたなきゃ、結果につなげられない。

特にボール奪取プロセス(守備)の側は・・

それを「止める」のが難しいことで、常に、次、その次の展開をイメージングできていなきゃ、簡単に、ウラの決定的スペースを突かれちゃう。

逆に・・

スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)を繰り出す方にしても・・

そこじゃ、プレイヤーたちの「イメージ・シンクロ・レベル」が問われるっちゅうわけだ。

そう、普段のトレーニングの「量と質」が、問われるんだよ。

そして、最後の見所テーマが・・

残り15分に、アルディージャがブチかましてきた、強烈エネルギーの反攻を受けたヴェルディ。

そこじゃ、アルディージャは、積極的に「バランスを崩して」攻め込んでくるわけだから、守る方にとっては、とても難しいシチュエーションなんだよ。

そう、あまりにも、目まぐるしくシチュエーションが変わってしまうから、守る方が、「様子見」から、心理的な悪魔のサイクルに陥ってしまう危険があるんだ。

でも、城福浩ヴェルディは・・

そう、立派に、とても実効レベル高く、アルディージャの必死の「勢い」を、うまく抑制しつづけた。

そこでの見所は、何といっても、「最後の半歩」の内実・・

いつも書いているように・・

その「表現」には、決定的なパス&クロスやシュートをブロックするコトだけじゃなく・・

選手一人ひとりが、相手の最終勝負に対して、「予測ベース」のイメージングを構築できることも含まれるんだ。

決して様子見になるのではなく・・

あくまでも「主体的」に、相手の「次」の仕掛けを、しっかりと予測し、決定的なディフェンスを繰り出せるような「効果的イメージング」をアタマに描くんだよ。

その視点で、いつものように、城福浩ヴェルディは、とても素敵なサッカーを魅せた。

最後に・・

陰の主役だった梶川諒太、森田晃樹、林尚輝が魅せた、献身的なプレーに拍手をおくりたい。

あっ・・

もちろん、河村慶人や、後半から出場した齋藤功佑の、これまた献身的な攻守ハードワークとリスクチャレンジ姿勢に対しても・・ね。

齋藤功佑だけれど・・

前節では、メンバーに名を連ねていなかった。

ちょっと心配したけれど、何らかの「体調不良」だったようだ。

よかった・・

とにかく、城福浩の、素晴らしい「仕事」に対して、称賛と感謝の拍手をおくります。